機械
時計の針の規則正しい機械の音に
私はなぜか安らぎを覚える
ふと立ち止まって時計の動く音を聞いて
また私が動き出す
機械の動く無機質な音で
また何かが動き出す
感情が渦巻き整理がつかなくなった時
機械の冷たい音で私は目を覚ます
何も考えられず私の中で何かが止まった時
機械の規則正しい動きで私がまた動き出す
どこまでも不規則な私と
どこまでも規則正しい機械
その対比がなぜだか可笑しくて
私は安らぎを覚えてしまうのです
時計の針の規則正しい機械の音に
こんなものが詩と呼べるのか、と問われたら、私は首を横に振るでしょう。しかし、なぜだか書いてみたくなったのです。