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第20話 王女が暗殺者になった理由は

パチフィス大陸、クリティスミア公国の王族であるカラティアが暗殺者達を代表して謝罪した。

 この世界は、7つの大陸に分かれており、それぞれに様々な種族が国を創り暮らしている。

 エンリル王国のあるスヴィント大陸は、7つの大陸の中で、最も大きく、様々な種族が国を創っている。

 その隣にあのが魔族と言われる種族が住んでいる、パチフィス大陸である。その大陸を治めているのがクリティスミア公国である。

 魔族は、人族よりも身体能力が高く、魔法の扱いにも優れている。寿命も人族よりも長く、1000年以上生きている魔族もいるらしい。

 そのため、国を治める王や領地を治める貴族は、数百年同じ人物で続くらしい。

 

 そのままの恰好では流石に不味いので、お風呂に入って着替えて貰ってきた。

 謁見の間で会うわけにはいかないので、城の中にある応接室に来ていた。

 魔族の国の王女がなぜ、暗殺者になったのか、事情を聴く必要を感じた。

 それ以外の事情を聴くため、全員応接室に来てもらった。

 テーブルを挟んでネルヘイム陛下とアーリサ王女がソファーに座り、その向かいに暗殺者を代表して、カラティア王女がソファーに座り、その後ろに他の暗殺者達が少し離れて控えている。

 念のため俺自身も陛下とアーリサの後ろに控えている。


「初めまして、エンリル王国国王陛下、私は、クリティスミア公国第三王女のカラティア・クリティスミアと申します。この度は、エンリル王国の王であるネルヘイム陛下を暗殺しようとしたこと誠に申し訳ありません。」

「構わん。その他らは隷属の首輪によって、命令を拒めぬ状態だったのだから謝罪しなくってもよい。仮にも他国の王族である貴女を攻撃してしまった。頭を下げるのは、私の方だ。すまなかった。」

「陛下が頭を下げることはありません。むしろ隷属状態から解放していただいたことには、感謝しかありません。」

「そう言ってもらえるありがたい、それと礼を言うならマンシュに言うといい。」


 陛下が振り向いて、来た。


「私は当たり前のことをしただけです。お礼を言われることでは、ありません。」

「地下牢でお会いした時は、分りせんでしたがあなただったのですね。隷属の首輪を外してくれたのわ。」

「はい、マンシュ・ナガンと申します。この度は、他国の王女殿下と知らず攻撃してしまい、申し訳ありませんでした。」


 そう言いながら頭を下げた。


「あの攻撃は、あなたの仕業だたったのですね。大きな音がしたと思ったら背中に激痛が走って、意識を失ったのを覚えています。」

「あの時は、ネルヘイム陛下の命が危ないと感じたため、とっさに攻撃してしまいました。本当に申し訳ありません。」

「あなたが謝る必要はありません。ネルヘイム陛下を暗殺しようとした我々が悪いのですから。」

「それで、他国の王族であるがなぜ、暗殺者となって、この国に来たのですか?」


 そのままの流れで、暗殺者になった理由を聞いた。


「簡単に申しますと・・・暇になって、勝手に城を抜け出して、冒険者になろうとして誤って、入った建物が闇ギルドで、何人か素手で倒して、油断したところを魔法を食らってしまい気を失ったら首輪を付けられて、気が付いたらこの国に暗殺者として、この国にいました。」


 あまりにまぬ、衝撃な理由にこの場にいた全員の間に沈黙が走った。

 ようは、簡単に説明すると一国の王女である彼女が無断で城を抜け出し、誤って入った闇ギルドで暴れて捕まり、隷属の首輪を付けられ、ネルヘイム陛下を暗殺するための暗殺者として、気がついたらこの国にいたということらしい。

 はっきり思ったことは、バカなのか、この王女は! 王城が暇だから城を抜け出して、どうしたら冒険者ギルドと闇ギルドを間違えるのか、心底疑問に思ったが黙っておこう。


「で、カラティア王女殿下、貴方は、これからどうするおつもりですか?」

「どうするもできれば、この国でしばらく冒険者として、活動したいのですが、」


 この王女は、


「陛下、どうしますか?」

「わしとしては、構わないがカラティア王女としてはどのようにしたい。」

「冒険者になれるならやらせてください。」

「分かった。ただし、条件がある、マンシュと共に冒険者活動をするということ。」


 陛下がとんでもない発言をかましてくれた。


「あの陛下、私は部隊の編成や訓練などを考えなければならないので、さすがに」

「そのことなのだが、少し問題が発生してな、数か月後ことになった。」


 完全逃げ道を塞がれた。遠回しに断ろうとしていたのになんてタイミングの悪い時にないしてくれてるんですか!


「マンシュ、そなたにカラティア王女の護衛兼指導役を命じる。やりきれば、報酬として、アーリサと屋敷に住む許可を与えよう。部隊が整うまでの数ヶ月間、頼んだぞ。」


 結果、彼女をカラティア王女の護衛兼指導役となった。

 その代わり、王都にある屋敷に報酬としてアーリサと一緒に住める約束を貰えると言うことなので、依頼された護衛の依頼を受けて良かったと心底思う。


「陛下、一つ、確認したいことがあるのですが?」

「どうした、何か問題でもあったか?」

「陛下アーリサが王城ではなく、近くの屋敷で暮らすのは不自然ではありませんか?」

「確かにその通りだが髪形や服装などを変えて変装すれば他人の空似でごまかせると思うが?」


 この人は、初めからそのつもりで屋敷を報酬にしたらしい。


「分かりました。やらせていただきます。」


 拠点としては褒美としてもらった屋敷をありがたく使わせてもらおうと思う。

 これから数ヶ月間、陛下に頼まれたからには、カラティア王女が満足するまで、護衛をしながら冒険活動をしていこうと思う。


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