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プロローグ

異世界に転生した要因。

 俺の名前は荒城光希(あらき みつき)、子供の頃からの憧れだった自衛官になって今年で10年目を迎えた。

 ただし、防衛大付属高校から合わせた年数だ。所属は中央即応集団の中部方面隊所属、階級は二等陸尉、第2小隊の隊長をしている。

 今は国際援助任務でアフリカにいる。

 内乱で発生した難民を安全な隣国に向かうのを援助するためだ。

 空港からベース基地に向かう間は民兵が闊歩する危険地帯だ。そこを通過するため、車列を組んで移動するしている。

 特に危険なのが空港とベース基地の中心にある小さな町だ。現に数日前にアメリカ軍の輸送部隊の車列が襲撃を受け、補給物資と十数人が被害を受けた。その時は、たまたま機甲師団が後方に付いていたため事なきを得たとのことだ。

 その場所を今から通過する。

 この補給部隊の編成は、軽装甲機動車が2両、高機動車が1両、96式装甲車が1両、73式中型トラックが6台の10両編成の車列だ。

 車列は、先頭に軽装甲機動車、73式トラック、高機動車、96式装甲車と続くて行く。

 車列はゆっくりと警戒しながら町中を進んでいく、中心部の十字路に達したとき、先頭を進んでいた軽装甲機動車が銃撃を受け、銃弾が装甲板に当たり火花が散った。それを合図に周りの建物の二階や屋上を路地裏からAKやPKを持った男達が攻撃してきた。

 搭乗した96式から無線で指示を飛ばした。


「各員、下車、反撃に移れ、攻撃が弱まり次第突破する。」

「「「了解」」」

「藤川本部に報告しろ」

「りょ、了解」


 無線機を背負った通信兵である部下に藤川に命令した。


「こ、こちら第二小隊、現在地元民兵組織と思われる兵士から攻撃を受けている。指示を求む、送れ」

「(こちら本部、現在地と詳しい状況を報告せよ、送れ)」

「俺の言った通りに報告しろ。敵の規模は少なくとも一個小隊以上、武装はAKとPkと思われる。敵の狙いはおそらく補給物資の奪取だ。反撃し攻勢が弱まり次第、突破する。と」

「了解、すぐに伝えます。」


 そう伝えると俺は装甲車を飛び出し、戦闘に加わった。

 遮蔽物に隠れながら射撃をしていると数メートル後ろの家から扉が開く音がした。

 敵かと思い小銃を向けると小さい人影が飛び出した。

 よく見ると幼い男の子だった。その後ろから母親らしき女性も出て来た。

 銃撃戦の中に飛び出してきた親子を助けるために現地語で、こっちに来るように叫んだ。銃声が響いていたがどうにか聞こえたらしい。

 親子二人がこちらに向かい駆けてくる、その後ろからAKを構えた民兵が現れ、親子に銃口を向けようとしているのが見えた、俺は親子を助けるために89式を捨て民兵と親子の間に走りこんだと同時に民兵が発砲した、AKから放たれた弾丸が体に何発も当たった意識が途切れそうなホルスターからSIG220を抜き、頭を撃ち抜いた。

 それと同時に俺自身も仰向けに倒れた。途切れそうな意識の中、走ってくる人影が見えた。無線で報告をしていたはずの藤川が走って来た。


「た・・隊長、隊長!しっかりしてください。」


 藤川が傷口を手で押さえながら話しかけてきた。

 途切れそうな意識の中、藤川に最後の言葉を発した。


「ふ・・じ・かわ、あの親子を・・・た・・の・む。」

「は、はい!自分に任せてください。」


 その言葉を聞き、俺の意識は途切れた。

 

「・・・・・・、・・・・]


 誰かが呼ぶ声が聞こえる。

 確かに俺は死んだはすだ、そう思って目を開けると見知らぬ天井と金髪の女性が写った。

 

 その姿を見て、驚いた。耳が長いのだ、ファンタジー系の小説でよく見られるエルフ族に似ていた。いや、本当にエルフなのだろう。などと考えているといきなり抱きかかえられた。  

 俺は女性に抱きかかえられるほど小さくはない、身長は160センチと小柄、体重は鍛えているため60キロほどあるはずだ。

 だがその疑問は、消え去った。

 近くの鏡があり、俺を抱えたエルフの女性が映っていた。その姿を見て衝撃が走った。

 なんと、赤ん坊になっていたのだ、母親と思われるエルフの女性と違い、髪は薄い黒色で耳は少し尖っていた。この時点でおかしい、俺は日本人らしい黒髪で耳も尖ってなかった。

 これらのことから一つの結論に至った。

 俺は、異世界に転生してしまったのだと。




 アルファポリスで、投稿していたものの修正版です。修正していくめ投稿が不定期になりますがよろしくお願いします。

 



アルファポリスで、投稿していた小説の修正版です。修正していくめ投稿が不定期になりますが、どうぞよろしくお願いします。


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