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妖精さんが世界をハッピーエンドに導くようです  作者: 生ゼンマイ
最終章 貴方と私の物語
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登場人物:その後

― 登場人物一覧 - その後


『妖精の宴』


『アイドリー』


 最終的にオムニバース領域とは切り離されたが、アルヴァーナのハイパーバースまでの領域内全てを掌握し、ステータス自体の表記は結局無くなる。色んな概念から解放されてしまったが、妖精という種族だけは固定である。アリーナと無事結婚し、幸せな毎日と刺激的な冒険に段々と妖精らしさが出始めていた。そろそろコーラスに弟か妹を作った方が良いのだろうかというのが最近の悩みだったりする。世界的に有名に成り過ぎたが、最早出会ったらノリに身を任せろ、最悪でも価値観を破壊されるだけだ、という触れ込みで災害指定されている。



『アリーナ』


 最早泣き顔を忘れてしまった妖精。同じく様々な概念の頸木が外れ、こちらも寿命に果てが無くなっている。アイドリーがやり過ぎない様に止める事はあるが、基本アリーナの方が自由だったりする。未だにボードゲームでは連戦連勝であり、世界中のボードゲーマー達の頂点として君臨している。コーラスの弟妹を作りたいと相談し合っているのだが、2匹揃って保健体育の知識が皆無なので、同じ方法で創り出せないか思案している。何年経っても仲良し夫婦の為、『妖精教』では聖母にして夫婦円満の神としても崇められているらしい。



『レーベル・セルベリカ』


 数年後に遂に結婚し、姓にセルベリカも入れた。数十年後に息子のミドルを出産する。子育てが終わった後は家族揃って『妖精の宴』に戻り世界中を股に掛けた大冒険の旅へ戻った。アルカンシェルがフォルナと正式に結婚するにあたって正式に『龍神』を継承したが、世界中から『大聖母』と呼ばれている。また、彼女の料理を食べた者は生涯その味を忘れないらしい。そしてミドルの結婚相手は彼女の料理より美味しければ合格という無理難題が課せられている。



『クアッド・セルベリカ』


 レーベルと結婚した瞬間称号に『妖精王』が付いたダンディな妖精老紳士。巷の奥様達の憧れの的である。普段は『妖精の宴』として活動しているが、偶に魔道具学会の方に顔を出し、新しい論文を発表するのが趣味になっている。息子にはしっかりした教育を心掛けている様に見えるが、実際は顔を崩さない事を心掛けているだけでアイドリー並みの親馬鹿になってしまった。レーベルと喧嘩する事も無く。こちらもオシドリ夫婦として知られている。



『コーラス』


 2人の愛を一杯に受け、大冒険をし続けて育ったハイブリット妖精。2人の半分の力を因果継承により受け取り、同じ存在となって再誕している。その内自分で何かをやりたいと思う様になり、一時期『妖精の宴』を抜けてラダリアで教授になった。様々な分野を教えられるのだが、専ら冒険譚の話がそのまま歴史の授業になってしまう事が多い。その所為か変な渾名もアイドリーの様に付けらてしまうが、彼女はのびのびと今を生きている。



『ミドル』


 レーベルとクアッドの息子。現在20歳。緑色の髪に紅眼を持つ『妖精龍』という種族として生まれた。戦うのも学ぶのも大好きで、2人の英才教育を受けた結果真面目な戦闘狂が誕生した。普段は大人しく常識を持って動くのだが、一度戦闘になると限界まで楽しみたくなる癖がある。今では『妖精の宴』の立派なストッパーとなった。



『妖精の宴』


 世界を股に掛ける伝説の冒険者パーティーとして語り継がれている。何処にも属さず神出鬼没なので緊急依頼で呼ぶ事は不可能だが、フラっと現れては狙いすましたかの様に呼んだ者の下へと参上し、全てを面白可笑しく解決していく。冒険者ランクは存在せず、どんなに小さい依頼でもやってくれるという一面も持っている。また世界中を冒険しているので、大概冒険者になる憧れの対象とされている。彼等の存在は年中何処かしらで確認されており、アルヴァーナという世界全てを冒険するまで決して名が消えなかった。




『妖精勢』


『テスタニカ・フェアリーナ』


 まだまだ元気な妖精女王。幾つもの商業を展開させ、大成功を収めている。今はラダリアの国立学校で理事長を務めているが、『妖精世代』の妖精が故郷で働ける様に全国展開も開始している。基本的に危険な仕事は一切させないので好評らしい。本人はすっかり女王気質が抜けたが、まだまだ長として頑張っている。相方とは今も暇があれば例の趣味をする様になった。エネクーの舞台にも色んな女王役で出演していたりする。



『ノルン』


 未だにテスタニカの横で名前を変えて騎士をやっている。今は国立学校の警備隊長である。週に2日は騎士志望の学生達に教練も行っており、頼れる教師として活躍している。ただ恋愛相談をされるとどうにも弱く、その姿を良くテスタニカに爆笑されていたりする。



『旧妖精』


 この世で『妖精の宴』に続き最も自由な種族として認識される様になった。所謂『野良妖精』である。あらゆる場所に神出鬼没に現れてはヒーローの如く活躍して去ったり、名探偵の真似事してみたり、お祭りを大いに盛り上げたり楽しい場所に必ず出現する。新世代の妖精達の集まる妖精集会にも参加しており、先輩風をビュービュー吹かせてノリに身を任せ行動する。ただし理知的に基本動ける様になっているので、状況判断能力や『妖精魔法』の扱いが上手く、そういった意味では縁の下の力持ち。



『新世代妖精』


 生きとし生ける心ある生物と供に生まれ、供に死ぬ新たな妖精。特徴として、寿命が2倍に増えた。妖精が世界中に蔓延した事により、魔力密度が高まったのが原因と見られている。皆妖精と一緒に育ち、永遠のパートナーとして扱うのが常識なので、誰もが心穏やかに成長する。個性は色濃く出易いのだが、人と人の繋がりが非常に深くなり易く、負の感情が出難くなっているという感情の抑止力と発散を同時に補ってくれる。また魂が同一の為感情はリンクしているので、喧嘩する事はまず無い。強いて言うならばアイドリーの人間の心と妖精の心を切り離して感情だけ繋がっている状態、という事になる。彼等も世界中の妖精達とネットワークを繋いでいる。




『ガルアニア』


『モンドール・ビルテラ・ガルアニア』


 ラダリアに対して全面的な支援を続け、また最大限の利益を得た事により国民達から絶大な支持を得た王として称えられる。王としての象徴にも真っ先に名乗りを挙げて民主妖精主義を広めると、世継ぎを王子達ではなく公爵家の及川にと遺言を残している。生涯妖精の友としてあり続けた彼は、大勢の妖精達に看取られ笑いながら逝ったという。その時は『妖精の宴』が全員出席し、お別れの手紙を読んでいた。



『フェルノラ・ビルテラ・ガルアニア』


 及川が王になった事により、王妃として即位する事になる。国の魔道具に特に力を入れる様に政治家として立候補し、魔道研究省の大臣となって活躍する事になる。王子達は王の遺言に従いフェルノラの補佐を任され、国の発展の為に尽力する事になる。及川とは王になったと同時に婚姻式を結び、その1年後に第一子を生み、その後も数年事に産んで子沢山となる。子育ても乳母に任せるばかりでなく、沢山の愛情を及川と一緒に注いでいた。



『奏太・ビルテラ・ガルアニア』


 元勇者。何年経っても若いままなので女性方には大人気。だが威厳が一向に付かない事に本人は少し困っていた。フェルノラが政治で頑張っている横で、象徴となって権力を持たない彼は外交に力を入れ、各国に足を運んでは繋がりを作る様にしている。聖剣と聖鎧は政府預かりとなっており、緊急時以外での使用は止めている。偶に『隠蔽』を使って国内の視察(息抜き)も行っているが、フェルノラが腕を組んで同行している事が多い。



『バゴット』


 魔道具研究院局長という椅子に座らされ、日々真っ黒になりながら研究に明け暮れている。そんな日々なので女性との出会いも無かったのだが、研究員の中から彼に猛アタックする女性が現れ、後に結婚する。ただ彼女は、彼の年齢が自分よりも一回り近く下である事に気付いていなかった。魔道砲の開発を未だに趣味で行っており、度々学会で発表していたりもする。



『バンダルバ』


 武闘会にてシード権を使い、毎年優勝者と戦っている。それ以外ではもっぱら酒場でマチューと語り合っていたが、マチューが寿命で死去すると、故郷に遺灰を撒きに行った。それからは彼がマチューの様な生活を送る様になり、武闘会以外で酒を断つ事が無くなった。愛酒はリンゴ酒。



『マチュー』


 ラダリアでの仕事を終え、ガルアニアの冒険者ギルド、その酒場で今日も彼は馬鹿弟子と酒を飲み、罵倒し合いながら日々を暮らしている。彼は今度こそそれ以外の事をしなくなった。酒を奢ると人生相談ぐらいは聞いてくれる。



『マゼンタ・ナイルズ』

 騎士団長として最後まで職務を全うし、後任に後を任せて引退する。その後は爵位も返上し故郷の元領地で余生を過ごす予定だったのだが、及川に引き止められて相談役として城に暮らす事になる。



『トゥイーレル・アルダース』


 最後までマゼンタに付き従い続け、マゼンタが引退したと同時に騎士団を辞めようとしたが、マゼンタが城に残るという言葉を受けて引き続き騎士団を続けている。最近は現騎士団長に匙を投げられ、マゼンタの護衛としての役職が新しく出来上がった。ただ暴走癖が治らないので、やはり毎年武闘会に参加している。



『バルナ・リンダース』

 すっかりボードゲームに嵌り、全国ボードゲーム大会に毎年参加している。決勝ではテスタニカやフォルナと当たる事が多く、レジェンドのアリーナにも生涯で1度だけ勝った。それが彼の最も得難い宝だと後に語っているが、それでも止められないぐらい今も楽しんでいる。自分の魔法騎士団の入団テストにもして、昔マゼンタと争っていた。



『マイネン・ベアランド』


 公爵家として及川を迎え入れ、数年教育した後爵位を渡して隠居。2人の結婚を見届けると、モンドールと毎日ボードゲームに勤しみ、妖精達とティパーティを開く様になった。



『アグエラ』


 無事未来の夫が奴隷期間を終えて帰って来たので、同時に結婚し2人で宿屋を切り盛りしている。子供が生まれた頃に一度だけアイドリー達が来店し、一緒に名前を考えてくれたのが一生の宝物となっている。



『バルディ』


 十数年後に念願の予選突破を果たし、そして一回戦で負けた。だが本人は満足そうに豪快に笑い、今は人が変わった様にギルド職員として立派に働いている。



『タンザ』


 バンダルバのアドバイスにより、漸くAランクに昇格出来た。今はそこで年齢的な限界を感じたので、新世代の冒険者達のアドバイザーとして活動している。



『ピッソン』


 男爵家を継いだが、貴族廃止に伴い普通に冒険者となって活動するようになる。気の向くままの風来坊と化したが、困っている人を見ればよく助けたと言われている。



『ヘンリク』


 短剣二刀流に磨きを掛け、その手の道場を開いてみたら、カッコイイという触れ込みで志望者が山の様に来て冷や汗が止まらなくなっている。ただ使い手としては一流で教えるのも上手かったので、何年経っても繁盛していたらしい。



『オノレ』


 野性味溢れる男だったのだが、森の中でソロの女性冒険者を助けたら惚れられ、通い妻が出来てしまう。後に森の管理を正式にガルアニアから受け、名実供に森の男になった。小屋も新しく建て直し、大家族が住めるログハウスとなっているらしい。



『ラルゴ』


 名物冒険者として今も武闘会に参加している大男。最近さらに大きくなって寝床を探すのが面倒になり、オノレに頼んで建築して貰った。どんな危険な依頼も率先して受けてくれる為、バンダルバ並みに評判の良い冒険者として知られている。



『アビル』


 バンダルバの弟子に無理矢理なり、アモーネの20階層で歴代最長記録を塗り替え、1年間戦闘し続けるという荒業をやってのける。結果元勇者相手でも勝てる程強くなった。それでもバンダルバの強さが底無しな為にまだまだ危険な場所を彼は探している。



『アレイド』


 流離いの賢者であり、実は一度何処かの妖精集落を発見していた。それに満足し故郷で魔法研究をしていたら、いつの間にか妖精で世界が溢れていた事を知り狂喜乱舞する。そして独自に研究した結果、なんと自ら妖精のパートナーを作り出す事に成功する。その数年後肉体が限界を超えたので、その妖精に魂を移して偶に身体を借りて生活する様になった。



『シルヴェスター』


 長剣使いの冒険者。地元に帰って生涯冒険者として活躍し、何人もの後輩達に長剣の良さをいつも語っている。



『ドロア』


 受付嬢のレーナと結婚。アイドリーから沢山の花束を貰ったらしい。長年の仕事振りを評価されてガルアニアの冒険者ギルド統括者に昇格する。



『ヒルテ』


 後を追う様に商人ギルドの統括に昇格。政府と連携して商業を手広く行い、ガルアニアの繁栄に一役買う。特にバゴットの魔道具を大量に購入し、他国に売り込んでいた。



『バヌア』


 相変わらず『魅了』を使って女性を誘っているが、それを活かして議員に立候補する。領地開拓の政策に力を入れ、効率的な魔物討伐方法を提案しながら幾つもの街を作っていた。



『ダイオス』


 奴隷反乱事件以降、惨めな気持ちを抱えながら何とか奴隷期間を終えて出所。そのままロックリンダースの鉱山長となり、ビシバシ働いている。新たな野心を抱いたが、平和的な歩みで活動している。



『アルバ』


 レブナント鉱石の流通を担う商団としてガルアニアとラダリアを繋ぐ国公認の商人となった。ラダリアに来てはパッドの家に行き酒を飲み合っているらしい。時間が合えば一緒にレブナントボードレースで賭け勝負をしてよく怒られている。



『ダブル・コータス』


 貴族廃後、館を引き払い、一軒家を購入する。シグルに後の事を全て任せ、偶に来る妖精達と戯れながら老後を過ごした。



『シグル・コータス』


 真っ先に議員に立候補し、ダブルの後押しもあって元領民からも評価を見直され当選する。その後40年国の為に働き、多大な資産を全て妖精教に寄付した後、ラダリアに移り住んでレブナントボードレースを見る事を趣味にしながら静かに暮らす。



『アステル・ベイーテロ』


 娘をラダリアに持ってかれ、貴族制度も廃止したので自分もラダリアに引っ越した。それからは毎週行われている娘の競技をパッドと一緒に応援している。



『ベルモール・ベイーテロ』


 王権も無くなり、議員になる事無くアステルと供にラダリアに移り住む。やっと家族3人で暮らせる様になり、更にお隣さんも出来て普通の奥さんとなった。だが偶にガルアニアの財務大臣が相談に来ている姿を目撃している。



『パッド』


 拠点をラダリアに移し、未だに野菜中心の商人生活を送っている。実績も買われて今では国の支援機構を支える商団の1人として頑張っているらしい。週末はベイーテロ夫妻と一緒に娘の応援をするのが楽しみ。



『マエル』


 ベルモールを含めた井戸端会議と、娘の応援をするのが趣味の若奥様。更に料理教室を始めたら新妻に大人気となり、特にセニャルが熱心に来る様になったらしい。



『メルキオラ・ベイーテロ』


 天性の才能を活かし、レブナントボードレースにて初代チャンピオンの座をヤエと争い捥ぎ取った。その後幾度もヤエと座を争い勝ったり負けたりを繰り返したが、生涯のライバルとして、そして一番の親友として2人の間に笑顔は絶えなかった。アイドリーともエキシビジョンマッチで戦った事があるが、ボードの才能だけは負けなかったらしい。後にヤエと供に教育活動をするが、こちらは選抜プロの技術アドバイザーの総括を行っていた。その隣には、いつもにっこにこの騎士が1人居た。



『ヤエ』


 メルキオラの見ている世界に自分も行きたくて猛練習したら、まさかメルキオラ並みの才能が開花してしまった。 2人で大会記録を総嘗めにし、最終的にまったくの同点、同着という仲の良さだった。引退後は2人で選手教育のプロフェッショナルとして活動し、多くの技術を生徒達に伝えていった。引退後はボード免許の局長として最後までその良さを伝えていたという。



『リーズ&リリル』


 ヤエのパートナーとして、良き友人として一緒に成長していった元分身体の妖精。完全にヤエの魂の一部を借りて顕現を果たしており、意志疎通が文字を書く必要が無くなった。自分達の在り方が今の新世代そのものだという事に後になって気付くが、それはそれ、これはこれと開き直って今日を楽しく生きている。最近の趣味はレブナントボード妖精倶楽部である。



『リリー』


 メルキオラの騎士になりたくて一生懸命頑張った結果、『人化』を完全習得する事に成功。毎日楽しそうにガッチャガッチャと鎧を来て走り回っている。ボードの免許もしっかり取って、偶にボードに乗ってはメルキオラとガチのトリック勝負を繰り広げている。公式には出てないが、実はラダリアのナンバー3。



『アイドリー(テルベール)』


 バゴットと供に研究員として雇われ、アリーナと仕事をしながらフェルノラと遊んだりモンドール達とボードゲームをしながら幸せに暮らした。フェルノラ達の子孫の行く末を見届けて、静かに消えて逝った。



『アリーナ(テルベール)』


 幾つもの魔道具を作り出し、世に何組ものカップルを成立させた救世主として語り継がれている。アイドリーの隣でいつも笑っていた彼女は最後の時も朗らかに笑っていた。




『レーベルラッド』


『シエロ・フォルブラナド・レーベルラッド』


 父親が美香を妖精教の教皇に選んだ事で勇者教としての巫女を辞め、本格的に妖精教へと力を入れていく。責務を全うし子供を残した後は、子を育てながら美香の隣にずっと居た。ただ美香が余りに長生きになってしまったので、自分の寿命が尽きる際に、アイドリーにお願いをして妖精として再誕。美香の寿命までは一緒に居る事に決めていた。



『桜田 美香』


 教皇に指名されて全面的に妖精教を謳いだす。朝はいつもアイちゃんを肩車して国民達の前に姿を現す事から、様々な噂も立ったが、結局妖精が大好きなだけの人だという事だけ残った。魔力の関係で自分がとても長生きになった事自体は良いが、シエロだけがおばあさんになって逝く事に深い悲しみを覚えていた。しかし妖精として再誕したシエロと再会し、彼女は生涯幸せな毎日を歩めたという。



『サナリア・フォルブラナド・レーベルラッド』


 シエロの娘にして、妖精教の初代巫女となった。『予言』も受け継がれていないが、何故か『妖精魔法』を覚えている。15歳の頃に世界巡礼の旅に出るが、その時に美香とシエロからアイちゃんを託され、供に行く事になる。天真爛漫で、白銀の髪に翡翠色の瞳をしている。



『アイちゃん』


 教皇の守護妖精という扱いになっているが、今も昔も変わらない妖精幼女である。



『カイルス・フォルブラナド・レーベルラッド』


 教皇を引退してからは自室で本を読むのが日課になっている。孫をこれでもかと甘やかしているジジ馬鹿だが、心得や思想についての話は今でも数多の者達に求められる程に老練としており、孫からは尊敬されているのが誇りである。偶に五大国を回り、王達に雑談をしに行く気さくな人になった。



『聖騎士団』


 何処までも強くなるという意識から、どんな者達からでも守れる様にするという思想が固まり、今も勇者達と供に訓練の日々に明け暮れている。ただ最近は血反吐撒き散らす程やると妖精達に泣かれるので、ほどほどらしい。



『岩山 文雄』


 持前の料理スキルを活かしてレストランを開くと、連日大繁盛し支店を各地に設ける事になる。相変わらず妻とその子供と妖精に飯を強請られているが、本人としては悪く無い人生だと思っている。



『秋田 誠二』


 こちらに残って篠木と聖騎士団に正式に所属。熱血スポコンな訓練も悪くないと元気に付き合っている。



『戸田 恵那』


 文雄には余り言わないが、好きでしょうがなくなってしまいもう離れられない状況に陥っている。生まれた子供と妖精も恵那にそっくりで夫の料理が大好物。好き嫌いもしないので安心しているのだが、偶に娘の料理にまで無意識に手が伸びてしまうので、何とか自重しようと頑張っている。



『篠木 宝治』


 物静かで口数少ないのは変わらないが、かなり社交的になり髪型を整えたらモテだした。秋田にはよく雰囲気イケメン野郎と笑われているが、本人としては変わらず細々と自分の力を伸ばす事を喜びにしている。



『日ノ本 刹那』


 宣言通り、大戦が終わった後は浮遊島に乗って風の向くまま気の向くままに暮らしていた。魔力さえあれば島は浮かんだままなのでそうしていたのだが、ある日魔力量を間違って、猛スピードで世界樹に体当たりをかましてしまう。幸い傷も付かず、折れる前に急ブレーキを掛けて接触程度で済んだが、危うく大精霊との全面戦争を起こす所だった。アイドリーの仲介で事無きを得たが、シエロと美香には本気で怒られたので、頼んでレーベルラッド周辺を飛ぶ様に設定して貰った。




『ロックダース』


『パピルナ』


 外交官兼親善大使兼妖精交渉役として猛烈に忙しい日々を送っている。その分休みも貰って家庭へのサービスも行っている優良パパになっていた。子供とその妖精が可愛くて仕方ないらしい。



『姫島 久子』


 とにかくリンゴ酒が欲しくてロックダース現政府の議員にて貿易省大臣になる。国の発展も目指し、鉱石鉱の採掘量を増やす為に、1週間に1度は自費でリンゴ酒を犯罪奴隷達に薄めで振舞う様にしている。結果、作業効率が格段にアップし、国の功労者として長く政府に在籍していた。ただし基本へべれけである。



『野高 真央』


 暗い所で宝石の様に輝くレブナント鉱石に魅入られ、鉱石場長としてほとんどの時間を鉱石場内で暮らす事になる。道雄と結婚するが、彼は朝昼晩の弁当を毎日作っては届けているらしい。鉱山内の全ての通り道を暗記し、誰よりも採掘量が多い事から、後に鉱石女王として名が知れる事になる。ただし、やり過ぎてとある精霊集合洞窟にぶち当たったとか。子供が出来てからはようやく家に帰る様になった。



『明方 道雄』


 真央と結婚し普通の家庭を持ちたかったが、真央の予想外のマイブームに押され自分が主夫になるとは思っていなかったらしい。御蔭でどんどん家事をマスターし、今では井戸端会議もなんのその。




『リンシターニア』


『クアラ・リッドスター』


 国総出で再生を行い、無事に花咲き誇る国を取り戻す事が出来た。後に王となるが、貴族廃止と王の象徴化により最初で最後の『花王様』と言われ称えられる事になる。城は彼の願いによりそこら中に花が咲いている。



『ブルーベル』


 リンシターニアに数多の妖精が生まれ毎日友達が出来ては喜んでいる。花の妖精として妖精達の『花守り隊』の隊長となり、今日も国民達に愛されながらお花の世話を頑張っている。もう寂しさは感じない。



『ジョイト』


 唯一逃げなかった職員として職員リーダーとしてギルド長と引っ張って行く事になる。



『里中 洋子』


 元勇者として、国の守護者となり響と一緒に保護団体を作る。妖精達の『花守り隊』を連携しながらより自然の素晴らしさをアピールする為に観光大使として働き、その立ち振る舞いを見ている男達からの求愛も耐えなかった。



『田尻 響』


 観光大使として球根の販売を開始。世界中に花畑を、をモットーに景観デザインをする様になる。元貴族の女性達に特に人気となり、毎日仕事に追われている。




『マルタ』


『マナクス・バーフィルド』


 政府が立ち上がりと同時に自動的に観光庁大臣になった(された)。曰く「これ以上の適任は我が国には存在しない」と誰もが口を揃えて満場一致だった為らしい。その為彼が発案する観光アピールは素通りし、実権という点ではある意味大統領を凌駕していた。セイレーン達との交流も正式に始まり、外交は全て彼が取り仕切っている。領地改革も進め、新しい試みとして観光客の制限も無くしたので、世界中から人が殺到する事になる。当時心配されていた事も、新世代の妖精達の御蔭で大丈夫らしい。



『ルナルー』


 セイレーンの族長としてマルタと国交を結ぶ。妖精達とも繋がりを持つ様になり、海路の確保がより楽になった。そしてルナルー自身はマナクスに恋してしまい、苦難の末に結婚。とある神代魔道具を使って彼を海でも生活出来る様にした。海上旅団にも参加し、アイドリーのフォローを受けながら世界地図作成に貢献する。



『シーミル・デブレル・デ・マルタ』


 己の至らなさを痛感し、王権を自ら失くした。以降は議員にもならず静かに過ごす事になるが、孫の妖精にとても気に入られてしまい、毎日孫の遊びに付き合うので忙しくなる。




『エルフ・ドワーフ』


『イレオール』


 ドワーフとの会議を重ね、数十年後に世界会議に出席し、正式に連合に加わる。フォルナとも顔を合わせる様になり、今では良き茶飲み友達。エルフもドワーフも世界中に赴く様になり、自由な生き方が出来る様になった。イレオールも女王では無くなり、ラダリアに住む様になる。



『ジャニタ』


 いつの間にか世間からイレオールの正式な騎士として認識されており、何処経由なのか分からないが給料も出る様になっていた。イレオールがフォルナと茶飲みしている時は、よく孫達も遊んでいたりする。堅苦しい言葉遣いは無くならないが、本人は満足そうな顔をしていた。



『バンデス』


 ロックダースと同程度の鉱石産出国なので、貿易によってまずは動き出す事になる。更に若い者達には外国進出もさせて文化交流をする様にもなった。特に獣人とは魔道具についての共同研究が主流となり、より高度な技術開発を推進する様になる。バンデスも王を辞めてそちらに行き、今の目標は空飛ぶ船の開発である。



『精霊達』


 契約している者達はそれに着いて行き、野良精霊達は皆思い思いの場所へと旅立った。半分程はラダリアの世界樹に住み着いたが、基本的に大精霊の言う事は聞いている。また世界中に溢れた妖精達を見て自分達もそうなりたいと思っているらしく、いつかアイドリーに頼んでみようと考えている。しかし急ぎでもないので、今はシェムシェル達と遊ぶのが優先。




『ワドウ』


『エイス』


 のんびりとした毎日を送っているが、ゲンカクと偶に山中まで行って割と本気の試合をしている。侍としてのランクも上がり、『刀術』もゲンカクに追い付いたので、今はもっぱら田畑仕事である。子供達と一緒に茶摘みもやり、日本らしい行事も一緒にやっている。アライナと子供も3人作り大所帯になり、レナ達はお姉さんとなって楽しくやっているのを見てほっこりしている。



『アカネ』


 腕に『家長』の腕章を付ける様になり、ごっこを楽しんでいる。生まれた子供達とその妖精にデレッデレで、まるでおばあちゃんの様だとエイスが言ってはドロップキックをかましている。偶に聖刀を媒介にして『人化』しては、子供達の子育てをしてくれる。やはりおばあちゃんである。



『アライナ』


 レナ達がしっかりし過ぎててあたふたしている事が多いが、大事な事はしっかり教える良き母親となった。1度だけシエロと美香が家を訪ねて来た時には文通友達となり、互いの事をよく話す様になった。一夫多妻制を容認していたのだが、ずっと自分だけを愛してくれたエイスに心底ゾッコンで、想いの限りの愛情で受け答えた。


『レナ』


 3人でエイスに弟子入りし、必要最低限の強さを手に入れて成人後、エドウにてギルド職員になる。エイスの様な男の人と結婚したいのだが、どうにもそういう男が見つからず、母親であるアライナの言った通り一夫多妻制としてエイスに娶って貰おうかと悩み始める。

だが父としての感情もあるので、後年しっかり結婚して孫を見せに行った。



『リムル』


 村でそのまま畑と田んぼを継いで、エイスと同じ侍になる事に決めた。なので本格的に刀術を学び、エイスと魔物狩りに出かける事が日常となる。普通に村の若い男の人と結婚し、普通に家庭を手に入れて幸せになった。



『モール』


 成人してもシシの傍を離れず、シシが逝った時には大号泣した。暫く落ち込んでいたが、妖精達と両親の愛情を受けて復活。結婚に興味は無いので生涯独身を貫くが、シシの技を全て手に入れ免許皆伝。道場の経営者となって生涯守り抜き、繁盛させた。



『ゲンカク』


 シシが亡くなった後、エイスに家を任せてエドウにて由羅に婚姻を申し込む。その際道真と三日三晩飲み明かして許可を得た。覚悟を決めて大将軍の地位を拝命し、ワドウの代表者となる。基本は由羅に任せっきりだが、威厳と厳格さで国を纏め上げ、生きている間に反乱は一度も起きなかった。



『シシ』


 生涯現役を貫き、全ての心配事が無くなった後はモールに全ての技を伝授し逝く。村には彼女の墓石が最も大きく置かれている。



『小田川 由羅』


 シシの葬式に参列したら、そのままゲンカクがエドウまで付いて来て結婚を申し込んで来たので、余りの驚きに一瞬気絶した。大国主となった彼を支え続け、その決断力と勘の良さを頼りに国をどんどん繁栄させ、マルタのセイレーンを雇って更に大陸との繋がりを深くした。



『小田川 道真』


 身体が完治したが、そろそろ後継ぎが欲しかった。そこにゲンカクが男らしく来たので、三日三晩飲み明かしながら国の方針や娘に対する想いを語り合い認め、その座を譲る事になる。その後は漫遊の旅に出て、その後ラダリアに永住したらしい。




『ラダリア』


『フォルナ・フォックス・ミーニャント・ラダリア』


 100年経っても若いままで、100年経っても未だに仕事が無くならない大統領。その研鑽で培った力全てを未来の為に使っているが、未だにアイドリーのドタバタに巻き込まれている。色々あったがアルカンシェルとも結婚し、何人もの娘や孫も生まれ順風満帆である。新大陸や人工星との交流も始まり世界の中心となって今日も頑張っている。これまでの全ての歴史を纏め上げており、後の世になってもアイドリー達を助けられる様に色々と残しているらしい。アルカンシェルに関しては自分が惚れるよりも先に彼に惚れられてしまっていた。アイドリーという人災に出会ったら真っ先に意見を求めれば必ず支援するか助けてくれる事からも世界に無くてはならない存在になっているとか。



『メーウ』


 生涯フォルナの執事としての生き様を全うし、どんな時でも彼女を支え続けたその功績を称えられる。最後の時はフォルナに看取られたが、その時初めてフォルナがアイドリーに懇願し、その魂が輪廻転生した先を娘の妖精にして貰った。記憶は無いが一目見て彼だと分かり、久し振りに泣いてしまう。



『リサリー』


 クエントと結婚。三児の母になる。警備隊は夫に任せて毎日子育てに勤しんでいるが、子供も妖精もヤンチャで大変らしい。ただ大人になると夫に似るのかとても自然に女性を堕として結婚していくので、ああ、自分の子供なんだなぁと改めて思った。子供が皆成人すると警備隊に復帰し、その後数百年に渡り自分の意志で国を守り続けた。



『クエント』


 戦争時にレベルが上がり、獣人という事もあって寿命が大幅に増加。リサリーと供に生涯警備隊員として働く。ただ2人とも精神的にはそんなに変わらず、いつまでも今の距離感を保ち続けていたらしい。レブナントボーダーであると同時に竜騎士としても動けるオールラウンダーなので各国への遠征にもよく行っていた。海上旅団には子供達も連れて旅行気分で参加。アイドリー達の活躍の横でほのぼのとしていた。



『ブレア』


 ネムレアと結婚する際に色々と問題があったが、無事に子供を設けてパパとなる。娘は自分の身長と妻の容姿を併せ持った感じになり、今ではどっちでも肩車する様にしていた。この距離感も変わらないらしい。リサリーとは良き友となって家族ぐるみで旅行にもよく行っている(仕事ついで)。娘も父に憧れて警備隊員志望。



『ネムレア』


 結局寿命まで容姿が変わらなかった事にお冠だが、ブレアと娘の肩車が気に入っているのでもう気にしていない。新人警備隊によく子供扱いされているが、訓練時は鬼の様に扱いて先輩風をビュービュー吹かせている。最近は良く娘に抱っこされながら巡回しているので、どちらが親が分からないと言われる始末である。



『オージャス』


 防衛省大臣として必要以上の戦力を持たない事を方針に活動。余りにも戦力が集中し過ぎている為にステータスの高過ぎる者に大して野外戦闘を禁止する。やるならば休日のレース会場でやれ、という事にし治安を維持。またフォルナの娘に自分の息子を、とも思ったが、過去の過ちを繰り返す訳にもいかないので自重した。警備隊長は後任に任せ、今日もあらゆる種の国民達の為に彼は働く。



『大精霊』


 何故かレドグラスが環境省の大臣にされており、諦めてもきゅもきゅしながら働いている。基本的に世界樹に何かない限り人前に姿を現さないのは変わらないが、何かの式典や行事には参加し、エネクーに演出のお手伝いをお願いされたら絶対に断らない。地下に居たアルボロも合流し、浮遊島事件まではゆったりしているようだった。



『セニャル』


 毎日シャムシェルや妖精達に囲まれる程甘い生活を送っている。司会業も安定し、いつまでも若々しい奥さんだった。しかし子供を作った途端に女王に直談判しに行き、子育て期間を設ける。以降愛情一杯注いでの子育てをしていき、大変親想いの子となった。



『ヤスパー』


 セニャルのボディーガード兼マネージャーとして奔走する日々。移動中はずっと甘い事になっているので虫はお互い付かない。各国への遠征も多いが、いつだって2人で行動している。セニャルが仕事の時は、よく子供と一緒に隣で観戦していたりする。親子3人で活動しているのが彼の日常だった。



『ルクレツェ』


 ちょうど100年警備隊長をやったが、未だにラダリアに在住している。隊長自体はラブルに譲り、本人は議員となって財務大臣になる。最近はよく頭に水系統の妖精が乗っており、髪の毛を弄られている。



『ラブル』


 レッドドラゴン隊を2つに別け、エネクーの遠征警備隊を組織する。彼等は子供やその家庭にはとても優しく接し、とにかく愛でる傾向にあった。時に彼等もエネクーに参加し、大いに観客を盛り上げていたという。支部を置く際にもそれぞれに一匹ずつ配置し、建物は彼等の為に屋根にドラゴンの状態で乗れる様に建ててあった。ラブルはその統括を行い、いつまでも彼等を見守り続けていた。



『アギュラ』


 大戦の数年後に、ニグリグ族の皆に囲まれて幸せに看取られた。その数年後アイドリー達が村に来てある妖精を放す。その妖精はアギュラの家で、子供達に美味しい紅茶やお菓子を振舞うのを趣味にしているという。



『ニグリグ族』


 数十年で世界中に世界樹の根が行き渡り、行動範囲に制限が無くなった。新大陸への商業団を組織し、政府公認で世界一美味しいリンゴの販売をしに行く。その容姿を見て警戒する人も多かったが、持ち前の明るさと人と触れ合える喜びを全面に押し出した言葉遣いでそれほど怖がられなかった。



『ベルグランデ』


 シャムシェルで初のカップル成立して上機嫌。ラダリアからは出ないが、いつも身体を擦り合わせて愛情表現している光景を生暖かい眼で見られていたらしい。



『シャムシェル』


 ラダリアで妖精と供に最も可愛がられている。シャムシェルに会う為だけに観光に来る人も居れば、シャムシェルを守る為に愛護団体が設立される程である。シャムシェルにエネクーの幼獣人が乗って頭に妖精を乗っけていると道端に倒れる人間が続出するので、近々注意看板が立てられる予定らしい。



『アルカンシェル』


 結果的にフォルナと結婚し子供を作ってしまうが、実際彼がフォルナの生き様に惚れてしまいこれ以上無いぐらいの演出をしてプロポーズする事になる。それまでの間にアイドリー達にわざわざ会いに行って相談したり、シエロ達の所に行ってどんな言葉でプロポーズするのが良いのか聞きに行ったり、普段の彼からは想像も付かない慌てぶりだった。


 過剰戦力筆頭として出来るだけ戦わずに見守っていて欲しいという言葉を受けたので、現在一切戦わず本体はいつもの場所で寝ている。本人は子供達の前にゴスロリで現れる事もあれば、成人の麗しい男性となって表れて父の威厳を見せたりいつも通りの日常らしい。エネクーにも未だに飛び入り出演している。



『幼獣グループ・エネクー』


 100年後になると、娯楽のジャンルになる程大規模となり、世界中からスポンサーが付いた状態になる。あらゆる種族の子供達や妖精達を受け入れ、3年に1回はハーリアにて各支部から集まって祭典を開いたりもしている。お金の管理は政府管理となり、よく話し合いながら正確に運営している。どれだけの月日が経とうと、どれだけ他の娯楽が増えようと、彼等の観客席のチケットは漏れなく完売している。




『その他』


『コブリン』


 秘密裏にファノラ達がアイドリーの協力で海上旅団に潜り込み、彼等の御蔭で正確な世界地図が完成する。以降はいつも通り世界中を旅する商人として活動するが、彼等を見つけても許可を得ない限りは絶対に触れてはならないという項目が妖精教の経典に追加された。コブリンが来た村や街には幸運が訪れるという言い伝えまで出来てしまうが、この世で最も魅力的なモフモフの彼等だからこそである。



『ユニス』


 妖精の身体となったが、装飾品の作成は今も行っている。それで得たお金は全て教会に寄付し、いつも国中の子供達と遊びながら暮らしている。『創造』のスキルは今も使えるので、やろうと思えば色んな事が出来る。ただその力は再び世界が危機に瀕した時か、困っている人の為だけに使う事に決めていた。



『ルイナ』


 あらゆる宇宙を旅し、多元世界の先へ行く為に色々と頑張っているらしい、という話をアイドリーが偶にしている。これまで5回程帰って来ているが、来る度に発展している街並みを見て「人ってパネェ」と言っていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんて言うか…もう感情を言葉で表せないくらい凄かった、私の人生観を変えた作品です。生ゼンマイさん本当にありがとうございました!
[良い点] 403/403 ・最後まで読みました。 ・序盤~中盤のノリに任せた展開も、後半の怒涛の伏線回収も楽しかったです! ・主人公が無双するだけじゃなくて、仲間も活躍する点は評価されるべき。…
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