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妖精さんが世界をハッピーエンドに導くようです  作者: 生ゼンマイ
最終章 貴方と私の物語
402/403

妖精歴(YS) 年表 0~100年

― 妖精歴(YS) 年表 -


『YS.00 年』

 ラダリアを中心に天魔大戦後から数ヶ月後にハーリアにて正式施行される。『妖精の宴』は新たな地へと旅立ち、その消息が途絶える。



『YS.05 年』

 妖精の人口は総人類に比例して増え始めたと同時に、凄まじい勢いで犯罪の減少を確認する。各国の貴族間で起こっている不正も瞬く間に世に暴かれる形となり、貴族制度の廃止が囁かれ始める。



『YS.11 年』

 レーベルラッドに『妖精の宴』の存在を確認する。龍神レーベルと妖精王クアッドの結婚式が執り行われ、参列者も五大国の代表者のみで必要最低限で済まされる。またこの日を境に『妖精教』への信者が更に増え、世界の過半数に達する。



『YS.18 年』

 幼獣グループ・エネクーの初代メンバーによって世界発、歌劇旅団が結成される。初代メンバーが幾つかのグループに別れ、各国へと散らばり始める。本部である孤児院は改装される事無く残り続けているが、ジェスが院長を引退し、子供に後を継がせエネクーの初代名誉会長に就任する(奥さんは眼鏡を掛けた兎獣人)。1年に1度は必ず顔見せをしているらしい。また、彼等の隣には必ずレッドドラゴンが姿を見せていた。



『YS.24 年』

 レブナントボードの新競技が発足され、全国で流行し始める。正式な免許制も導入し、ラダリアから全国に向けて特派員を派遣。各地でボーダーが急増し、交通や魔物討伐に於いても利便性を発揮し始める。また、五大国以外の国からも選手が出始め、ラダリアで行われる世界大会の盛り上がりも見せた。


 この年に行われた数多の記録は、全て一般参加のヤエという少女と、ガルアニアの子爵出のメルキオラ・ベイーテロの打ち立てた同一記録は今も破られていない。



『YS.35 年』

 レーベルラッド教皇、カイルス・フォルブラナド・レーベルラッドが次の教皇に桜田 美香を指名し、この世を去る。その間際、遺言として『勇者教』の緩やかな衰退を示唆し、世代と供に『妖精教』統一を目標にすべしと書状に残す。これ以降、新教皇は『妖精教』を中心とした経典を読み上げる様になる。


 また、世界浸透を促す為にシエロ・フォルブラナド・レーベルラッドの娘、巫女サナリア・フォルブラナド・レーベルラッドと、その守護者としてアイちゃんを巡礼の旅に送り出す。



『YS.38 年』

 前ガルアニア国王、モンドール・ビルテラ・ガルアニアが寿命を全うし天に召される。歴史上最も妖精を愛した王として国民達に親しまれ、多くの妖精達に囲まれて息を引き取った。

 後継ぎには元勇者である及川 奏太が継承しており、王妃にモンドールの娘であるフェルノラを置いていた。また、及川は側室は取らず、生涯正妻のみを愛し、多くの子を残した王として名を刻む事となる。



『YS.46 年』

 魔導船の改良が進み、海上旅団が結成される。冒険者達も多数参加し、その中には『妖精の宴』も混じっていた事が後に判明。数多の島と大陸を発見する。



『YS.50 年』

 世界地図が完成。同時に『妖精の宴』が姿を消す。彼等を知る者の話に寄ると、見つけた島や大陸を全て冒険するという。各国が新たな文明との接触に向けて準備を始める。



『YS.52 年』

 新大陸、島からの接触を確認。それぞれ族長、大統領などがハーリアに訪れ、会議の上参加を合意する。その場所に『妖精の宴』は姿を見せなかったが、話題には終始挙がっていた。



『YS.60 年』

 『妖精の宴』がラダリアに帰宅を果たす。また世界的大事件『浮遊島接触事件』が起こった。主犯は日ノ本 刹那。大精霊との大規模戦闘が予想されたが、『妖精の宴』リーダーが仲裁に入り、結果的に島を世界樹から引き離す事に成功。真相は島の居眠り運転及び無意識の過剰魔力注入であった事が判明し和解する。

 その後20年間アイドリー、アリーナ、コーラスが暮らす事になる。更にこの年にレーベルが出産、クアッドと子育て期間に入り、『妖精の宴』が一時解散となる。



『YS.74 年』

 世界人口の半数以上が所謂『妖精世代』へと変わり、人々の意識にも大きな変化が見られ始める。また貴族制度の完全廃止が決定され、民主妖精主義に傾倒し始める。王の立場は国の象徴という姿に形を変え、居城は依然として保たれる事となった。



『YS.80 年』

 シエロ・フォルブラナド・レーベルラッドが亡くなる。歴代最も生きた巫女として歴史に名を刻んだ。参列者には世界中の元勇者が集まり頭を垂れたという。


 亡骸はシエロの遺言により『妖精の宴』リーダー、アイドリーが何処かに持って行ってしまった。また、奇しくもこの年に『勇者教』が世界から完全に姿を消し、『妖精教』に統一される事になる。そしていつからか、教皇桜田 美香の周囲に何処からともなく現れた白銀の妖精が居座る様になったという。


 そしてこの年、またも『妖精の宴』が世界から姿を消す事になる。



『YS.89 年』

 ラダリアにて年齢別に学年を別けた『アラケス国立学校』が設立される。全国家、全種族、あらゆる場所からの入学希望者を受け入れるマンモス校になる。理事長は妖精女王であるテスタニカ・フェアリーナが就任。


 教育特化であるテルベールとは真逆に、道徳心と満遍なく学べる授業科目に世界の平均学力が急激に上昇し始める。それに比例して妖精のノリも急上昇する事が発覚していた。とある学会では『抑止力が働いている』という見解が示されている。



『YS.95 年』

 『妖精の宴』に属しているコーラスが脱退。アラケス国立学校の名誉教授になる。週に1度指定されたあらゆる科目を担当するのだが、毎回要望によって行われるのは『妖精の宴』の冒険譚の解説となっている。またフォルナ女王とその娘達の相談役も兼任しており、半ば国のアイドルと化していた。この頃でも『人化』出来る妖精は一握りの為に、コーラスの完璧な『人化』に憧れている妖精も多かった。本人はレーベルのアクセサリーを付けずに『人化』出来る様になっていたが、未だに耳に付けている。



『YS.98 年』

 総人口の過半数が『妖精世代』となり、新たな時代が到来する。各国で妖精集会が盛んに行われる様になり、定期的に面白い事をしたり、国の抱えている問題をどうにかしようと企んでいる。反乱その他の可能性は皆無なので、基本第三勢力として好きにさせられている。


 この頃漸くエルフ、ドワーフ達が世界に介入を開始、ハーリアにて最後の世界会議が始まる。結果新しく『連合国』として世界統一が行われる事になる。



『YS.99 年』

 『妖精の宴』が帰還し、連合王国に予言を残してまた姿を晦ます。将来更なる面白可笑しく傍迷惑な事が起きると予想されたが、危険が無い事は承知済みなので誰も騒がなかった。そして来年の百年際に向けて準備が始まる。



『YS.100 年』

 『妖精の宴』が地下帝国を発見、地上の総人口と同程度の地底人と仲良くなって秘密裏に帰還する。


 将来的に地上との行路を結ぶ事を了承させている事が後に判明。更にこの年の春にコーラスが『妖精の宴』に復帰。月への冒険に出る。そして月兎獣人との交流を成功させ、隠れていたもう1つの月の正体を暴き出すに至る。それは月兎獣人達の母船であり、人工惑星である事が判明。以後、新しい惑星間交流が始まる事になる。



 以後、『妖精の宴』は幾度となく姿を現し、歴史の何処かしらには必ず介入していた……

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