六章:登場人物・魔物一覧
立ち絵をこちらで見易くしておきました。
― 登場人物 ―
『アイドリー』
今回は魔道具を探しにダンジョンへ。ついでにレーベルラッドへ行く予定だった。しかし子供を救ったりダンディな老人を救ったり都市を丸ごと相手したりと大忙し。最近の悩みは、勇者の装備に付き纏われていること。
イメージ:アイドリー
『アリーナ』
『妖精の宴』の癒し筆頭。酔っぱらった状態でアイドリーに近付くとキス魔になることが発覚。最近レーベルが蜜酒を飲ませようとしてくる為、その度にアイドリーが殴って止めている。今日もいつも通りに彼女は無邪気に愛を振り撒く。『S.A.T』モードによってダンジョンでサポートとして十二分に働いてくれた。
イメージ:アリーナ
『レーベル』
世界樹の蜜酒をアイドリーに作って貰い常備するようになった。シエロと打ち解ける事に成功し、最近はよく美香と一緒になって添い寝するようになった。美香との訓練も付き合いが良く、対人戦での戦い方を2人で研磨し合っていた。最近アイドリーも可愛く見えてしまって困っている。
イメージ:レーベル
『シエロ・フォンブラナド・レーベルラッド』
レーベルラッドの巫女、現在はただのシエロ。多少でも強くなる為に、毎夜筋トレをしてから寝るようになった。御蔭で多少は動ける身体になり、ウエストが引き締まったらしい。ステータス的にはAランク冒険者相当。レーベルと打ち解ける事に成功し、信仰する相手ではなく、友人として絆を結ぶ事が出来た。
『桜田 美香』
シエロの親友、半強制的にアイドリーのダンジョン探索に駆り出されたが、レベル上げと日々の鍛錬により目覚ましい強さを手に入れた。終盤では仲間達に前に出てアリーナの援護を受けながらアンデットの大群を全滅させる事に成功。子供達を守り切って見せた。アイドリーとアリーナのやり取りをずっと見ていた所為か、最近変な性癖に目覚めそうにもなっている。
『モンジャ』
アモーネまでの旅の途中で出会った『夕焼老』というパーティの冒険者。アモーネが不穏らしく、商人の護衛ついでに逃げて来た。年齢は48で、そろそろ引退しようかとパーティ内で話し合っているところだった。
『ジェス』
元冒険者で、ダンジョンの受付をしていた男。過去にギルド長に唆されて孤児達を『野良バッカー』という集団に仕立て上げてしまった事を深く悔いていた。しかし死んだリーダーの男の最後の言葉と、子供達の言葉により心の氷が完全に溶けた。新しく子供達と人生を始める為に、孤児院の管理者に任命される。
『アシア』
現在の『野良バッカー』を纏めていた12歳の少年。亡きリーダーの代わりとなって一番の年長者として頑張っていたのだが、日銭すらまともに稼げず困り果てていた。だがアイドリー達と出会いレベル上げを行い、自分達だけでも生きていけるだけの強さを得た。そしてアイドリーの勧誘を受け、分かり合えたジェスと一緒にレッドドラゴンに乗ってラダリアに行く事を決意する。
『ルン』
人一倍お金を稼いで下の子にご飯を上げようと頑張っていた10の少女。リーダーから託された紙を持っており、いざと言う時、ジェスに渡すように頼まれていた。ルンも含めて孤児の子供達は皆ジェスの優しさを知っており、遠目ながらも、いつも『お父さん』と呼びたがっていた。
『レッドドラゴン一同』
普段なら人間を見掛けた瞬間駆逐しに行くのだが、レーベルという最上位種を一目見ようと内心テンション高めで接触してきた。力至上主義の為レーベルの眷属になることを喜んで了承し、全員で『人化』スキルの練習に熱中していた。実は結構ノリが良い。
『モーリス』
ダンジョン探索途中に出会ったピュアスライムという魔物をアイドリーとアリーナが魔獣契約(という名の味見)をして仲間にした。魔力を主食にしている魔物なのだが、吸収具合は今のところ上限値が見えていない。アイドリーの魔力が大好きなのか、隙あらば吸ってくる。
『クアッド・セルベリカ』
創造者達の手によって作られたダンジョンの奥深くで、ダンジョンコアの中から出ることが出来ず、自身の分身体を人化させて顕現させるという方法でアイドリーと接触してきたダンジョン妖精。アイドリー達の手によりダンジョンコアから切り離す事に成功し、更に魂だけの存在になっていた創造主一万年以上ずっと一緒に居たという事実を知り『愛』を覚えた。旅立つ別れに名を貰い、彼の人生がようやく始まった。
『苗・赤羽・セルベリカ』
ダンジョンコアにその身を捧げ、魂だけの存在になった勇者と賢者の子孫にして魔女16人の内の1人と呼ばれていた。ダンジョン妖精という存在を知らず、不具合を起こしてしまったことを深く悔いていたが、一万年以上の間クアッドを見守り続け、もはや何者よりも愛しい我が子だと思っていた。アイドリーの手によりダンジョンコアから引き摺り出され、クアッドと最初にして最後の開墾を果たす。そして『愛』と『名』を与えると、光となって仲間達の元へ旅立っていった。
『ルクレツェ』
レーベルの眼から隠れ続けていた古龍四柱の内の一匹、ブルードラゴンが彼の正体である。古龍の中では一番若く、そして弱い。過去に何かがあったらしく、人々がゆっくりと腐っていく様子を見る事を趣味にしている外道。命の危険を感じて自らの地位を即座に捨てて逃げたが、散歩していたクアッドに瞬殺されてアイドリーの作った瓶の中に閉じ込められる。然るべき時に祖父に身柄を渡される予定らしい。
― 魔物 ―
『ブレイドビードル』
人間の子供程の大きさもある緑色のカブトムシ。角が鋭利な刃物のように尖っており、それを武器にして突っ込んで来る。飛んでいる時は素早いが、地面を歩く時のスピードはかなり鈍重である。
『アースクラブ』
焦げ茶色の蟹で、こちらも子供ぐらいの大きさの魔物。自分の胴体ぐらい大きい鋏は挟まれると鉄の剣をも圧し折る威力を持つ。横歩きにしか移動出来ないので。正面に回って弱点の眼を斬れば容易に対処出来る。蟹味噌が美味。
『イエローエイプ』
黄色い毛並みのゴリラ。戦う際に自らを鼓舞するようにドラミングし突っ込んで来る。『怪力』のスキルよりステータスよりも攻撃力が高い為、防御するよりは受け流すか極力避けてから攻撃した方が良い。
『ピュアスライム』
魔物共通の食べ物と認識されている存在。魔物かどうかも怪しいが、寝ている時に接触されると、魔力を根こそぎ吸われるので油断してはならない。常時であればゴブリン以下の存在なので、剣の一振りで消滅する。彼等が死ぬと、身体が養分となって肥料にもなるらしいので、捕まえて持って行くと一匹でも割りと高く売れる。
『フレアモンキー』
集団で敵を襲う事を徹底する魔物。身体中の衣が火を纏っており、その火を使って特有の魔法を使う。特定の巣は持たず、絶えず移動しながら食べ物を探す習性を持つ。
『マッドサーペント』
体長8m程の大蛇。地面を泳ぐという特異なスキルを持った魔物であり、サメのように飛び上がって得物を食べようとしてくる。敵と戦う際には地面から顔を出し魔法で土の棘を出して串刺しにしようとしてくる。
『ビタルフロッグ』
全身が風船のような体躯の変える。移動手段は跳ねるのではなく転がってくる。攻撃方法も体当たりが主流で、スキルに『舌撃』があるが、舌での攻撃はあまり行ってこない。しかしまん丸な身体の中身は凝縮された固い筋肉の為、体当たりされると相当な衝撃になる。
『オーガ』
鬼種の魔物。図体がデカく、ある程度の『棒術』スキルを持っている為、一般の冒険者にはかなりの強敵になる。夜型であり、寝ている魔物や冒険者を不意打ちで襲う事が多い為。生息地域での野営は禁止されている。
『レッドオーガ』
オーガの上位種であり、二回り程大きい体躯を持っている。強靭な鋼の肉体を持っているので、剣での攻撃では中々致命傷にならない。戦闘系のスキルも強く、冒険者にとっては最初の壁となる存在。この魔物が倒せたなら、Aランク相当の実力があると認識されるようになる。レッドオーガも夜行性であり、オーガを引き攣れて現れる事が多い。
『ホフゴブリン』
ゴブリンの上位種。基本的な生態は変わらないが、それに加えて彼等は集落も作る事が出来る。簡単な掘立小屋ぐらいだが、住み分けも出来、僅かながらの社会性を持ち合わせているらしい。コブリンに対しては友好的。
『メープルシープ』
血液がシロップのように甘く、上手く処理するとお菓子やパンのシロップとして使える為、貴族等に重宝されている。ダンジョンの中ではこれを狙って潜る冒険者も多い。アモーネでは全フロアで現れるのだが、見つかる確率は非常に低い。
『レッサードラゴン』
ドラゴンの下位種でワイバーンよりも弱い。ブレス攻撃も出来ない為、基本的には長い尻尾とかぎ爪、そして牙による攻撃を行って来る。羽が無いので飛べないが、地面を走るスピードは速いので十分驚異的。鱗はさして固く無いので、連携して攻撃すれば勝機は容易にある。
『タイラントスコーピオン』
真っ黒な甲殻に覆われた大人の腰ぐらいまでの大きさもあるサソリ。敵を見つけると完全に殺しきるまで止まることは無く、狂ったように尻尾を使って毒を打ち込もうとしてくる。巣にさえ入らなければ基本的に襲ってこないので、大概は避けられる。
『メタルスコーピオン』
タイラントスコーピオンを最上位種。鋼色の体躯で、防御力と魔法防御力が非常に高く、並大抵の攻撃では傷一つ付けることが出来ないとされている。攻撃方法はタイラントスコーピオンと変わらないが、一匹でも見つけた場合、一つの街の冒険者が総出で対処する必要がある。
『サイクロプス』
一つ目の巨人。オークと同じ『肉壁』のスキルを持っているが、オークよりもステータスが高いのでより厄介になっている。ただしINTが低いのか自身の戦闘力をあまり引き出すことが出来ず、罠に掛かってやられることが多い。
『アーミーミノタウロス』
牛頭牛足の人型の魔物。人間の武器では厚い毛皮に阻まれダメージを与えられないので、槌攻撃による内臓ダメージを狙うか、魔法による一斉攻撃で倒すのがセオリーとされている。
『エーゴ・ケンタウロス』
ある程度の言語を介する事が出来る酒を愛する魔物。極上の酒を渡せば一定条件下の間言うことを聞いてくれる。馬よりもかなり早いので、急ぎの時は彼等に協力して貰うのも一つの手ではある。弓による攻撃を得意としており、独自の生活文化を持っている。
『レッドドラゴン』
ドラゴンの上位種の一体。知性を有しているが、力至上主義の為話し合いは成立しない。ただし上位個体に対しては無条件で従うという習性を持っており、出会うとまず眷属になりたがる。一度仲間になると仲間意識を持たれるので、非常に友好的に接してくれる。
『インサニティグール』
死者の身体の中で、生前高ステータスだった者が呪いを受けて魔物化したもの。知性は持ち合わせておらず、物理攻撃以外の行動は出来ないが、元が高ステータスの為非常に強い。更に聖属性の攻撃でしかダメージが無く直ぐに再生するので、それ以外の方法で勝つには肉体を瞬時に燃やし尽くすが、縛り上げて放置するかである。
『イビルガイスト』
物に憑依し操る魔物。憑依した物を壊せば倒せるが、攻撃力とスピードが速く、大きい物に憑依され突っ込まれると多大なダメージを受けることになる。
『エルダーアーマー(真・聖鎧)』
過去、苗の父親の形見である聖鎧に魔王の呪いが乗り移った魔物。規格外の強さを誇り、倒せる者は勇者だけだと思われていた。生前の勇者の戦闘スキルを引き継いでおり、非常に洗練された剣技を使いこなす上に、聖鎧も発動状態なのでまずダメージは入らず、倒すには『呪い』そのものを消すしか無かった。
『ダンジョン』
周囲の環境を生態系ごと吸い取り生成される突然変異型の『空間系』の魔物。大概の場合は切り取った生態系の魔物がそのままダンジョン内に住み着くだけで、罠も単純な物が多い。入って来る得物をダンジョン内の魔物に倒して貰い、それを吸収して糧にする。極稀にダンジョンコア内に『妖精』が出現することもある。
『ブルードラゴン(古龍)』
ルクレツェの本来の姿。レーベルのレッドドラゴンの姿よりも鱗が滑らかであり、水に溶けやすい性質を持っている。身体が死ぬと水となって流れてしまう為、素材としては使えない。ただし水を回収する事が出来れば、高濃度の回復薬になる。




