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乱立フラグへの序章

いつもありがとうございます


 マナーの授業を受けているのは、アーデルヘイトとリンダのみだった。他のクラスメイトはどうやら貴族ばかり……と思ったら違うらしい。

「端的に言ってしまえば、平民が貴族マナーを覚えたところで使い道はないもの。それだったら、家に仕送りできる方を考えるわ」

「あなたは?」

「べっつに~~。末っ子だし、大丈夫。それくらいなら勉強して貴族様のお屋敷でメイドをしたほうがいいし。ここに居れば、各家のお家情報も入るし」

 かなり強かな子だ。

「そういうあなたは? だって貴族様でしょ?」

「微妙に違う。というかほとんど違う。一応父親は貴族だけど、母親は平民。いわゆる庶子」

「そりゃ知ってるけどさぁ」

 名前とコーデリアのおかげで、アーデルヘイトが貴族の子女だというのは、クラスでもそれなりに知れ渡っている。

「元は孤児院育ち。礼儀作法もへったくれもなし。それにお金払わず習えるんだもの、利用しない手はないでしょ?」

 アーデルヘイトは四属性持ちのため、学費が免除になった。かなりありがたい。そのおかげか、学食も無料である。

 それに対してコーデリアが「乞食」と言ったのだから、平民出身の学生が怒った。……当然だとアーデルヘイトは思う。


 ここ数日で様々な手続きをしたおかげで、アーデルヘイトは制服も無料、そしてその上で奨学金という名の「お小遣い」も貰えるようになった。このシステムを教えてくれたのが、生徒会長のクンラートだったりする。

 ありがたく利用させてもらうと共に、何があってもいいようにと貯蓄を始めた。



 マナーの授業が終わると、リンダは生徒会室へと行く。

 帰るだけとなったアーデルヘイトに、アンドリースが声をかけてきた。

「どうしました?」

「生徒会長と兄上、それから数名が話をしたいそうだ」

「役員の話なら断ったと思うんですけど」

「……まだ保留だよ。リンダさんも手伝っていない。僕たちの誰か一人は風紀委員へ出向になるし」

 だから役員にならないって言っただろうが! どうも言葉が通じていないようである。

「分かりました」

 ついていくふりをして逃げよう。そう決めた瞬間、教室に数名入ってきた。

「レクス、アーデルヘイトさんの言葉を信用しちゃ駄目だよ。逃げる気で鞄持っていたじゃないか」

 そういったのはドミニクスだった。


亀な進みで申し訳ないです。

近々フラグを立てまくらせていただきます(ヲイ)

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