君に出会えたこと
みなさん…、あのこのために来てくれてありがとうございます…いろいろと、迷惑かけたこととおもいますが……
おばさんの声なんて、耳に入らない。
お香の香りと…鼻をすする音、お坊さんの声…。
惷が死んだ。
春風惷。
あたしの、恋人だったやつ。
一昨日、悲報を知らされたの。
あんな別れ方するとはね…
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高2の夏だった。
あの…、相沢…ちょっといい?
そう声をかけてきたのは、女子の間でキャーキャーされてるやつ。
春風惷だった。
なに?
冷たくしてやったよ、そういうキャーキャー言われてる男すきじゃないし。
あの…俺と、付き合って!
…は?
この男、なにいってんだ。
頭おかしい。
相沢、俺、本気なんだ!初めて見たとき、いいなっておもって…それからずっとすきだった。
あたしより、長生きできんの?
…っへ?
間抜けな声をだした、春風を見たらおかしくなって笑っちゃったよ。
だーから、フフッ…長生きできんの?
急に、深刻そうな顔をしたかれ。
もしかして、病気もち!?聞いちゃいけないことを聞いちゃったと思ったのもつかのま。
俺…最近、生命線縮んだんだよね…。
プッ…はははは、あははー君面白いね!気に入ったよ…ププッははは
そんなかれにひかれて、つきあうことにした。