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彼は小学生なので

掲載日:2026/07/29

カチ……カチ……


「んー??」

彼……仮にAとする。


Aは小学生である。


Aは三日ほど前からなっているカチカチと言う音の特定に勤しんでいた。


「やっぱり本棚の下かなー?」

なんにも無い。


「うーん」


Aは3日間考え抜いて、この音は時計か、最悪シロアリだろうと予測をたてた。


彼は確信を持った。


「お母さん〜」


Aは母親を呼びにリビングに行った。


それが間違いだったのかも知れないし、防ぎようもなかったのかもしれない。


部屋に戻って来た時には、音がカチカチという音から、てててーんというメロディに変化してしまっていたのである。


「ええー、なんでぇー……」


てててーん、てててーん……


「……クローゼット?」


結局そこにはオルゴールがあった。


なるほど、カチカチはオルゴールを巻く音だったのだ!Q.E.D. 証明終了!


「お母さんのオルゴールかな〜?」


パタン。

Aは満足して音源探しを終了した。


このままだと、三日間カチカチとクローゼットの中で誰かがオルゴールを巻いていたことになるが、Aは特に疑問を抱かなかったようだ。


彼は小学生なので。

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