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天藍~君は何を思う~  作者:
幼き頃は
29/29

見えない壁

11歳………全ての髪が銀白色になった

身体機能が他の子達よりもずば抜けて高まり

私の視界に入るのは大人だけになった


「うわっ!く、来るな」

「あんたなんか、バケモノよ」

「何アレ?こっち来ないで欲しい」

「バケモノ」バケモノよ」バケモノだ」


前まで胸がきゅってなって痛かったのに

もう何にも感じない。

前まで寝て起きたら、髪色なんて

元の色に戻ってるって

あの色なんて嘘だ。夢だったんだって

何回も思ったぐらいなのに



棟内を独り寂しく歩いてる時


(あっ、またあの音だ)


最近、不思議な音を聴くようになった。

ときには低音で雷みたいにゴロゴロとなったり

ある時には高音で叫ぶみたいに荒々しくなったり

それは酷く私の心を疲れさせた。

音が響くにつれて、暗いイメージや

怒ってるイメージが頭に浮かぶことがたまにある。

相手の気持ちが音となって聞こえる力が身に付いたと私は気付いた。定期的にある身体検査で、私はこのことを秘密にしておいた。ただでさえ色々言われているのにこの力も加わったらより酷くなるのは幼いながらに感じていたからだ。


―――

見えない壁の向こう側にいる人達が

訓練場や零号室にいると一際大きく響いてくる

私はそれが凄くうるさくて、煩わしかった

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