表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天藍~君は何を思う~  作者:
幼き頃は
26/29

番号

次に目が覚めたとき、私の体にはあらゆる

検査機器が付いていた。胸元に貼られたシールから線が伸びていたり、硬い帽子から線が伸びていたりと様々であった。


意識が少しずつ浮上してきたため、辺りを見渡すと

人がタイミング良く部屋に入ってくる


「目が覚めたか。身体は動けるか?」

そこから、私の身体に対するテストが行われた。握力や動体視力など様々な内容であった。

どれくらい気を失っていたのか、教えて貰えず日数は分からないが、倒れる前と比べて言い表し様のない気持ち悪さが身体全体に残っていた。見知らぬ人は私にこう言った


「今後は番号でお前を区別する。今からお前は被検体430番だ」


(ひけんたい?……4……30番?)



―――

あれから、数日がたった。あの人から支給された服には430番と数字が書かれていた。名前に関しては厳しく制限され、それぞれの左胸に書かれている番号で呼び合うように言われた。

検査が終わったあの後、必要な家具が揃っていてシンプルで落ち着いた部屋に案内され、ここがこれからの私の家になる場所だと言われた。部屋には窓があって、そこからの景色は森と大きな空だけだった。

何階なのか分からないが、森を上から見下ろすぐらい高い階に私はいるみたいだ。それからの生活は規則正しい毎日だった。よく食べ、よく寝て勉強もする。勉強に関しては授業形式で内容はケモノに関することばかりだ。ケモノの分類や特徴、そして解剖学や機械工学など、様々である。更に基礎体力を上げるための筋力トレーニングまで抜かりはなし



そんな中でも他の子達と一緒になれる場所や時間があって、みんなが心から楽しめる遊びやおしゃべりが繰り広げられた。




でも、それは長くは続かなかった。定期的に繰り返される毒液の接種という名の実験は少しずつ子供の命を減らしていったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ