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天藍~君は何を思う~  作者:
幼き頃は
23/29

それは突然に


最初に思い出せるのは暗闇だった




―――

<はぁ、はぁ、うゔっ……


「おい…お…ろ、起きろ!

いつまで寝ている…3…番」


大きな声で怒鳴られた。体を動かそうにも、腕や足首にベルトのような物が巻かれていてうまく動けない。片方の壁にはたくさんの黒っぽい液体が入っている瓶と、もう片方の壁にはガラス越しに怒鳴ったやつと同じ、こちらを覗き見る気持ち悪い眼がたくさん並んでいる>


―――

悠「もう、そーじゃないでしょ」

和「はぁ?何がだよ」

悠「ここは敵の攻撃を避けながら近づかないと、致命傷にいかないでしょ。真っ向から向かうのは死にに行くようなもんだよ」

刀を持ち、それぞれケモノの対戦方法について

意見を出し合う

和「はあ?」

良「確かに…悠斗の言う通り」

大「頭がかたいってよく言われない?」

和「はぁあ??」


胸ぐらを掴みにいく勢いだ


信「まあまあ、落ち着いて。

昔と比べたらマシになってるから、な?」

海「切り込むにしても、脇がら空きすぎよ

あと力み過ぎ」

和「おーし……お前らそこへ並べ。俺がお前らと

1人ずつ、近距離戦をやってやる」


何気ない会話

それを切り裂くように研究員の1人が

ある人物目掛け声を発する


<おい!先遣零番隊 皇 海音

畏死鬼の毒液解析が終わった。今から、零号室へ行くぞ。武器は置いて付いてこい>


あぁ、アレが始まる…


研究員に連れられ、あるエリア内の頑丈な建物へと歩いていく。毎回、そのエリアの場所は代わり秘密のまま、私はついて行く。建物の近くまでくると、パスワードを入力しないと出入りが出来ない分厚い鉄の壁が広がる。中へ進むと、エレベーターで8階へ移動する。


チーンッ

<では、いつものように服を着替えて

部屋のベッドに横になってくれ>

そう言って、どこかへ消えていく研究員


更衣室へ行き、白い実験着に着替える。呼ばれるのは突然で、心の準備もままならぬまま、暗い部屋の中にポツンとあるベッドへ横になる。幼い頃の記憶と同じように、壁にはガラス張りの四角い枠があり、部屋の中は暗くて見えにくい。


ピッピッピとパスワードを押して入る研究員

畏死鬼の毒液が入っていると思われる

ガラスの瓶と時間経過で落ちる点滴器材


あぁ、嫌だなぁ


研究員はベルトを締めていく

頭、手首、腰、足首へ…


まるで

逃げられないとでも言うように

皮膚の圧迫から伝わってくる

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