報告
6階会議室
ケモノの特徴や形、強さなどを研究員や戦闘員へ情報共有をしていく。今後、どういう風に殲滅を進めていくのか、大まかな計画を立てていく。
信「全体的に数値が高いことも含め以上のことから、今後は戦闘員の被害拡大が考えうるかと」
大「より効率的な部隊配置や連携が必要になります」
皆「………」
軍隊長取締役「ただでさえ、数が少ないというのに……」
取締役の言葉が空気に溶け込む、その時
会長「うむ、では増援部隊を編成しよう」
声の発する人物に目が集まる
研究員長「か、会長!?」
取締役「皇会長っ、ですがどこから援軍を呼ぶんですか?」
皇 明臣
彼は数多の部下を持つ強者で
髪は白髪混じりのオールバック、口元には切りそろえられた立派な髭、ピシッとしたスーツを着こんでおり、傍らにある杖を杖と思わせないほど、鍛え抜かれた身体をしている。あらゆる経験値が所作や会話に滲み出ており、上に立つ者としての威厳を兼ね備えている。この国の防衛に関し、あらゆる実権を握り、軍の最高司令官・大将を務めている。
会長「魅影エリア警備隊から数名を残し、志しを持ち身体機能が秀でた者を招集するのだ。さらに、儂の警備隊から数名、戦闘員を送ろう」
取締役「?!そ、それでは万が一会長に何かあった場合、どうするのです?」
会長「なあに、老いぼれの身体なんぞ
守られる必要はない
そう易々とやられるようには
できておらぬわ ふっはっは
儂が居なくなったとて、その先を担う者達が
儂の想いを紡いでくれるからのぅ」
そして、周りを見渡し衰えていない力強い眼差しで
「それにもし行く先が暗闇でも、正しき道を歩まぬやからは儂のもとにはおりゃあせぬ」
暗に例え危険な道を歩こうとも、人の道理を外れた者がいれば、容赦なくぶっ潰すと。
ビリッと空気を震わすほどの気迫は今も健在
彼は昔から、心根が良い者を見抜く力がある
また、部下は信念を貫き通す彼に惹かれ
彼を上に立つ者として敬い支える
取締役「で、では、皇会長の警備隊と魅影エリアからの警備隊から戦闘員を選定し、早急に部隊の再編成を行います」
会長「ああ、よろしく頼む」