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目醒
ある日目覚めるとそこは知らない風景が繰り広げられていた。
見覚えのない家族らしき人々…
私はそこの一人娘らしい。
父親とおもしき人物は七三分けに眼鏡をかけた真面目そうな人。
母親らしき人は美人でお洒落な女優のような人。
兄と呼ぶべき人は母親に似て綺麗な顔立ちをしていて、年上とおもしき奥さんは和風美人。
弟は父親に似て高身長で頭が良さそう。
私には夫と子供がいるらしい。
夫は私の従兄に当たる人で母親の兄の息子だとか…
母方の血筋はどうやら美人系が多いようだ。
夫もなかなかの美青年である。
私達の子供は男の子が3人と幼い女の子が1人。
さて、私の記憶はどうしてしまったんだろう。
家族の話によると娘を出産する前に事故に遭いそれから眠り続けていたそうだ。
娘は今は3歳になっているらしい。
なぜ、家族の記憶が無くなっているのかはこれから、詳しく検査をしてみるとの事。
ここは父親が建てたマンションの一室で私が眠り続けていた間、家族で協力しあって娘を育ててくれたようだ。