第一章 『誕生』
初めて書いた小説なので温かく読んでください。
「頑張れ、頑張れ。あと少しだ。もうすぐ、生まれる」
「うううううう」
部屋に、女性の泣き声らしきものが響く。その声で、目を覚ました。だが、目の前は真っ暗だった。
(ここはどこだ?そして、この声は?)
「生まれたぞ」
男の歓喜の声と同時に目の前が明るくなった。
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僕は状況が理解できなった。目の前が明るくなったとたん、ふたりのおとなに抱きかかえられた。それも、泣きながら。でも、不思議と嫌な気分にはならなかった。そんな出来事から1週間がたった。僕は今ベットにねっころがっていた。この1週間で分かったことは色々あった。まずは、僕があかちゃんだということ。顔は丸く、手足も小さい。体もまだ、発達していない。握れるものは、おもちゃの木の棒ぐらいだ。次に分かることは、僕の両親の話している言葉だ。何を伝えたいのかが、言葉にしてくれればわかる。僕も言葉を話そうとしたが、舌がそこまで発達していなかったため話せなかった。最後に分かったことは、僕の名前と両親の名前だ。僕の名前は、チルドらしい。この名前は、お母さんのおじいちゃんがつけてくれたらしい。両親の名前は、お母さんがテミス。お父さんがケルクだ。二人とも僕のことよく見ている。そして、僕に触れてきたり、ご飯をたべさせてくれる。とても、優しい両親だ。そんな幸せな生活のなか僕は、悩みを抱えていた。一つ目は、ご飯についての悩みだ。今、僕のご飯は母乳だ。だから、とても恥ずかしい。いっぱい食べられず、よくお腹が空く。夜はお腹が空いて眠れないほどに。二つ目は、廃棄物の処理だ。今の僕は、体が小さくなにも出来ない非力な存在だ。だから、廃棄物は両親に頼むしかない。そのことに、僕はとてもメンタルをえぐられている。学校の黒板に僕の好きな人が大きい文字で書かれ、それが好きな人にバレたくらいえぐれている。今、僕はこの二つの悩みと戦いながら僕は今を生きている。
今後も投稿していくと思うので、読んでいただけると幸いです。