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パーティ



「そういえば、パーティの話だけど…」


そうだった。マリがホームで、アズサさんの説明を遮ったんだった。


「リバーの活動には、パーティ、チーム、クラン、ギルドの四つの形態があってね、パーティから順に人数が多くなっていくの。それとは別に何処にも属してないリバーは『ソロ』って呼ばれてる。まぁ、ソロは殆どいないんだけどね。」



なるほどな。俺も数多のゲームやアニメを嗜んできた年頃の男の子。今の説明で大体理解できる。



「何かしらに属してた方がリバーにとって有益、って事か。」


そう言ってマリに、ある程度省いた説明で理解できるよ、という意思表示をする。


「そういうこと。仕事中の安全度は勿論、クエストの受注条件だったり、ホームから名指しで依頼されたりね。ソロで動くよりも遥かにメリットが多いのよ。」


危険なものも多いだろう。人数が多ければそれだけ依頼の成功率も上がるし、一人一人の生存率も上がる。


と、ここまで話を聞いてひとつの疑問が出てくる。


「あれ?でもマリって俺とパーティ組んだってことは、ソロだったんだろ?二つ名まで持ってるほどのリバーが何で。」


掛け持ちって線も無くは無かったが、登録した時、周りのリバー達が騒めいていた。恐らく名は売れていたがどこにも属してなかったってことだろう。


俺と組んでくれたのは勿論嬉しいんだけど、他意はなく純粋に不思議だった。


「そうねぇ…組みたいと思う人が居なかったっていうのがひとつ。他にも一応理由はあるんだけど…まぁ追々ね。その内分かることだし。」


王道展開なら、素性を隠して活動してるとかなのかな。亡国してきた王女とか…ないか。だってマリだし。マリ王女(笑)



「なんか分かんないけど、天から急に隣の男を全力で殴るべきだってお告げが降りてきたんだけど従った方がいいかしら。」



女の勘って怖い。



「話はその辺にして、着いたわよ。ここがその鍛治師のお店。」


そう言って一軒の建物の前でマリが立ち止まった。俺は少し行き過ぎてしまい、慌ててマリの元へ寄る。


周りの建物と比べると大きめだが…ショーケースなどもない倉庫のような建物。店だと知っていないと気がつかないような小さな看板には、無骨に『武具』とだけ書かれていた。


建物の佇まいもだが、暗い雰囲気の小路にあるというのがアングラな空気を際立たせる。



これは、はいりづれぇ…!



そんな俺を気にもせず、重そうな扉を挨拶もなしに開け、ズカズカと入っていくマリ。


それを見て数秒間唖然としていた俺は、大きくため息を吐きながらマリのあとを追った。

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