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エッセイ

独り言が多い主人公についての疑問と考察

作者: 赤月 朔夜

筆者はなろう小説の読者である。

これまでにも様々な小説を読んできた。読んできたジャンルは専らファンタジーだ。


そして様々な小説を読んできた中で感じたことを書こうと思う。




主人公、独り言多いな。




である。


一度気になってしまうと頭から離れないもので、なぜこうも主人公は独り言が多いのかということを三点に分けて考察してみた。



①主人公はヤベー奴である


ネット検索をかけてみただけではあるが、独り言で検索すれば心の病だったりストレスを発散するために独り言を話すなどの結果が出てくる。


実際生活をする中で独り言を話すことはあるだろうかと考えてみると分かりやすいかもしれない。

誰も居ない家に帰宅し「ただいま」ということは防犯として効果があるため除外する。

物を落としかけて「やばっ!」や「ほわぁ!」といった声が漏れることはあるかもしれない。これも除外する。


それ以外で例えば外出した時に独り言を呟くことはあるだろうか?

考えてみたところ、現在の筆者に独り言を話すような癖はない。

過去は? ……酔った時にねんどろいどに話しかけた経験はある。翌日は酷い二日酔いだった。


さて、話を戻そう。

もしもあなたが外出した時、一人ぶつぶつ呟いている人物と外ですれ違ったりしたりすればその人に対してどんな印象を受けるだろうか?

変な人がいる思ったり恐怖を感じるかもしれない。

筆者は変な人だと思ってあまり近づかないようにする。



②読者に状況を分かりやすくするための手法である

地の文が主人公の思考だとすれば、台詞として主人公に独り言を言わせることで結果を分かりやすくするために独り言を言わせている可能性はないだろうか。


例として書こう。


(独り言あり)

冒険者ギルドへやってきた。張り出された依頼は薬草採取からウルフの討伐、商人の護衛まで多岐にわたる。

薬草採取は駆け出しの冒険者の依頼であり僕が受けるには割に合わない。かといって商人の護衛となれば拘束時間が長く、戻ってくるにも時間がかかってしまう。別の町へ行く予定もないためこの依頼もあまり受けようと思わない。

となれば


「よし、今日はウルフの討伐にするか」


張り出されたウルフ討伐の依頼書を掲示板から剥がし俺はカウンターへと向かい依頼を受注した。


(独り言なし)

冒険者ギルドへやってきた。張り出された依頼は薬草採取からウルフの討伐、商人の護衛まで多岐にわたる。

薬草採取は駆け出しの冒険者の依頼であり僕が受けるには割に合わない。かといって商人の護衛となれば拘束時間が長く、戻ってくるにも時間がかかってしまう。別の町へ行く予定もないためこの依頼もあまり受けようと思わない。

となれば、近くの森へ行けば達成できるウルフの討伐にするか。

張り出されたウルフ討伐の依頼書を掲示板から剥がし俺はカウンターへと向かい依頼を受注した。



以上。


この書き方であれば一見するだけで主人公の行動が分かりやすい。

最悪地の文を読まなくても台詞だけで主人公がどう行動するかが分かるのである。


だが私が書くとするなら


冒険者ギルドへやってきた。張り出された依頼は薬草採取からウルフの討伐、商人の護衛まで多岐にわたる。

薬草採取は駆け出しの冒険者の依頼であり僕が受けるには割に合わない。かといって商人の護衛となれば拘束時間が長く、戻ってくるにも時間がかかってしまう。別の町へ行く予定もないためこの依頼もあまり受けようと思わない。

となれば


(よし、今日はウルフの討伐にするか)


張り出されたウルフ討伐の依頼書を掲示板から剥がし俺はカウンターへと向かい依頼を受注した。


とする。

ただこれだと、元々一人称の書き方なので地の文も()も主人公の内心であり書き分けに違和感を持つ読者もいるかもしれないのである。



③特にそこまで考えていない。

小説なんだしそこまで難しく考えなくていいんじゃない?

書きたいように書かせてよ。


というように独り言であることを気にせず書いているパターンである。

これに関して筆者の疑問は重箱の隅を楊枝でほじくることなのかもしれない。




独り言が多い主人公について苦手意識を持ってしまっているが、小説を書き続けるのは簡単なことではない。筆者自身のストレスを考えるのであれば筆者の書きたいように書けるというのは長く小説を書くためには大切なことかもしれない。

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