創作小説「ラスボスが一番弱い説」STAGE 0
俺は、勇者。
やっとここ(キャッスル)まできた。
ここにいるラスボス(龍)を倒せば、
ステージ2に行ける。
ここまで来るのに、何回死んだか....。
やっと、ステージ2に行く一歩手前だ。
さっきのエリアで手に入れた炎の鍵で、
龍の棲む白いこの城の南京錠を開ける...。
古いからか、なかなか回らない.........。
「ガチャ」
やっと開いた。
初めて、ラスボスと闘う。
噂では、「不死身の紫色の龍」と聞く。
どのくらい強いのだろう?
どのくらい凶暴なのだろう?
どんな目をしているのだろう?
噂では、「琥珀色の鋭く尖った目」と聞く。
二年前には、この城のトイレから、
数十人の勇者の死体が発見されたという。
どの勇者も、ステージ2を目指した、
勇敢な勇者だった。
この城へ一歩入った者は、生きて帰れない。
かと言って、この城を通過しなければ、
通過し、龍を虹の剣で貫かなければ、
ステージ2には進めない。
よし。覚悟は決まった。
僕は行く。必ずステージ2へ進む!
「ギィィィ.......」
勇者「!?」
目の前にいたのは
紫色の龍で、想像以上に、
大きくはなく、18.7cm位で、
龍は、ピンクのエプロンを腰に巻き、
鋭い爪を持っている大きな左手には、
ボウルと思われる白い器、
右手には、泡だて器と思われる金属の棒状の道具。
勇者「え?」
龍「おや、いらっしゃい。」
勇者「?」
龍「さぁ、どうぞ入って。」
勇者は、目を疑った。
龍が自ら、城へ入る事を促している。
背中には、大きな羽がついて
ひらひらはためいている。
龍は、勇者に微笑み、
こういった。
龍「回復の玉。いりますか?」
勇者「?」
回復の玉。
勇者が体力の回復などに働く、
霊石が埋め込まれた玉であり、
緑、オレンジ、水色などの色が有る。
城内には、無数の回復の玉が並べられており、
一つもずれもなく綺麗に玉が並べられている。
そして一番に驚いたのが、
今までクリアしてきたエリア内には
存在しない、玉まであったこと。
龍「あのー勇者さん?
緊張しているのは分かりますが、
少し位反応をしてください....!」
勇者「へ?あ.....。
りゅ、龍!お前と闘いに来たぁ!」
龍「た、闘い??」
勇者「そ、そうだ!
僕は勇者だ!
この城の真裏にあるステージに進む為、
僕は、この城に入った!
ここまで来るまで、どんなに苦労したか!
メダル、回復の玉に何度世話になったか!
僕は今日、お前をこの、
虹色の剣で貫く!
そしてステージに進むんだぁ!!」
龍「......そうでしたか.....。
ここまで来るのに、御苦労なさったんですね.....。
ステージ2の入り口なら、私を倒さずとも、
向こうの扉から行けますよ!
さぁ、どうぞ!」
勇者「」
龍「勇者...さん?
さっきからなんでそのような
反応をくりかえしているのですか??」
勇者「そ、それは....。
噂と全然違うから、
とても困惑しているからだ!!」
龍「え!?
ど、どんな噂ですか!?」
勇者「」
.........................
一時間後
勇者「..............という噂だ。」
龍「まぁ、確かに、
鋭い爪、大きな羽、
琥珀色の目を持っていますが....。
私は、噂のように、
凶暴じゃないですよ...。
あと、ここにきた勇者さん
みんな私をみたとき、
同じ反応するんですよ、
玄関の前で...。
何でなんでしょうか......笑」
勇者「多分みんな龍の凶暴な噂を
信じてくるのだから、
実際の龍がこんなに、.......。」
龍「こんなに.....?
ああ!ギャップ的なアレでしょうか?
まぁ、私見た目より、中身人間臭いと
言いましょうか?
みんなびっくりするんですよね。
私がいっつも、城の近くのエリアで
散歩していると、
....ほら!あのマグマエリアで
あなたを見かけましたよ!!」
勇者「あ!
あぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
龍「うわぁ!!ビックリしたぁ!
良かった思い出してくれましたか,....。
私とっても楽しみにしてたんですよ。
もしかしたら、今日あたり貴方が来るかなぁ??
って。でホントに来たから、
どんな応対をすればいいかなぁ?って
思ってたんですけど.....」
勇者「あのー確認なんだけど....
演技とかじゃ......?」
龍「演技?なんのことですか?
みんな演技とか勇者をだまそうとしてるとか
いうんですけど、
私は、龍として龍というそのー
そういう役目(?)としてー
えーと.....う~ん???」
勇者「演技じゃ。ないんだぁ........。」
龍「あ、凶暴な龍であれば、
凶暴になってあげますけど??
「がおぉぉぉお~!」
ん?違うなぁ??普段あんまり
龍らしく生きてないからなぁ~?
う~ん....。ねぇ!勇者さん!」
勇者「へ?あ?ん?」
龍「凶暴な龍ってどんな感じなんですか?」
勇者「」
勇者「わ、わからないです......。
僕初めてこんなに優しい龍にあったので......。
全然、本当に凶暴な龍なんて会おうなんて気持ちは.....。」
龍「そっかーそうですよねぇ~!
凶暴って言われたら少し腰が引いちゃいますもんねぇ笑
ところで、私名前があるんですが、
噂で聞いていませんか?」
勇者「あ?えーと......図鑑、図鑑と.....」
龍「へぇ~!私、ついに!図鑑デビュー!
ですか!(嬉)なんか、嬉しいなぁ笑」
勇者「」
龍「あ。どうぞ、お構いなく!
図鑑から引用していいから!笑」
勇者「「闇属性巨大龍 ダークドラゴン
英 DARK DRAGON
不死身、かつ強大な力を持つ。
身体が紫色で、
鉄でも切れるするどい爪、
ギロリと恐怖を覚える琥珀色の目、
空を闇に包める、大きな翼を持つ。
身体の正確な大きさは不明で、
身体の大きさを変えられるとみられる。
また、分身を作り相手を混乱させることも。」
龍「そんなに盛られていましたか......。」
勇者「はぁ?」
龍「いや、内容は当たってるんですけど.....。」
龍「あのー
私の琥珀色の目を見て、
怖い!って思いました??」
勇者「い、いえ....」
龍「ほらぁ~盛られてるじゃないですかぁ!
モンスター図鑑とか、噂のアレ!とかに
乗ってるモンスターはほとんど優しいんですよ!
まぁ私は、天然で素直だからこんなに
ギャップが激しいんですけどね笑」
勇者「」
龍「あとー図鑑に載ってた、
鋭い爪!これさぁ、結構役立つんだよねぇ!
朝ごはんでさ、野菜とか切る時、
ここ(城内)にある刃物って使い古しだから、
酸化サビてつかえないやつが
ほとんどなんだよね笑
だから、鉱物でも切れるんだったらぁ~って
思って、今朝野菜切ってみたら、もう!
時間短縮できてさぁ~!
今まで、サビた使えない刃物を砥石で、
研いでたのが無駄になっちゃって笑
最初から自分の爪で、
切ったらよかったんだぁ~!
って.....あれ?」
勇者「あのー
僕を操ってるプレイヤーも驚いてる様子で、
もうフリーズしてるっぽいんですよね.....。」
龍「もしかして、プレイヤーも、
図鑑信じて城に入ったの!?」
勇者「そうだと思います!」
龍「あー!んー!マイクテストー!
あー!聞こえますかぁ~!
プレイヤーさん!私!紫の龍と
申します!図鑑に書いてあるよりは、
そんなにいうほど
凶暴じゃないので.....!
一応、龍自称になってしまいますが、
城内は、その回復エリアになっていますので、
じゃん!じゃん!回復の玉もらってってください!
大丈夫!プレイヤーさん!心配しないで!
玉の在庫は、コンテナ3個分は残っていますので!」
勇者・プレイヤー
(「こ、コンテナ3個分の
回復の玉って.......!?」)
プレイヤー
「ど、どんだけ回復すんだよ、
俺が操ってる勇者.....!?」
龍「普段暇なんで、
勇者とか来ない日はですね、
奥の工房で、回復の玉とか
道具作ってるんです!
もちろん!このするどい爪でね!」
プレイヤー「」
龍「さっき鉱物も切れるって
言ってたじゃないですか私。
それはこういうことです!
でもねぇ~道具つくるのも
楽じゃなくて笑
ラスボスだからって自由な訳でもないんです笑
自分から「ラスボス」っていう怖いイメージを
とっぱらいたんで、
PR用に写真集とか下界で売ってるんですけど、
その売り上げで、鉱物をもらったり買ったりするんです笑
その鉱物の値段が地味に高くて。
最近下界さらに物価が高騰したもんですから、
さらに、道具作るのが難しくなったんですよ。
だから、売上がないと私、
下界にも行けないんで、
しょうがないから、エリアの見回りも兼ねて、
散歩、いや飛ぶから、さん、さん......さん.....??
飛行してるんですよね。」
勇者・プレイヤー
(「どんだけ龍暇なんだよぉぉぉお!?」)
龍「ただ、今日金曜でしょ?
先週ね、やっと1000冊位PR写真集売れて、
380Gで販売してたんだけど、それが
1000冊売れたわけだから、380000G
売上きたから、
「やった~!久しぶりに道具作れる~♪」つって。
で、早朝から、サラダ食べながら、
鉱物削って回復の玉、
えーと何個作ったかなぁ?
今、倉庫に、900個コンテナが有って、
中に、道具別に分けてあるから.......。
う~ん........忘れちゃったけど、
たくさんあるよ!」
勇者「」
プレイヤー
(1000冊売れてるんだったら、
俺もその写真集見てみたいなぁ。
380Gか......。今メダルが900枚越えだから...。
余裕か。じゃ、買ってみるか。)
勇者「あのー
僕写真集買いますってか、
プレイヤーが見てみたいらしくて」
龍「ん?大丈夫だよ!メダルは
この先ステージ2でも重要になってくるから。
城内で、無料で配布されてるから、
もらってていいよ!」(ニコッ)
勇者「ありがとうございます」
プレイヤー
(「か、可愛い」)
勇者「あの、」
龍「回復の玉?
もらってって!
あと、奥にも薬とか直売してるから!
メダルは、1Gで大丈夫!」
勇者「ありがとうございます!」
タタタ......。
龍「ど~れ、ケーキでも作るか、
今晩は、小さい龍たちの
打ち上げだからなぁ~!
腕をふるうぞ~!!」
「騎士世界 DRAGON BATTLER T」
STAGE ZERO CLEAR★
続く
おまけ
飛行エリア
龍 飛行中 スマホ片手に撮影。
龍「〇ンスタにあげる写真撮るかなぁ♪」
..............................
龍「チビドラくん?こっち手ふって!」
龍「そうそう!で、にこって!そうそう!!」
龍「流石ぁ!良いねぇ~!そうそう!
こっちこっち!」
チビ「(今晩は、ケーキかぁー♪)
..............................................
原作 風呂場で考えた話
作者 JETLIFESPITZ
イメージ キャッスルドランと
シュードランの中の龍(城は無いけど)
チビドラゴンは赤くて、鎧を着けてる。
ダークドラゴンは、基本着ないけど、
下界に降りて、人間を学んでいるので。
色んな格好をする。
続く
(物語の舞台はスマホゲームです)




