(88) 別次元の実力
写メを見て、カイブンさんも驚く。
「だいすけさん、私の荷物は投げないでくださいね、お願いします」
「荷物も、投げられたくは無いでしょう」
「今度は、荷物の気持ち…ですか?」
「変よ、荷物の気持ちって」
「そうですね、それは変です」
聞こえてますよ、二人とも
俺が、荷物を投げたのは、冒険者の挙動に不信感を覚えたからだ、投げながら中身を確認したが、食糧で怪しい物は無かった。
グッドモーニング、シュウレイ達は、交互に魔物を討伐していった。
商隊の進行に影響のない魔物ばかり
「ここを通る後からの商隊の為よ」
と、強引な言い訳を言っていた。
モグモグタイムも好評。
夜のシャワータイムも乗客に驚愕された。
俺達は、温泉。(温泉の事は内緒だ)
「だいすけ様、荷物投げ、あれは、風魔法ですよね」
温泉に浸かりながら、今日の出来事を振り返る。
「ビューティーには、解ったのかな?」
「いいえ、風魔法だとは解りましたが、仕組みが解りません。今後の参考に教えて頂けますか?」
ビューティーはその辺りの感知は優れていても常識を越えた発想には行き着かない。
目の前に、黙視出来るように、風の筒を作り出す。
「こんな感じに(虹のようなアーチ状)、あの場所から、ベドザパードの商業ギルドの駐馬車場に、風の道を作った。」
「え? あの場所からベドザパードまで?25キロくらい有りますよね?」
「たぶんそれくらいだな、この風の道を通すため、荷物を結界で包む。(温泉の玉を作る)」
風のホース?の中をお湯玉が移動
「荷物の前の気圧を下げると吸い寄せられる、後ろの気圧を上げると、押し出す。目的地に着くと、真空にしたわけで無いから、空気のクッションでブレーキが掛かり、減速、ゆっくり接地する。 解ったか?」
ホースを抜けて、水面でパシャッ お湯玉が割れる
「凄い魔力制御力ですわ、頭で理解しても25キロの距離を制御は出来ないわ…普通」
別次元の実力に呆れるビューティー
「『エアホースシューター』そんな感じだな」
アメイヤがエアホースを作った
中を温水が通る、ホースを押さえていないと暴れます。ビシャビシャビシャー
冷水で、なかっただけましですが
「アメイヤ!」「アメイヤちゃん!」
「ごめんなさい」ペコリ
「難しいや」 テヘッ
温泉から出てお泊まり馬車に戻ると、スマホに着信。
内容は、空荷の荷馬車が10台到着、御者、冒険者がヘロヘロで8時間遅れで到着、冒険者が馬に蹴られ負傷した と、あった。
あのケガは、冒険者が馬を蹴飛ばしたものだったのだろう
みんなにこれを報告すると
“馬の気持ちも大事でしょうが、私の気持ちも考えてください。”
と、ビューティーから念話
その晩、俺とビューティー、紅とアメイヤ、ウナとランコでベッドに入る。
俺のベッドに結界が張られたのは言うまでもない。
ビューティーは、天にも昇る気持ち良さだった様だ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
解る人には解ると思うが、実際、振動を誤魔化す為に『精霊飛行魔法』で、飛んでいた。
解る人には解ると思うが、三段ベッドの一番下で、上に張れない様にやるには低すぎる。
故に、精霊飛行魔法』で、横向きになっての行為だ。
結界の効果で遮音しているので、声は聞かれない。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
翌朝、ビューティーは、白い肌が桜色になっていた
体が火照っていた、熱が40度、温泉の後、裸で寝たからか? 魔族、サキュバスが風邪?
指輪の効果がないことから病気では無いだろう。
激しかったからか?
お泊まり馬車の中で、寝かせておく事にした。
何故なら、『余韻が残ってるの寝かせて』って言われたから。 熱は余韻のせいかも知れない。夜の行為も自重しないとなと、思った俺。
紅、ウナ、ランコの視線が刺さって、『私たちの事も考えてください』と言われたのは書かなくても解る人には解るだろう。
商隊の進行は進み、夕方には、『パードユグのトンネル』が見える所まで来た。
「あれが、『パードユグのトンネル』です、あのトンネルは、抜けるのに丸一日掛かる長さなんです。途中に、休憩スペース、ホースヒールポイントもあります。後、魔物も出ますので、注意は必要です。」
魔物は、出入口からの侵入もあるが、途中に湧き出る、出入口に門を付けたことも、警備を置いた事もあるが、魔物の発生は止められなかった。今は、出入口は、オープンになっている緊急逃げ込み、脱出用に。
「全長219.5キロ? いつ、誰が造ったのかも解らない?」
トンネルの説明に驚くパーティー『アンドレ・アルス』メンバー
「手入れをしてくれるスライムも居るんです、昔はそれが、解らず討伐していたそうです。」
「スライムは、無視して良いレロ」
「そう、判断が難しいから、襲って来たのだけ倒してるの」
「本当に襲って来てるのか? じゃれて来てるって事ないか?」
「感知のスキルは敵意までは判断できない、敵意を鑑定する能力が無い者は自分に寄ってくる魔物は敵だな」
「敵意の判断するスキル持ちってそんなに少ないのか?」
「少ないレロ、だいすけさんもアメイヤちゃんも特別レロ」
「ランコもビューティーも、解ると思うぞ」
「紅も殺気があれば解ります」
「私は、殺気も強ければ解りますが、私が判断してるのは魔力の流れで攻撃なのか、そうでないのかを判断してます」
魔力判定とでも言っておくか
「じゃ、ウナだけ?解らないの?」
ウナが少し落ち込む
「まぁ、一人くらい居ないとグッドモーニングがかわいそうだ。」
「そこは、普通のパーティーは、って言ってくれる」
ルーシーから抗議が来る。
笑いが起きた
と、たわいもない話をしているとトンネルに着いた。
はぁ~…俺の【神眼】の範囲を越えたトンネルとは…。出口が見えん。
途中に商隊?1組4台…馬の向きからこっちへ来る感じ。人が8人。 魔物数ヵ所 居るね魔物
「トンネルに入っても、視界は悪くありません、灯りがありますから、時間の感覚がおかしくなる人も居ますので、今は、18時、最初の休憩スペースで、宿泊します」
外より、トンネル内の方が安全との理由
24時間同じ明るさ時間の感覚がずれる人も時々出てくる。
モンスターとの戦闘で方向音痴になる人も希に出る。過去に戦闘後、進む方向を間違えてしまう、魔物に出会うまた、進む方向を間違えるの繰り返しで、出口に着けないというおバカが、いたらしい。
問題は、休憩スペースが、荷馬車3台分しか無く、通路に3台停める事になる。魔物に襲われる確率が上がる。セーフティゾーンから出るから。
遠くから近づく魔物には対処出来ても、目の前で湧き出る魔物に対処出来るかが問題。
「問題ないよ、シロなら気付くから」
「問題ない、俺は気付く」
「問題ありません、潰します」
「「ですよねぇ~」」
グッドモーニング等は当たり前だと反応する
いつもの様に俺は見張りをする
『サーチ』では、範囲内に魔物は居ない。
湧き出る魔物に興味がある、試練の塔みたいに魔素が集まるのか?地中や壁から出てくるのか?
見張りは、俺とセンガン
「なぁ、この国には地震は無いのか?」
「怖いこと言わないで下さい、有りますよ勿論、今、地震は来てほしく無いですね」
俺が聞いた理由は揺れていたから
センガンは気づかない微弱振動、震度1?
予震?ってことは無いよな?
【神眼】の範囲内に火山的な物は無い。
『サーチ』に反応
地中、壁から魔物が出てくる
【神眼】では、地中を通って来たものでは無い。
「センガン、魔物だ。数は7」
センガンが剣を構える。槍使いのセンガンだが、剣を持つ。
【神眼】「種類は『大ムカデ』、体長2メートル、行けるか?」
「流石に一人で、7体は一度ではキツい」
「なら、1対1にしてやる、やれるな?」
「頑張ってみます」
俺は、アースバインドで、6体を拘束
1対1での演出をしてやった
回復だけで、センガン一人で7体の大ムカデを倒した。
「もう少しだな」
「ハアハア そう ハアハア 言わないで ハアハア 下さい ハアハア」
大ムカデは霧散 傷だらけで素材の価値無し
トンネルの中の行動制限で、1対1で連続7体、素材の価値も考えずに戦って、回復が要る。 これが普通のランク赤の冒険者?
センガンが槍使いだからと言うレベルじゃない、やはり俺達『アンドレ・アルス』は別次元の冒険者なんだ。
センガンは、フェイスと交代
「仮説だが、魔物が出てくる少し前に、とても弱い揺れを感じた、まだ、1回だけで確信は無いが、もしかすると、揺れと魔物の発生は関係が有るかもしれん」
「初めてですよ、そんなこと聞いたこともありません。」
フェイスも揺れを感じなかったが、俺が揺れを感じて暫くすると、出た。
「フェイス、今揺れたの感じたか?」
「え? 揺れました?」
「揺れましたよ、だいすけ様。1度目は気づきませんでしたが、言われた後、注意してました。本当に弱い振動ですが、揺れました」
シロは、気付いた様だ。
シロは、俺達の話を聞いていた
『サーチ』に反応「フェイス、魔物だ。」
また、大ムカデ(体長2メートル)、今度は5体
「やれるか? 1対1で、連続5体。」
「努力します」
大剣を構えるフェイス
フェイスもセンガン同様 ギリギリの勝利
大ムカデが強いのか?
パーティーメンバーを基準で、回りを見ていたことに気付く、改めて別次元の実力者だと実感する。
オリジナル魔法(属性風)
『エアホースシューター』
風のホースの中を物体を移動させる。
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