(39) お天気アプリ
子供達の話では昔から、あの二人が薬草等を代わりに運んでやると言って横取りしていた。子供達は、護衛に報告していたが、お菓子を貰って誤魔化されていた『そういう悪いヤツらには逆らわず、大人しく半分くらい渡して大事にならない様にした方が利口』だとか言われてた。
「ごねた子供はお菓子が貰えないので、お菓子欲しさに黙っていた様です。」
「だいすけさんが、気づかなかったら、まだ私たち気づいてなかったかも知れないわね」
「俺の目に狂いは無かったな」
シマザメが言う。
「何で、お前らが居る?」
「冷たいレロ、仲間レロ」ポリポリ
「パーティーメンバーじゃないけど、一緒に旅する仲間じゃない」パリパリ
「ビスケットが欲しいだけだろ」バリポリポリ
「美味しそうね」
ラビルまで欲しがる
ランドセルから、クッキー、ビスケットを皿で出し、人数分のティーセットを出す。
紅茶のポット…中身はアップルティー。
ラビルだけが驚く。他の方は収納魔道具だと、知っていたから。
「今回の件は、センターの冒険者本部に知らせておきます。」
「飛び級試験の加点になると思います。」
「加点されても赤は赤だろ」
飛び級試験の最高は赤だ、それ以上は無い。
「だいすけさんなら、赤は確実ね。私に勝ったんだもの」
「…「なんですとぉー!」…」同調した
「キッドさんの次は、ラビルさんレロ?」
「え? キッドさん? ポーマード=リ・ キッドさんにも勝ったんですか?」
ギルマスも副マスターも呆れていた。
「次のダレイナユグ側の茶屋に、模擬戦したがりが居るから注意しなさい。メールはしといたけど」ニコニコ
「ラビルさん、俺に恨みでも?根に持つタイプか?」
「だいすけさんじゃなく、模擬戦したがりさんによ、コテンパンにしてね」ニコニコ
「はぁ~(ため息)そいつの名前は?」
ラビルさんは、根に持つタイプの様だ。
「ドラコス、ドライヤ=コードレス、火属性魔法が得意な魔法使いの、ドラゴンスレイヤーよ」
「また、ドラゴンスレイヤーか?今度は、魔法使いかよ」
「だいすけさんの、スピードならドラコスに魔法を使わせずに倒せるんじゃない?」
「それじゃ、魔法使いを倒したことにならんだろ。魔法使いをコテンパンにするなら、魔法勝負だろ」
「なっ! ドラコス相手に魔法勝負? だいすけさん、あなた魔法も使えるの?」
「反射くらいなら使えるぞ、無詠唱で」
「反射…倍返し魔法よね、ははははっ ドラコスの顔が見たいわ」
「決めた、私も一緒に行くわ。ドラコスが負ける所が見たいから」
ラビルさんが乙女の如くはしゃぐ、ダレイナユグまで同行するらしい、模擬戦見たさに。
ルーシー、トッティ、ダッコにラビルさんが手を出すなと言っていた。
俺の貞操は守られる事になった。
信用しきれないから、魔法は使う。
出発の日、ラビルさんが来た。
冗談では無かった
「マジで一緒に来る気ですか?」
ニコニコして「ドラコスの泣きっ面が見たいの」と言うラビル。
先頭 カイブン、ムエフエ、ラビル
2台目 シマザメ、センガン
3台目 ルーシー、ダッコ
4台目(スライム檻馬車) フェイス、御者A
5台目 トッティ、御者B
ラビルが増えて、俺は商隊の横を走る
体が鍛えられるから、気にしない。
商隊の速度なら、全く問題なく、着いていける。
俺「そう言えば盗賊が出るとか言ってなかったか?」
ルーシー「5台の商隊を襲うとは考えにくいから、襲われないんじゃない?」
カイブン「私達の前にも商隊は無いみたいです、予定が狂いましたね」
俺「商隊5台は襲われないのか?」
カイブン「隊列が長いので5~6人の盗賊が襲うのは無理があります。2台くらいが襲いやすいんです、護衛の人数等も関係します」
まぁ、5台の商隊の護衛が2~3人とは考えないな、2台の商隊に5~6人の護衛も考えないだろうし、盗賊からすれば護衛1人に最低2人で相手したい、良く言うなら3人だろう。
盗賊は人数が増えれば分け前で、もめる。統制が取れなければ裏切り者も出る。
大所帯になればアジトを構えないといけなくなる、(大きな)アジトを構えると、討伐隊の心配をしないといけなくなる。デメリットが大きく、メリットが小さくなる。
盗賊の情報に大人数だという情報は無い。
故に荷馬車5台の商隊の襲われる確率はとても低い。
ニージハシタを出て、三日何事も無く進んだ。魔物も出ない。『グッドモーニング』から不満が出る。稼げないと…。
ラビルが、モグモグタイムと温水シャワーに驚いた。ラビルはルーシー達の話では、スタイル抜群で、憧れるくらいらしい。
ルーシー達はラビルの本当の年齢を知らない、身長170cm、Eカップ、武闘家鍛えられ締まったウェスト、プリっとしたお尻。
一緒にシャワーをしたルーシー達はラビルのことを『お姉様』と呼ぶようになった。
ラビルは、『夜中の見張りは寝不足になる、お肌に悪影響』とか抜かし夜は寝ていた。
ばばあだから、多目に見る。優しい俺。
『『お姉様』同様、私達もお肌の為に夜の見張りは男性陣にやってもらいましょう。』とか言うルーシー、トッティ。
モグモグタイムは太るからとルーシー、トッティにはおやつ無しにした、優しい俺。泣いて感謝していた。
三日目、生憎の雨。
数本の木々を利用して、簡易宿舎?大型テントで雨宿り。
「ランドセルから、こんなに広い防水シートが出てくるなんて…。」
日本ではホームセンター等で買えるブルーシート(10m×10m)×10枚、この世界では考えられない大きさ…荷馬車、馬車馬までテントの中。日本では考えられない撥水性(雨漏り無し)と丈夫さ(たるみ無し)と静かさ(雨音がしない)。勿論魔法です。
俺は、ハンモックを使って寝る。
木の上(高さ4メートル)、邪魔者は居ない。
【嫌われ体質】で雨に嫌われると、見た目結界でも張っているかの様に雨が、数十センチ離れた所で軌道を変える。
魔法と違い魔力も使わないし、熟睡しても結界みたいに消える事も無い。
今の俺は数秒しか熟睡する事は無いが…。
「だいすけさんが、ハンモックを作ってくれたから、濡れずに寝れる」
雨が降り続き地面が湿っている。
「あっ、悪い。気づかなかった」
魔法で地面を乾かした。
「だいすけさんは、本当に魔法も使えるのね」
「雨、止まないレロ」
「雨の中の移動は余りしたくないのですが、どうしますか?雨が止むまでここで雨宿りしますか?それとも雨の中、進みますか?」
カイブンがみんなに聞いてきた。
「俺は、どっちでも良い」
「私は雨の移動はちょっと…。」
「トッティも濡れるの嫌いレロ」
「視界も足下も悪い中を進むのは気が進まん」
反対多数で、このまま雨宿りとなる。
お天気アプリで天気を確認。
明日も雨、明後日 雨のち曇り、明明後日 曇りのち雨
「雨の中の移動と、夜の移動、どちらかを選ぶならどっちだ?」
「夜の方が危険レロ、魔物が活発になるレロ」
「夜に活動が活発になる魔物が多い、雨だと言っても昼間はそれなりに明るいが、夜の月明かりよりはマシ、夜は危険だ。」
「二択なら、昼間の雨ね」
トッティもセンガンもラビルも夜は反対。
「じゃ、夜の曇りでは尚更危険だと言うことか…。」
「何で、そんなことを聞く?」
「お天気アプリでは明後日は雨のち曇りだからだ、明明後日が曇りのち雨で、また雨になる。」
「…「お天気アプリ?」…」同調した
「スマホのお天気アプリだ」
「…「なんですとぉー!」…」同調した
お天気アプリを誰も知らなかった。
この中でスマホ所持者は俺と、カイブン、ラビルだけ。
フレンドリスト、カレンダー(&メモ)、カメラとメール以外の機能を使いこなせていなかった。
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