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(1) 神にも嫌われていた


他のサイトからお邪魔します。


物語の始まり。



 俺、五色 大輔、『ゴシキ ダイスケ』は、小学校に上がる頃から、それまでそうじゃないかと思いつつも否定し続けた体質を自覚する様に、なった。


 両親は、共働き。詳しくは知らないが、二人とも海外を飛び回る仕事をしている。

 俺が、人を認識できる様になってからは一度も合ったことが無い。(避けられていた…親にも嫌われて居たとは、気づかなかった。)



 だから、両親は忙しいのだと思い、嫌われているとは、思って居なかった。 初めは、父方の祖父母に育てられた。 ハイハイ出来る頃に、祖父母は死亡。

 次に母方の祖父母に育てられた、数か月後その祖父母も死亡。 物心もついていない俺には、この死因も、知る由もない。


 両祖父母の遺産を俺が相続する。 その理由は知らない。が、両祖父母は、それなり…ちょっと多くの財産を持っていた。

 家政婦と家庭教師兼任の弁護士に育てられた。


 

【嫌われ体質】

 小学校に入学してから、クラスメイトに(きら)われ、上級生に嫌われ、教師に嫌われ…、イジメではない無視、側に寄るのも(いや)がられる。関わることを拒絶する。


 中学になっても一緒、年齢を重ねる(ごと)に嫌われ度が増していくのを実感する。


 家に帰っても誰もいない。 料理は、作られテーブルの上に置かれて、弁護士とのやり取りは、メール。 小学生の時から、支払いはカードやスマホ。現金を持った事が無い。

 カードやスマホで、支払いしてもゴタゴタに絡まれる事はない、【嫌われ体質】だから。


 普通、金持ちの子供が、一人でうろうろしていれば、誘拐などを心配するものだが、犯罪者からも嫌われていた。ってことだ。



 中三…卒業式の帰り、ホームでスマホを触りながら、歩く男子高生…ドン 「キャッ」ホームに立つ女子高生に当たり、その女子高生()がホームから落ちそうになる、俺は、その子を庇いホームから落ちる。 勝手に体が、反応した。


ファーーーンファーーーン キーーーッ ドン

「キャー!」「事故だ!」「跳ねられたぞ!」

特急列車に跳ねられた…。


俺は死んだ。

そして…………、此処が何処か直ぐに解った。

 雲のような白い床に壁に天井、ギリシャ神話に出てきそうなピンクのドレスを引きずる美人。

 閻魔様じゃないんだ…。



「あなたは死にました。」

「やっぱり」

「冷静なんですね」

「何となくそう思ったんで…」

「困ります、あなたに死後の世界(こ こ)に来られては…」

は? そんなことを行きなり言われても困惑する俺。 綺麗な女神?にも嫌われていたとは…少しだけショック。だが直ぐに立ち直る。なれって、怖いよね。


 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 彼女の登場はたぶん、今回だけだから、詳細には触れない。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


「人助けをしたことは、良いことですが…、私の管理する、第なー5963世界には、あなたを受け入れる場所はありません。また死なれて、ここに来られても困るので、他の世界に転生してもらいます。決定事項です。」


第なー5963?幾つも世界が有るのか?

地獄か天国じゃないんだ…、まさかの、転生系!?


「転生時の特典で、何か1つ、欲しい能力()を差し上げます、何かありますか?」

「さっさと決めて下さいね、長居されたく無いので、(こんな決まりで無かったらさっさと転生させたのに ブツブツ)」

心の声も声に出てます。


特典あるんだ…。さっさと決めろと言われたので聞いてみた

「この【嫌われ体質】を消せないか?」

「無理です。」

「じゃあ【嫌われ体質】を別の何かに変えられないか?」

「私には、無理です。」


私には?…、他の神なら何とかなるのか?

 女神?(彼女)は不機嫌そうな眼差しで俺を見る

早く、決めろ って事か?


「…なら、コントロール出来るように、なれないか?」

「コントロール?」

「【嫌われ体質】を弱くしたり、強くしたり自分の意思で」

「解りました、そのコントロールを授けます。さよう…」

「ちょ ちょっと待って下さい。」

俺は、慌てて止めた。

「何ですか?」少し口調がキツい、女神?なのに良いのか?そんな、態度で、と思う俺。


「転生して無一文って厳しくないか?」

「…」

「折角、祖父(じい)さん達の遺産が有るんだから、それを異世界でも使えるようにして欲しい。 日本のお金…円は使えなくても、金とか宝石とか、その世界の等価の貨幣価値で使えるようにしてくれ…してください。」

形だけ頭を下げる。意識して、【嫌われ体質】を弱くしてみる。転生させようとしたのだから、コントロール出来るはずだ…。


50億以上の遺産を残しての転生なんて勿体無い。

「…解りました、あなたの祖父母達の遺産を、入れたお財布代わりの革袋(貨幣の両替機能付)を授けます。皮袋(それ)が、あれば向こうでも困らないでしょう。じゃぁ、さようなら。よい人生を…。」

(よし、1つと言われたが、2つの願いを叶えて貰った。事になるな…俺って天才?)



俺は、女神に『第まー1983』に、飛ばされた。 




◆異世界:第まー1983◆

転生した場所は、空中。

この世界にも引力は…ある。落ちている。

地面も…固そう。

『言い忘れましたが、革袋を見つめれば機能が解ります』

地面に着く前にそんな声が頭に響いた。


ドサッ グシャッ ベチャッ

「…」

『… あっ』

あって、何? 俺は、死んだ。








で、こうなる。

「困った(ヤツ)だな。座標も確認せずに飛ばすとは」


今度の神は、男性です。

 俺と違い【好かれる体質】の様です、特に女性に。あえて、万人に愛される顔と表現しておきます。俺は、嫌いですけど。




続く。




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novelbaで、連載中です

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