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少女は赤く染まる地面に失望し、か細い声で笑う。

とん、と何かが自分の身体にあたる音がした。痛い、痛い、痛い! 今まで感じたことのないような痛みを腹部に感じる。目を下に追いやると、赤い液状のものが見えた。


 あぁ、私、刺されたんだ。


 死が近づいていることを悟ると急に冷静になっている自分がいた。死が近づいてきているのか、自分の人生が走馬灯のように蘇る。あぁ、こんなことしてたなああたし、なんて。

 甲高い、世界中に響き渡りそうなほど大声の笑い声が聞こえてくる。その笑い声の主を私は知っていた。名前も性別も生年月日も年齢も好きな食べ物も嫌いな食べ物、も。あたしはこいつの全てを知っていた。

 意識が消えないためか、絶えず残る痛みに耐えながら、無駄に冷静な頭で考える。こいつがあたしを殺す動機を。走馬灯のように蘇る思い出を遡る。しかし動機となるような出来事は何もない。言った本人は忘れている者だが、言われた方は覚えている。それなのか?あたしは、知らないうちにあいつの恨みを買っていた、ってやつ。いやいやそんなことねえよな、うん。あたしは思い切ってあいつに聞いてみることにした。


 あたしが、何したって言うんだよ……。


 その声はもう誰にも届かない。絞り出そうとしても声は一つも出ない。ただ、目の前にいるやつだけが声を高らかに笑っているだけ。その声を、あたしに分けてほしかった。

 でも一つだけ不思議だと思うことがあった。夜にこんなにもうるさい声が聞こえれば、誰かしらうるさい! と窓から叫ぶはずだ。しかし誰も叫ぼうとしない。電気はついているというのに。まるで、あたしとそいつの二人しか、世界に存在していないかのように誰もあたしのことを助けようとはしてくれなかった。外を通る人も不思議そうにあたしを眺めはしなかった。どうして、どうして誰も助けてくれないんだ……?


 あたしはその声に看取られながら、意識を失った。


初めまして、こんにちは。こんばんは。おはようございます。挨拶をすべて網羅してみました、夏色紗夜≪なついろさよ≫と申します。プロローグを読んでいただき、ありがとうございました!


最初に謝罪を。主人公が最初から殺されてしまってすみません…!

あまりにシリアスな幕開けだなぁと自分でも感じています。プロットを作っている時点でこりゃ暗いぞ~とは思っていましたが、いざ文にしてみると想像をはるかに超えるシリアスストーリーとなってしまいました。こんなつもりではなかったんだけどなぁ、あれ。


後悔しても、これからどんどんお話は続きます。ラストまでどんどん突っ走ります。シリアス多めになるかハッピー要素多めになるか、大体私の中ではイメージがあるのですが、それは核心をつくことになるため、ここでは伏せておきますね。これから始まる物語を温かい目で見守っていただけたら幸いです。


小説を書くという行為は不慣れなもので、右も左もわからぬまま一生懸命書いております。精一杯頑張りますので、気に入っていただけたなら応援のほどよろしくお願いいたします。泣いて喜びます!


それでは今回はこのへんで。


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