1/2
序章
息を殺し、瓦礫の陰に姿を隠す。両手で支えるアサルトライフルに手際よく弾を充填し、彼は前方に意識を集中させた。
夕暮れ色に染まる都市の廃墟には、時間が止まったかのような雰囲気がある。
目標ポイントまではまだ距離がある。残りのマガジン数は2。
使い過ぎたか。これで行けるのか…?
黒髪の青年の額に一筋の汗が流れる。
行くか…
彼が足を踏み出そうする。
銃声と共に青年の胸に赤い液体が飛び散ったのは、その次の瞬間だった。
初投稿です!続章をこれから書いていくつもりです!まだまだ未熟な文体、表現力ですが、感想などいただけたら幸いです!