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♡8♡僕のアイデンティティがぁ(泣)

受験終わった・・・受かってるといいな。

♤♤スライムSide


 ああもう終わりだ。僕はこの緑色のエルフにむしゃむしゃ食べられちゃうんだ。そしてあのスライム、めっちゃ美味しかったな〜なんて言われて食べられちゃうんだ。いやっ!よく考えろ僕、そんなことはありえないはず!だって僕の体は腐った汚物で構成されているんだから!!たとえ食べられてしまったとしてもただでは済ませない!!腹を壊してしまえ!食中毒になってしんじゃえ!!いや、でもやっぱり食べられたくない。すきを見て逃げてやる!!


 僕は緑のエルフの腕が緩まるのを今か今かと待っていた。やがてふわふわなベットが置いてある部屋に入るとバタンとドアを閉められた。なかなかに重そうな扉だ。少なくとも今の僕にはとても動かせそうにない。くそっなんとしても僕を逃さないつもりかっ!


 僕が逃げることを諦めかけたとき、緑のエルフがこちらをゴミを見るかのような目で見つめてきた。?!こ、これは!食べられずに済むかもしれない。そうでしょう僕は不味いよ臭いよ〜。食べたらお腹壊すよ〜。やめといたほうがっ『スライムゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!サイコォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!!!』と緑のエルフが突然叫びだした。・・・・・・・いや、さっき絶対そんなこと思って無かったよね?ゴミを見るかのような目で僕のこと見てたよね?何?怖いよコイツ。


 僕は緑のエルフが突然叫びだしたことにもその叫んだ内容にも引いた。


 何かを夢中で食べていた赤いエルフも引いていた。うん、やっぱりこの緑色のエルフ、ヤバイやつだよね?


 あのあとすぐに僕は水のいっぱいあるところへつれて来られた。やっと腕から離して貰えたので急いで逃げようとしたら上からドパァと熱いお湯をぶっかけられた。


 ここで一つ、スライムの特性をお話しておこう。スライムはもともと熱に弱い種族だ。今こそ体の七割ほどは汚物で構成されているが、元々スライムは8割は水でできている。なので夏などはスライムがじゃんじゃん死んでいくし、お湯などをかけられれば体の構成物質が分解されてしまう、つまり段々と溶かされていくのだ。


 『熱っ?!』


 「ん?熱かった?」


 僕があまりの暑さに溶けかかっているところを見て緑のエルフはニコニコしながら尋ねてくる。そしてエルフはあの熱湯の中に足を普通に入れてバチャバチャ足を激しく動かした。飛び散った熱湯が僕にかかる。熱い!熱い!熱い!余りの熱さに体が痙攣し動けなくなり、逃げる気力が失われていく。ま、まさかこれが狙い?僕が逃げようとしていたことを見破られていた?



 今もニコニコと笑いながら僕を見上げるエルフのことが僕は怖くて仕方がない。ここにいちゃだめだ。逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと・・・・・・僕が必死になって体をエルフの反対方向へ動かそうとしていると突然ガシッと掴まれた。そして僕は緑のエルフにぽーんと熱湯の中へ投げられた。


 体中に伝わる熱い熱、熱、熱、・・・・・・・。


 『あづぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう?!!!!!!!おぇあ?!!!』


 信じらんない!普通ここまでするかっ?!助けて助けて助けて助けて!!僕が全力でもがき苦しんでいるというのに緑のエルフはニコニコしながら遠くで眺めているだけで何もしてくれない。ひどい!


 すごい勢いで僕の体はジュワッジュワッ・・・と溶かされていく。やべぇ僕の体このままじゃ溶かされて無くなっちゃう!僕は生命の危機を感じた。とっさに中心の核を守るように外側に生ゴミや汚物のガードを作る。段々と汚物ガードが溶けていって中心の核も溶かされちゃう・・・・・・と思ったところでぽーんと勢い良く緑のエルフの足によって僕は熱の外へ投げ出された。


 僕は勢い良く熱のない床にびちゃっと音を出して落下した。痛い。ああ、でも外へ出れた。今すぐ逃げないと。僕はお腹の中に溜まっていたお湯をピューと吐き出し、疲れ果てた全身を使って緑のエルフから逃げるように動かす。しかし僕の思いは虚しくあっさりと僕は緑のエルフに捕まってしまった。くそっ。僕は大きな桶の中に入れられ、全身をくまなくエルフに洗われた。最悪だ。ナルホドこのエルフが汚物な僕を捕まえた理由が分かった。汚くとも洗えば食えるって考えたんだな・・・。もう僕の体にはほとんど汚物は残っていなかった。かろうじて生ゴミのような香りを漂わせる程度である。結論、食べれるくらいにはきれいになってしまった。


 ああ、僕が人生をかけて努力した結晶(汚物)がぁ・・・・・・。僕のアイデンティティ・・・


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 【スライム】

この物語の不憫ヒロイン。3歳。Lv4。特技噛みつき。運悪くハイエルフのライラックによって城に持ち帰られた。そして今回、ライラックの【超育成】によって汚物だけを溶かす強制手術&全身洗浄をされた。本気でライラックに食べられちゃうと誤解し絶望してる。誤解が解けても困難な未来が待っていることに絶望する。

大丈夫、最終的にはハッピーエンドになるさ!

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