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♡7♡スライム洗浄作戦

今までで一番ライラックの性格が現れてると思う。

✦✦ライラックSide


 ライラックがスライムを城に持ち帰ると、城の中のメイドや執事、さらにはラヘル王子までぶっ倒れた。エルフにはスライムは強烈だったらしい。おかしいな、こんなにも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、きったねぇなこいつ。ライラックは改めて我に帰った。そう、この世界のスライムはライラックの前世のラノベとかアニメとかのスライムとは違いベチョベチョのガムのような生ゴミのような臭くて汚い生物だったのだ。


 今もライラックの腕の中でベチャベチャネチョネチョと汚臭を周囲に撒き散らしながら動いている。いや待て何この気持ち悪いやつ。


 そう、ライラックは今、先程までの強烈なスライム育成熱が一気に冷めてしまい賢者タイムに陥っていた。


 ❈賢者タイム・・・一時的に興奮が落ち着き物事が冷静に考えられるようになること。


 ライラックは今、何をしているんだろう。スライムを育成?そんなの・・・・・・・。ライラックは前世の記憶を思い出す。スライムが人間に恋をし、努力して様々な困難を乗り越えて人化する話を。


♭♭回想♭♭


 『僕は夢主ちゃんの隣に立つために変わったんだ(物理的に)。どうかスライムな僕が夢主ちゃんを愛するこころだけは否定しないでください。(キラキラシャララーン!✨✨✨儚げな笑顔)』


 『スラリー君!あなたがたとえスライムだったとしても今まで私達が過ごしてきた日々は変わらないわ!!』


 『夢主ちゃん・・・・・・♡ぎゅっ』


 『スラリー君・・・♡ちゅっ』

 

 『アハハハ!』


 『ウフフフ!』


 ♭♭回想終了♭♭


ライラックは城の中の与えられた部屋の中で雄叫びを上げた。

 

 「スライムゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!サイコォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!!!」


ライラックが叫んだ瞬間腕の中のスライムの動きが一瞬ピタリと止まった気がした。

 

そう、ライラックの賢者タイムはわずか30秒で終わりを告げた。


 ライラックと同じ部屋でマカロンを頬張っていたビケイは雄叫びをあげるライラックを見てドン引きしていた。


 さっそくライラックは部屋の近くに控えていたメイドに浴場まで案内してもらった。理由は単純、スライムを清めるためだ。流石に今の状態は汚すぎる。外側だけでもきれいにしなければっ!略してスライム洗浄作戦!


 浴場までビケイがついてこようとしたけど断っておいた。ビケイは今は無性だけど多分男になると思うんだよね。性格的に。ほら、1人称が『俺』だし。そうなると一緒にお風呂に入るのはちょっと・・・ね?


 ライラックは服をすぽぽぽーんと、脱いで体にタオルを巻きつけ浴場に入った。もわわーんと湯気がたっていて湯が沸かれているのがわかる。ライラックは腰をおろし桶で湯船からお湯をすくい、スライムへぶっかけた。するとスライムは『ぴきゅっ・・・』と鳴いて固まった。


 「ん?熱かった?」


 ライラックは不思議に思い湯船に足をつける。ふぅ〜。いい湯だ。体感温度的に40度くらいかな?ライラックは足をバタつかせてお湯を跳ねさせる。跳ねたお湯がスライムにかかり、スライムはピクピクと痙攣する。


 「うへへぇ〜。おもしろーい!」


 ライラックはスライムを掴んでポーンと湯船に投げ入れた。


 スライムが入ったところがブクブクと泡が出て湯船に汚物が広がっていく。あ、やばい。このままじゃライラック、汚れる。ライラックは急いで湯から出た。

もう湯の中は茶色く濁っていた。湯船の中心でスライムがバチャバチャともがいて『ビャァァァァァアアアア!!!!』と鳴いていた。元気だねぇ。


 数分もしないうちにスライムは疲れ果てたのかプクプクと泡を立てて湯の中に沈んでいく。私は濁った湯に入ってスライムを足の指でひっつかみ湯の外に放り投げる。びちゃっと音を出してスライムは落下した。そして動かなくなった。


 「おーい、大丈夫?」


 ライラックも湯から出てスライムの元へ歩く。スライムはお湯を吐き出し、ぺちゃ・・・・・・ぺちゃ・・・・・・ぺちゃ・・・・・・と、ライラックから逃げるように動き出す。

良かった生きてた。ライラックはスライムをそっと捕まえて風呂桶の中に入れて眺める。


 「うん、ちょっとはマシになったかな。あれ?ちょっと縮んだ?」


 スライムは灰色でちょっと生ゴミ臭い程度になっていた。ベチョベチョしていて形が取れていない体が丸くまんじゅうのような形に変形していて、湯に入れる前に比べて体積が半分ほどに縮んでいた。


 スライムは風呂桶の中で『ひゅっぴゅウウ⤵』とかぼそく鳴いてふるふると震えている。


「ふふふキレイになってきて嬉しいねぇ!」


 ライラックはスライムを人撫でしてからスライムの体へ石鹸を擦り始めた。擦る調子に合わせて『ひゅっ・・・・・・ひゅっ』とスライムは小さな声で鳴く。



 


 生ゴミ臭い匂いは結局余り取れなかった。けれど前よりは臭わなくなったと思う。ライラックはコレからスライムを毎日お風呂に入れて洗浄することに決めた。


 そう、これは転生ハイエルフがスライム育成を諦めないお話である。


 

次回、スライムSide!段々と苦労人気質ぽいスライムになります。スライムの名前、どうしよ。うーん、悩む〜!

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