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♡6♡ブサイクなスライム?いえ、運がわるかっただけです。

スライムSideだ〜!!やっとヒロインきた!

♤♤スライムSide


 とあるごみ処理場には何百匹ものスライムが住み着いていた。それはスライムが汚物を好んで食すからだ。


 スライムという種は弱い。体が半透明で心臓(核)が丸見えだからだ。そしてプルプルしていて食すとゼリーのような触感がしてなかなかに美味しい。そう、ほんの500年前まではそんなライラックの想像通りのスライムがうようよ生息していた。


 しかぁーし!めちゃくちゃ弱い上に美味しいスライムたちはあっという間に魔物や人間たちには狩りつくされてしまう。スライムは絶滅危惧種になった。スライム達は考えた。少ない頭で考えた。どうしたら生き残れるか。どうしたら食べられずに済むか。とある賢いスライムが腐った肉や生ゴミを吸収し、半生ゴミ化をした。するとどうだろう、その半生ゴミ化したスライムは食べられずに済んだのだ。それを知ったスライムたちは皆、腐った肉や生ゴミを吸収し、半ゴミ化した。


 その結果、スライム達は以前よりは食べられずに済んだ。《以前よりは》だが。完全に食べられなくなったわけではない。もともと、スライムはとっても美味しいのだ。ゼリーなのだ。日本人ではなぜ毒のあるフグをわざわざ食べるのだろうか?それは美味しいからだ。毒を手順よく取って毒の無い部分を食べれば死なないからだ。


 それはスライムも同じだった。スライムも腐っていないところは食べられると気づいた人間や動物達はこぞってスライムを狩っていた。またもや危機感を覚えた生き残りスライム達は皆思った。もっともっと腐らなくちゃ!もっともっと見た目も美味しくなさそうに汚くならなくちゃ!匂いももっともっと尋常じゃないくらいにひとやどうぶつがこないくらいにキツくしよう!弱いと悟らせないようにがぶがぶ噛み付いてやる!


 そうしてそれが今の汚物スライムたちの誕生だった。


 スライム間での意識もいろいろ変わっていた。昔のスライムは透き通るように透明で弾力があるスライムがスライムにモテた。


 一応伝えておくがこの世界のスライムには性別はない。スライム同士が両思いになったらくっついて一緒にミニスライムを産む。両者の好意が無ければ片方がくっついてもミニスライムは産まれない。


 つまり、透き通るように透明で弾力があるスライムは他のスライム達にポヨンポヨンと囲まれておしくらまんじゅうのようになる。そういうモテるスライムは大抵2年もしないうちに早死する。少しでも他のスライムに好意を寄せてしまったらすぐにミニスライムを産んでしまうからだ。スライムの出産は両者負担だが、回数が多ければ衰弱する。


 一方、モテないスライムがいた。色がくすんでいてハリのないスライムだ。そういうスライムは他のスライムにくっついてもミニスライムは産まれないし、スライムにくっつかれることもない寂しい一生を迎える。こちらも短命である。寂しすぎて生後5ヶ月で死ぬ。


 だが、今の進化したスライムは逆だ。粘つき腐ったキツイ匂いがする紫色のスライムがモテる。透き通るように透明で弾力があるスライムなんてブサイクの部類に入ってしまう。ある意味見事にスライムの美醜逆転だ。


 エルフの国の近くのごみ処理場でとあるミニスライムが生まれた。そのミニスライムの両親はどちらも超絶美形(やばいぐらい腐った汚物)だった。もちろん生まれたミニスライムも超絶美形(腐った汚物)、、、ではなかった。ちょっとくすんでいるくらいのスライム(ちょいぶさ)だった。ミニスライムはゴミを吸収して暮らし続け、周りのスライムを見て理解した。・・・僕ってブサイクなんだな。


 それからそのミニスライムは努力した。もっとキツイ汚臭を放てるように。もっと紫になれるように。もっとベチョベチョになるように!3年間努力した結果、まぁまぁぬるく言えば普通な感じの容姿(汚物)にまで至った。


 そんな元ミニスライムの元にエルフたちがやって来た。緑色の一番強そうなエルフとちょっと強そうな赤色のエルフとこっちに絶対近寄らないだろうエルフ二人が来た。


 ここは僕の陣地だ!あっちいけ!!と、ちょっと強そうな赤色エルフに噛みついた。強そうな緑色のエルフはなんだか怖いから噛みつくのは諦めた。赤色のエルフはギャーギャーと僕を怖がっていた。ふふんっ僕もれきっとしたスライムなんだ。どうだ?汚いだろう?


 そうやって赤色のエルフを舐めていたせいだろうか、僕は赤色エルフに あっけなく捕まった。


 え?


 僕は赤色エルフによって強そうな緑色エルフに渡された。


 え?


 いや、でもさすがに僕を捨てるだろう。だって僕はスライムだぞ。立派な汚物だぞ?


 え?


 僕は緑色エルフに抱きしめられたまま馬車に乗った。僕は汚物だぞ?汚いぞ?何で平気そうな顔出きるんだこのエルフ。ほら、他の赤色エルフ達はうげぇって顔で僕をみてるよ?ほら、ばっちいよ?ペっしなよ。ね?

 

僕はあっけなくエルフの城に連れてかれた。


ねぇ、何で、やめてよ僕汚いよ、ばっちいよ病気になるよ、ねえねえねえねえねえねえねえねえねぇぇぇぇえええええええ!!!!!!!


 ・・・・・・僕、自身で思ってたより汚くなかったのかな?やっと普通になれたと思ってたけどまだブサイクだったんだ。








 僕







 僕・・・・






 食べられちゃうの?



 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 【スライム】

この物語の不憫ヒロイン。3歳。Lv4。特技噛みつき。運悪くこの度ハイエルフのライラックによって城に持ち帰られた。コレからアイデンティティの喪失の危機。逃げてにげて〜!

運が悪かったねスライム君。君は不細工じゃないよ、ちゃんと汚物だったよ、、、。

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