♡4♡スライムがほしい
小説って書くの難しい
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門番の一人が大急ぎでどこかに行ってしまった。その後、残ったもう一人の門番はコートを脱いでビケイの肩に掛けた。
「申し訳ございません。今はこれで。」
「?」
さすがに葉っぱ一枚は気の毒に思ったみたい。意味がわからずビケイは不思議そうな表情をした。ライラックはビケイに掛けられたコートのボタンをそっととじた。
その様子を見た門番は思った。見た目的に逆じゃね?と。
暫くして金髪で金目のエルフが慌ててこちらに走ってやってきた。周りの反応から見るにどうやらエルフの国の王子様らしい。ライラックの前まで来ると金髪エルフはこちらに頭を下げてきた。
「ようこそお越しくださいました。僕はエルフの国の第16王子、ラヘルと申します。馬車をご用意いたしましたのでどうぞこちらへ。王城までお連れいたします。」
エルフの王子さま、ラヘルがライラックに手を差し伸べる。ライラックはそっとラヘルの手を取り、馬車にのった。それに続いて美形も馬車に飛び乗る。こうしてライラックはエルフの国の王城に招かれることになったのであった。
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「スイーカよ、今日はエイプリルフールであったか?」
「いえ。嘘ではありませんよ王子。」
「まじか。」
「マジです。」
エルフの国の第16王子、ラヘルは歓喜した。はじめはあまりの出来事に側近のスイーカを疑ってしまったが、スイーカは嘘をつかない。ついに僕はハイエルフに会えるのだ。
「馬車を用意しろ。」
「はい。」
僕は大慌てで西門へ馬車で向かう。馬車を降りるとエメラルドグリーンの髪にアメジストのような煌めく瞳の美幼女が門の前で佇んでいた。えっヤッバイめちゃくちゃ好みなんだけどっ!!!その御髪ペロペロしたい♡、、、いかんいかん、
一瞬邪な考えが思い浮かんでしまった。大慌てでハイエルフらしき美幼女にひざまずく。
「ようこそお越しくださいました。僕はエルフの国の第16王子、ラヘルと申します。馬車をご用意いたしましたのでどうぞこちらへ。王城までお連れいたします。」
僕は馬車までエスコートすべくハイエルフ幼女に手を差し出した。するとハイエルフ幼女はちょこんと僕の手を取り馬車に乗り出した。可愛い。柔らかい。デヘヘ。僕は頭の中が邪になっていることを自覚しながらも必死にそれが表へ出ないようにひた隠す。ハイエルフ幼女が馬車の端にちょこんと座ると、あとからコートに見を包んだぽやぽやした感じの赤髪赤目のエルフが馬車に乗り込んできた。耳の長さと容姿の端麗さからハイエルフに直に祝福を授かったエルフとはこいつのことであろう。つまりこの赤髪赤目のエルフは僕の父上と同階級になるということである。このポヤポヤしてるやつが。解せぬ。
馬車の中で僕はハイエルフ幼女にこの国に来た訳を訪ねてみた。
「して、ハイエルフ様がこの国に訪ねてくださった訳は何ですか?」
「ライラック。ライラックって呼んで。ずっと種族名で言われるのいや。」
「は、はい!ライラック様。」
はわわっ!ハイエルフ様に名前呼びを許されてしまった!僕はドキドキした。
ライラック様はライラック様の隣に座っていた赤髪赤目のエルフに目を向けた後こちらを向いて言った。
「服。ライラックがここに来た理由は服。」
なるほど。僕はライラック様の言葉に理解をした。ライラック様の格好は大きな葉っぱをくるりとまきつけてなんとか服の役割を果たしている状態だ。それに赤髪赤目のエルフは今はコートを着ているが、おそらく中は何も着ていないのであろう。
「承知いたしました。城に着き次第すぐに服をご用意いたします。」
城に着いた後、即興王族お抱えの服屋にライラック様に似合う服を見繕いさせた。赤髪エルフの服は僕のお下がりを渡した。
二人が着替え終わった後、僕、ハイエルフのライラック様、赤髪赤目のエルフのビケイ様で遅めの昼食を食べることになった。ハイエルフのライラック様が何を食すか分からなかったので取り敢えず色々用意させた。肉も野菜も甘いものも辛いものも。食堂に現れたライラック様は緑色のドレスがとても似合っていた。彼女は髪を結い上げたのか二つ結びの高めのツインテールをしていた。
机に乗った食事を見てライラック様はキョトンとした顔をしておりビケイ様はキラキラした目でマカロンを口に頬張っていた。こいつ食べ方汚いな。マカロンを夢中に食べるビケイ様を見てライラック様は恐る恐るとマカロンを口にした。マカロンを咀嚼して飲み込む。すると紫色の瞳がキラキラと輝き周り空気も浄化されていった。
「おいしい」
美味しかったらしい。マカロン食べただけで空気も浄化してしまうなんて流石ライラック様。
僕はワインを一口飲んだ後、話を切り出した。
「ライラック様、服は用意できましたが、コレからどう致しますか?我々王族としてはこのままエルフの国に滞在していただけるとこの上なく嬉しいです。ですが旅を続けるとしても無理に止めることは致しません。我々エルフはハイエルフに絶対的な忠誠を誓っています。どのようなことでも貴方様の力になりたいのです。」
「そう。」
僕の言葉にライラック様は軽く返事をしてマカロンを咀嚼する。そしてこの食事の場で驚くべきことを言い出したのだ。
「ライラック、スライムが欲しいの。ねぇラヘルだっけ?スライムが沢山いる場所に連れて行って。」
「は?、、、えっ?スライム、ですか?本気ですか?」
「?本気よ。これ食べ終わったらすぐに連れて行って。」
「、、、はい。」
ラヘル王子は引いた。
一度、この世界の常識をお教えしよう。この世界でのスライムはゴキブリ扱いである。いや、ゴキブリ以上に忌み嫌われている。なにせ、この世界のスライムは汚物を好んで食べるスライム自身からも腐った肉のような生ゴミのようななんとも言えない汚臭を周囲に撒き散らすのだ。
そんな腐った食べ物の匂いがする生き物が何匹もいる場所に普通に人は行きたがらない。エルフも行きたがらない。だってよく考えてみてほしいあなたはゴキブリが沢山いる場所に好き好んで行くだろうか?
だからラヘル王子はライラックのことを全く理解が出来ないのだ。この世界のスライムは前世のアニメやラノベのような水色の可愛いスライムとはちがい、ベタベタの茶色いガムみたいな見た目で悪臭を撒き散らす害虫なのだから。ラヘル王子とライラックの考えるスライムは最初から何もかも噛み合っていなかった。
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ラヘル王子に服を用意してもらって昼食まで一緒に食べることになった。ずっと歩き通しでお腹が空いていたのでありがたい。ふと隣を見てみるとちゃんとした服を着たビケイが目を輝かせて料理を見ていた。ふむ、イケメンだ。こうして過ごしてみるとビケイの性格と外見にギャップがあると分かる。ビケイは一見穏やかで憂いのある知的な美少年だが、実際はかなりスキンシップが激しく、中身はかなり動物的だ。
さっそく隣でビケイがものすごい勢いでマカロンを頬張っている。うむ。ハムスターみたいで可愛らしい。ライラックも食べてみよっと。初めての異世界の食事、、、。ドキドキする。パクっもぐもぐおいしい!ライラックが幸せに浸っているとラヘル王子が話しかけてきた。要約すると、ライラックの力になりたいらしい。
うーん、やりたいこと、やりたいことねぇ、、、。あっ
確かライラックの神ギフトに超育成があったよね?スライムを育成できないかな?スライムを育成してライラック好みのイケメンに、、、うふふ。
ライラックは前世でスライム(擬人化)と恋愛する長編夢小説を書いていたのである。そのため、ライラックのスライムに対する期待は爆上がりしていた。
ライラックがさっそくスライムがほしいとラヘル王子に伝えると彼はひきつった笑みを浮かべて了承してくれた。聞くにスライムは下水道や森のごみ処理場の近くに大量に住み着いているらしい。ライラックとビケイは森のごみ処理場に行くことにした。スライムは凶暴性が高いため、騎士を何人かつけてくれるらしい。ラヘル王子は重要な用事があったらしく城で待つことになった。うふふ。この世界のスライムってどんな感じなんだろう?楽しみ!
ライラックたちは門の外で馬車を降り、ごみ処理場へ向かって歩き出した。スッライムスライム〜♫と鼻歌を歌いながら歩くライラックとそれに手を叩いて盛り上げるビケイの様子を騎士たちは微妙な顔をして付き添っていた。
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【ライム・ライラック】
このお話の主人公で転生ハイエルフ。緑の髪に紫の瞳。一人称はライラック。Lv2000で0歳。スライムを(イケメンに)育成したい。
【スゴク・ビケイ】
赤髪赤目のタレ目エルフ。ライラックの祝福でエルフに進化した妖精。Lv70で17歳。ホストをしたら余裕でナンバーワンになるぐらい甘え上手。
【第16王子ラヘル】
エルフの国の末っ子王子様。一人称は僕。金髪金目の美青年エルフ。300歳でLv50。ライラックに一目惚れ。ロリコン疑惑あり。
押し絵初めて入れた。みてみんの存在今知った。




