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♡1♡これ、異世界転生ってやつ?

なんかハイエルフって最強感あっていいじゃないですか

気がついたら森の中にいた。


私は


 私は


 私はーーーハイエルフだ。

 


 「いや、ちょとまてよ、ハイエルフってなに?」


 違う、私は人間だ。普通の女子高生のはずである。確かさっきまで自分の部屋でシマエナガのぬいぐるみと一緒に眠っていたはずである。エルフとかいうお伽噺の中のような存在ではないはずだ。でも私はハイエルフだ。


 「???」


 私の中の矛盾な思考が駆け巡りなんだか気持ちが悪い。私は確かに人間の女子高生のはずなのにもう一つの意識では自分がハイエルフであると確信している。

 

ヒュルルルル〜とどこからか風が吹く。寒い。なぜ風が吹く?私は家に居るはずで、、、当然温かい室内には寒い風など吹くはずがないのに。ふと、自身が目を閉じていることに気が付きパチリと目を開けてみる。するとそこは紛れもなく室内ではなく外だった。


 「えっ?」


そう、森の中であった。立ち上がってあたりを見回してみるも森の中にいるということしかわからない。そして、寒い。私はふと自身が何も服をまとっていないことに気がついた。そりゃ寒いわけだ。自身の体の胸のあたりを触り、ふと違和感があった。胸の膨らみがなくなっている。驚き自身の体をまじまじと見てみると見事に縮んでいた。恐る恐る耳を触ってみるとかなり長く尖っていた。私は大変混乱した。体が縮んでいたのもそうだし、耳が尖っていることに驚いた。これじゃまるで本当に童話の世界とかで出てくるエルフみたいじゃないか。


 「ふむ、、、。これはよく言う異世界転生ってやつなんじゃないか?」


普通、こんな訳のわからない状況に陥ったら、夢だとかなんだとか言って現実逃避するものだが、なぜだか私はこれが現実だと確信していた。私はきっと死んでこの世界のハイエルフとして転生したんだ。なんとか現実を受け入れた私は森の中を散策することにした。


しばらく森の中を歩いていると大きな泉が見えた。泉の中を覗き込むとそこには可愛いエルフの美幼女が映っていた。前世の世界ではありえないエメラルドグリーンの髪と、薄紫色の瞳。見た目からして3歳児くらいだろうか。そして私は今ハイエルフであり、圧倒的美とおそらく寿命が長いと思われる。


 「最高じゃないか」


 私はハイテンションで泉の前でくるくると踊り、歌う。すると私の周りにピカピカ光ったちょうちょたちが集まってくる。いや、よく見ると蝶の羽が生えたそれらは小さな人間の形をしていた。つまり、妖精である。



 

✧✧

 妖精たちは新たに生まれた森の主に挨拶をしにきたのであるが、当然私はそんなことは知らなかった。妖精たちは羽をパタパタとさせて一生懸命にハイエルフに媚びていた。「ぬしさまはきれいです!」「かわいいです!」「あっちにおいしいたべものがありますよ!」などなどと、めちゃくちゃ一生懸命に媚びていた。しかしハイエルフは全く気づかない。理由は単純。妖精の声が小さすぎて聞き取れないからだ。かろうじてなんかピーピー鳴いてるなぁ。と思うぐらいである。


 その妖精たちの中で一番一生懸命に媚を売っている妖精がいた。赤色の髪の毛の赤い羽の火の妖精である



 

✦✦

私は小さくて可愛い妖精達に囲まれてニコニコだった。可愛いペットに囲まれているようなきぶんである。その妖精たちの中の赤い妖精が私の小指にスリスリしてきた。めちゃくちゃ可愛い。他の妖精たちも私の周りをパタパタと飛び回っていて可愛いが、この赤い妖精は1番人懐っこく可愛い。赤い妖精は私の小指にたくさんスリスリしてからパタパタと私の顔に飛んできて鼻の上にチュッチュッと、キスをしてくる。可愛い。可愛い。可愛い。可愛い。


思わずお返しにとその赤い妖精の頭にキスを返した。するとまばゆい光が赤い妖精に降り注ぎ、赤い妖精はむくむくと大きくなった。その過程で赤い妖精の羽はポトリと抜け落ちた。大きくなった赤い妖精を見て私は悟った。妖精がエルフになったと。



 

✧✧

ハイエルフが突然エルフに進化した妖精を見て目を白黒させているとき、赤い火の妖精だったエルフ以外の妖精は赤いエルフをこれでもかというほど羨ましがっていた。そう、妖精たちががっんばってハイエルフに媚びていた理由はこれなのだ。この世界ではエルフは妖精の進化したものであり、妖精がエルフになるためにはハイエルフ(大地の主)の祝福を授からねばならない。妖精のほとんどは人間の妖精刈りを恐れてエルフに進化したいと思っているが、妖精はこの世界に10人もいないハイエルフの祝福を受けねばエルフになれない。しかも妖精は何億匹も大量にあちこち発生しておりなおさらエルフに進化できる妖精は稀である。


そのため、元赤い火の妖精のエルフは超ラッキーなエルフなのである。


赤いエルフはハイエルフにひざまずいて頭を垂れた。そして下げた頭の下でめちゃくちゃ高揚していた。(やったやったやったやった!!!!祝福もらえた!エルフになれた!あばよ、水の妖精、風の妖精、草の妖精花の妖精!俺は一足先にエルフになるぜっ!)と心の中で大歓喜していた。ひざまずいて頭を垂れた赤髪エルフをみて幼女ハイエルフは悟った。なんか自分偉い感じの立場なのねと。


✦✦


 「顔を上げて。」


頭を下げてきた元妖精に私は声をかけた。すると赤いエルフはばッと顔を上げてこちらをじっと見つめてくる。私は赤いエルフの顔をまじまじと見つめた。して、思った。


 「すごく美形。」


 私がそう言うと赤いエルフはパァァァと表情を明るくさせ、お礼を言ってきた。可愛い。可愛い。可愛い。異世界最高じゃないか。赤いエルフは肩ほどまでのびた赤い髪の毛に赤い瞳をしていてちょっとタレ目な15歳ぐらいの中性的な美形である。あれ?このエルフ男?女?ふと気になって赤いエルフの体に目を移すと服を着ていなかった。私は一瞬驚いたが納得した。そういや私も今全裸だしな。しかも幼女だ私。


 私が赤いエルフの体(主に下半身)を観察してるのに気づいたからか、赤いエルフは地べたに仰向けになって体を見えやすいようにしてくれた。、、、、、、うん、ありがと。私が遠慮なく赤いエルフ体を覗き込むと、赤いエルフが無性だということが分かった。うん、うん、そっか。大丈夫、なんとも思ってないよ。私はとりあえずニコニコ抱きしめてくる15歳ぐらいの中性的な(無性)エルフの頭をよしよしと撫でた。


▽ピコン!


 【名前】スゴク・ビケイ

【種族】火妖精→エルフLv70

【年齢】17歳

【特技】ベタベタ媚売りLv200



「あ。なんか出た。」


赤いエルフの頭の上に個人情報が描かれたすけた四角い窓みたいなのか現れた。あれば俗に言うステータス画面とやらではなかろうか。さすが異世界。なんかゲームみたいだな。名前がスゴク・ビケイって、すごく美形みたいだな、、、って、まさかさっきの私の言葉名づけになっちゃってた?!特技がベタベタ媚売りって、、、なんか社畜みたいなスキルだな。Lv200って高いのか?低いのか?わかんね。


取り敢えずそのへんの大きな葉っぱを拾って体に巻きつけて自分の服にする。そして赤いエルフ、ビケイにも葉っぱを拾っておそらく人間だったら大事なところだろう場所(下半身)に貼っ付けた。うん、ましになった、、、かな?



☆★☆★☆★☆★☆★


 【ハイエルフ(転生主人公)】


美形(男)好きな元女子高生。ハイエルフに転生。エメラルドグリーンの髪に薄紫色の瞳。前世ではスライム(擬人化)と恋愛する特殊夢恋愛小説を書いてウハウハしてた。ハイエルフに転生してついに妄想を現実にできるかもと期待を寄せている。この世界のスライムが9割凶暴性まっくす&ドブ色&ゴキブリ扱いなのをまだ知らない。


【スゴク・ビケイ】


すごく美形な赤髪赤目タレ目エルフ。全力で主人公を慕う(下心あり)。この度主人公によって火の妖精からエルフに進化した。主人公のうっかりによって名前がスゴク・ビケイになった。




スライムが出てくるのはまだちょっと先かな

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