表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/68

第三十四話 桜美大とのアンバト試合 ー後編ー

 たまにはさ、カッコイイところをみせつけたい

 だって……キミが傍でみているから

★葵


 日陰に入り各々身体を休める。動いている時より何もしていない時の方が汗が流れてくる、そんな暑さ。

「羽柴、あんな戦い方もあるんだな。かっこよかったよ」と百合が目を輝かせながら声をかけてくる。

「ホント? ありがと~。百合君もいたし~かっこいいとこ見せたくなっちゃって」と照れ笑いをする。

「うんうん、本当にかっこよかったね~惚れ惚れしちゃうよ~」と岬さんはオレの腕をギュッと抱きしめ密着してくる。岬さんは誰にでもくっつく癖があるようだ。

「君の剣さばきは隙のない感じだなと思ってはいたけど~身体能力まであるとはね~驚いたよ~いや~本当に器用だね~」

「羽柴は本当に何でもできるんだな」

「葵、いい動きだったぞ」と柊は偉そうな態度でオレの肩を叩く。

「正義のヒーローみたいだったす。憧れっす。俺もああなりたいっす」と朴は目を輝かせ尊敬の眼差しをオレに送る。

「なんだ、羽柴はモテモテだな」と成瀬先生は嫌味っぽく言ってくる。

「あ、成瀬先生! いいところに! オレと本気の勝負しません」

「ほ~いいだろう」

「やった~! 先生相手だからって手加減なんかしませんよ~」

「その言葉、そのまま返してやる。やれるものやってみろ」と珍しく笑顔を見せる成瀬先生。

 軽く休憩を取り、オレと成瀬先生との対決が始まる。剣と剣とのぶつけ合い。成瀬先生の剣はかなりの重さがあり攻撃を受けるとかなりの衝撃が走る。その重さのある剣を息が切れずに振り回しているのだから相当な体力と筋力がある。オレの剣も結構な重さがあるのだが成瀬先生の剣の方が重さがあるに違いない。オレがしゃがむと成瀬先生はすかさず剣を下に向け一歩下がる。オレがどの角度から攻撃しても防ぐ。剣と剣とのぶつかり合いが続く。このままではキリがない。オレは一度距離を取り、全力で走って先生に向かっていく。一定の距離まで行ったら剣を地面に刺し、ガードに足をかけ高くジャンプする。剣につけている紐をひっぱり剣を手に取る。成瀬先生の真上から剣を力いっぱい振り下ろす。成瀬先生の手から剣が落ちる。

「羽柴、俺の負けだよ。力だけで言ったら俺が優っている感じだったのにな。それにしてもお前は本当に思いがけない動きをするな。将来はアクション俳優にでもなったらどうだ」と成瀬先生は息を切らしながらドスンとその場に座り込む。

「アクション俳優か~オレには似合わなそうですね~。いや~それにしても~先生強いですね~正々堂々と行きたかったんですけど……どうしても勝ちたくて~」

「そういえば、羽柴はアンバトの競技選手だったのだろう。今度、アンバトの個人戦があるんだが出ないのか」

「あ~そういえば……忘れていました」

「チーム戦で出場する前に個人戦に出てみるのもいいんじゃないのか」

「そうですよね、みんなに聞いてみます」

「ちなみに、俺も大学の連中も出るぞ」

「へ~そうなんですね。それなら、出場しなくても見に行くだけでも価値がありそうですね」

「ところで羽柴……」

「なんです」

「もう一本、勝負しないか」と成瀬先生は挑戦的な目つきでオレを見つめる。

「学校ではやる気のない雰囲気しか出していない先生が、そんなこと言うなんて」

「なんだ、勝負してくれないのか」

「もちろん! 勝負しますよ、オレの力を見せつけてやりますよ」と剣を構える。

「次は負ける気はないからな、覚悟しておけ羽柴!」

 オレと成瀬先生は再び戦い始める。


 アンバトはフィールド上で戦うチーム戦と個人の総合点を競う個人戦がある。射撃競技とアーチェリー競技に関してはオリンピック競技にもなっているので個人競技として存在するのは有名なのだが、その二種意外にもアンバトで使用されている武器も個人競技が存在する。剣(単剣)、双剣、槍、手裏剣、銃(アンバト専用)もそれぞれ個人競技があり、試合が行われているのである。チーム戦に出る前に武器種大会……個人戦に出るのもいいかもしれない。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ