548話 「愚者」
カーリスがユアネスを制圧してから二週間。
都市ではさまざまな動きがあった。
最初の数日は沈黙していた市民たちであったが、都市内における通行規制に加えて都市外への移動も禁じられたため、各所で不満が噴出。
都市の至る所で市民と口論するカーリス教徒の姿が見受けられるようになる。
といっても、ほとんどの信者は事情を知らされていない一般人だ。彼ら自身も困惑と恐怖を感じ、それがきっかけで暴行にも発展するケースが増えてしまう。
それを防ぐために神官騎士が各所に配置されることになり、ますます物々しい雰囲気に包まれる。
議員も議会を占拠されたことで抗議を続けているし、業務が著しく滞っているハローワークからも苦情が殺到。
都市外に出られない傭兵やハンターは仕事ができず、外からの物資搬入もカーリス側がチェックするので彼らの不満も高まっていた。
「ベルナルド卿、また外で市民がデモを行っております。鎮圧しますか?」
ジャコブがベルナルドの執務室に報告書を持ってきた傍ら、大通りで『反カーリスデモ』を行っている市民たちの情報を伝える。
「デモといっても、たかだか五百にも満たない数です。放置しておきなさい」
「傭兵らも加わると厄介です」
「彼らにそんな度胸はありませんよ。損得でしか動けない人間など烏合の衆にすぎません」
当初は傭兵やハンターの反乱も危惧されたが、本国から派遣された神官騎士のレベルが高いことに加え、ここで戦っても一文の得にもならないことから、あからさまに抵抗する者はいなかった。
都市の封鎖が長続きしないことを経験上知っているのだ。あえてカーリスと争う必要性はない。
ただし、その『源泉』たるハローワークの扱いについてはカーリスも慎重で、制圧後はベルナルド自身が赴いて事情を説明したほどだ。
なにせハローワークは世界規模の大組織。世界秩序を構成する一部である。
同じく宗教分野で世界の覇権を握るカーリスも、彼ら相手に強引な手段を取ることはできない。
が、その一方でハローワークがユアネスに固執する理由もない。抗議はあくまで自身の利害関係についてのみ行われている。
「一ヶ月以内に封鎖が解けない場合、ハローワークは『都市から撤退』する旨の警告書が届いております。第一神殿にも抗議するようです」
「一ヶ月もあれば十分です。それまでに事を済ませます。苦情に関しては第一神殿の事務方が上手くやるでしょう。我々が関知することではありません」
「本国からは何と?」
「我々はこの地に残り、任務を続けるようにと命令が下されました。いまだに神託については詳細が解明されておりませんからね。そちらのほうが重要です」
「やはりオルシーネが元凶では? あれは人間の仕業とは思えません」
「たしかに禁忌には触れますが、所詮は個人の能力です。あの程度では第五級警告の『仏滅級』の範囲内でしょう。ユーナイロハさんに関しては災害よりも恵みのほうに特化している様子。やはり『聖女の資質』があるのかもしれません」
「では、送致の方向で手続きを進めます。これで最低限の手土産はできましたな。認定される階級次第ではベルナルド卿が教皇になるための布石にもなりえます」
「裏の人間に表の顔は務まりませんよ。とはいえ、現在のカーリスの在り方に疑念を抱いているのも事実です。もし私が教皇になったら強引にでも改革を推し進めましょう」
「期待しております」
聖女という存在は、カーリスにおいて極めて重要である。
現在は『法王』が聖女として頂点に君臨しているが、次の座を狙う勢力が各々に『法王候補の聖女を囲っている』状況にある。
もし自身が推した聖女が法王になり、その権威を利用して教皇になれば、カーリスの実権をすべて掌握できる。
そのために教皇の座を狙う有力者は、秘密裏に聖女を集めているのだ。(アプスも聖女を探して保護しているので、競合した場合はアプス側に優先権があるため嫌われている)
そして、枢機卿であるベルナルドにとってもユーナはそのための駒になるし、ファビオも隠し玉としては悪くない手になる。
その二つが手に入るのならば、都市の制圧や一時封鎖などたいした問題ではない。
「さて、そろそろ二人に会いましょうか。連れてきてください」
「あのまま牢に入れておいたほうが安全では?」
「暴れたりはしませんよ。それでは降伏した意味がありませんからね」
それから二十分後。
ジャコブが六人の神官騎士を伴って執務室にやってきた。
そこには拘束すらされていないファビオとユーナの姿があった。
「お久しぶりですね。お元気でしたか?」
「おかげさまで石の感触が好きになってきたところです。さすがはカーリスの牢獄。良い石を使っておられますね」
「それはよかった。皮肉を言うだけの元気はあるようですね」
ベルナルドの問いに笑顔でそう答えるファビオ。
抵抗する気はないようだが、瞳からは強い敵意と侮蔑の感情が読み取れる。
「僕たちの処遇は決まりましたか? 都市の沈静化にてこずっていたようでしたが」
「問題ありません。あなた方が都市を離れる頃には彼らもおとなしくなっているはずです。どうせすぐに去る嵐ならば、静かにしているほうが得策ですからね」
「僕らだけが目的ならば家族は解放してください。彼らは関係ありません」
「そうはいきません。ご家族とご友人も一緒についてきてもらいます」
「人質ですか。カーリスは卑怯なやり方をするのですね」
「彼らも禁忌に触れた以上、本来ならば重罪に問われるところなのです。それをお咎めなしにするのですから、それくらいの妥協はしていただかねばなりません」
「彼らは何も知りません」
「もうその段階を超えているのです。改めて問いますが、タイスケ・ローランドの居場所はご存じですか?」
「知りません。彼とはたまに会って知識や術を教えてもらう程度の付き合いでした。彼がカーリスを嫌っていることだけは知っています。あなたが追い立てたようですし、もう遠くに逃げたのではありませんか?」
「かもしれません。しかし、この付近にいるのならば放置はできません」
「彼は何をしたのです?」
「罪状は数えればキリがありません。神殿批判や禁書類の無断持ち出しに加え、使命の放棄と妨害、宝物や金品の窃盗と強奪、風説の流布、司教以上に対する誹謗中傷等、余罪を含めて計百以上の罪があります。判決は当然、死罪。火刑のために神殿内で監禁されていたのです」
「それがどうしてここに? カーリス神殿はそんなに簡単に逃げ出せるほど警備がザルなのですか?」
「警備は万全でした。脱走は彼の能力の高さゆえです。ただし、誰かが手引きしたことは間違いありません。そうでなければ禁書類の持ち出しは難しいはずです」
「カーリスも一枚岩ではないのですね。安心しました」
「嘆かわしいことですが、そうなります。そして、彼がここにいたのは、おそらくはあの遺跡があったからでしょう。あれは間違いなく前文明の遺跡です」
「とはいえ、中には特に何もありませんでした。本もタイスケさんが持ってきたものだけでしたし」
「それも不可解ではあります。あなたこそ何かご存じでは?」
「尋問は何度も受けました。術具を使えば嘘も見抜けるのでしょう?」
「………」
ベルナルドの目は節穴ではない。嘘をついていればすぐにわかるし、それを見抜くための術具も存在する。
しかし、二人を何度尋問しても有益な情報は出てこない。
能力に関してもファビオ自身がよくわかっていないのだから説明しようがなく、タイスケについても森に隠れ住んでいる知識人といった程度の認識だ。
これはファビオに、静かに平凡に暮らしたいという欲求があったおかげで、余計なことをあえて知ろうとしなかったからでもある。
そもそもこんな辺鄙なところに暮らしている若者が、カーリスからの逃亡者について詳しく知っているわけがない。
(ローランドが潜伏していた遺跡は怪しい。だが、今のところ目ぼしいものは見つかっていない。遺物はすでに誰かに奪われたのか?)
カーリスは遺跡の保全と称しながら遺物の入手にも力を入れていた。
アモンズが使うオリジナルの『アメンズ=メタナイア〈異端への懲罰〉』も遺跡から入手したものである。
どんな小さな扱いを受けていても、遺物はこの時代の人間からすれば貴重なレアアイテムの可能性があるのだから、彼らが見逃すわけがない。
(特級犯罪者に前文明の遺跡。それに加えて、この二人の特異な能力。一つだけでも珍しいものが四つも合わさっている。どう考えても神託と無関係なわけがない。であれば、引き離してしまえばいい)
「あなた方には明日、裁判を受けてもらいます」
「裁判? 何のために?」
「罪は罪です。裁かねばなりません。そして、結果はすでに決まっています」
ベルナルドはファビオとユーナを交互に見つめたあと、静かに言葉を紡ぐ。
「判決は―――【火刑】です」
罪状は、カーリスのお尋ね者であるタイスケの逃亡幇助、禁書類の保管、カーリスに対する侮辱等々、仮に司祭長殺人未遂がなくとも十分に火刑に値する内容だ。
それに対してユーナが抗議しようとするが、ファビオが軽く手で制する。
「ユーナ、この人は意地が悪いのです。端的に言って性悪です。だから、いちいち反応しなくていいですよ。相手が喜ぶだけですから」
「酷い言われようですね」
「間違っています?」
「自分を偽ることは司教として好ましくありませんね。半分は当たっています」
「半分しか認めないところが、あなたが性悪だという証左だと思います。それはいいとして、あなた方は僕たちの力を欲している。火刑で殺すわけがない。おおかた『火刑にした事実』が欲しいのでしょう」
「事実って?」
ユーナが首を傾げる。
「僕たちはここで死んだことになるのです。公的には、ね」
ファビオとユーナは、ユアネスにて火刑に処されて死亡。
ハローワークのような公の機関で検索しても、そのデータだけが表示されるだろう。ダマスカスにある銀行口座もなくなるし市民権も消える。
事情を知らない大多数の人間からすれば、二人は事実上死んだことになるのだ。
ベルナルドもファビオの言葉を肯定する。
「その通り。過去があればしがらみもあるものです。お二人には、それを一度断ち切ってもらいます。新しい名前はまた改めて用意しましょう」
「そんなの嫌よ。両親が名付けてくれた大切なものなのよ」
「私の名前もあとから与えられたものです。すぐに慣れます」
「どうしてそんなことをするの? あなたのお母さんは哀しんだと思うわ。名前はとても大切なものですもの」
「それが使命だからです」
「そんな使命、与えるほうがどうかしているわ」
「聖女を否定するのですか?」
「あなたを貶める使命ならば、それは絶対に間違っているのよ。人は使命で生きるものではないの。愛し、愛されて生きるものですもの」
「………」
彼らは狂信者だ。
背後にいるジャコブや神官騎士を含め、聖女を否定されれば激怒してしかるべきである。
だが、なぜかユーナには怒りを覚えない。むしろ温かく包まれる不思議な気持ちにさせてくれる。
「なるほど、あなたにはやはり聖女の資質があるようだ。我らの公の導き手である法王猊下も女性であり聖女です。彼女もかつては田舎に暮らしていた平凡な女性だったと聞いています」
「奇遇ね。似ているわ。でも、だからといって、こんなやり方はよくないと思うけれど」
「罪深き人間には導く者が必要なのです。聖女の自己犠牲は弱き人々に希望を与えます」
「何度でも言うわ。私が望むのは夫や家族と一緒に過ごす静かな時間、それだけよ」
「…裁判は明日行います。特に証言する必要はありません。ただ座っていれば予定通りに事が進みます。火刑に関してもダミーを使いますので安心してください。話は以上です」
「もう牢屋はいいでしょ?」
「火刑になる者に配慮は不自然です。カーペットくらいは用意しますので、それで我慢してください」
「はいはい、我慢我慢。強要される自己犠牲って、ほんと最低ね。行きましょうファビオ、ここよりは牢屋のほうがましだわ」
「ですね。それには同意です」
二人はジャコブたちに連れていかれ、再び牢に入れられることになった。
ユーナが要求したせいかはわからないが、その日から差し入れの量が増えてコーヒーも飲み放題になったという。
そして、翌日。
二人の裁判が行われることになり、教会はイノールの裁判に匹敵する人々が詰めかけた。
そこで改めて、この都市の勢力図が確認できる。
「ファビオとユーナを返せ! 俺たちの仲間だぞ!」
「なんて酷いことをするの! ユーナちゃんが何をしたっていうのよ!」
「カーリスの連中、絶対に許さねぇからな!」
この都市の基礎を作った初期の十三番区時代から暮らしている人々や、カーリスに対して反感や恨みを持つ者はファビオ擁護の立場を取る。
それは半ば発狂に近いもので、中には武器を持って暴れて取り押さえられた者もいたほどだ。
ユーナも巫女として森には欠かせない人材のため、林業を生業とする木こりやハンターたちも反対運動に回っている。
一方でイノールの時と同様、これに対するのはカーリス側の人間だ。
このあたりはもはや説明する必要はないが、今のユアネスには新参者のほうが多く、その大半は日和見かつ打算的である。
カーリスによって都市が制圧されたこともあってか、数としてはカーリス支持の市民が多いのが現状だった。
「ちっ、早く終われよ。面倒くせぇ」
「ここもカーリスが主体になるってことだろう? 宗教なんてうざいだけだが、金になるならなんでもいいさ」
「あの小僧が死ねば、ようやく森が解放されるか。いい気味じゃわ」
等々、森林資源で対立していた者たちは、こぞってファビオたちの不幸を喜ぶ。
裁判中もこの構図は変わらず、七割以上が敵対。
ファビオ擁護派への罵声が続き、何度も神官騎士に窘められる場面が目立った。
(これも司教の狙いの一つか。汚い…というよりは、彼は思った以上に世俗に通じているのかもしれない)
出廷しているファビオは、ベルナルドの手腕に舌を巻く。
この裁判を公開している理由はいくつかある。
その一つは、ファビオとユーナに『人の愚かさを見せつける』ためだ。
カーリス側にいる者たちの中には、キリポのようにかつては親しかった者だっているし、議員として口利きや世話をしてあげた人々も多々いる。
しかし、これだけ都市に貢献した人間でさえ、流れが悪くなると人は簡単に裏切ってしまう。
昔の恩義など忘れてファビオを見限り、カーリスに擦り寄った人々がどれだけいるだろうか。
ただし、転生者であるファビオは、人の愚かさについてもよく理解していた。
(『大衆』は弱いんだ。僕はそのことをよく知っている)
物事を合理的に分析し、正しく理解できている者は極めて少ない。
宗教であれ情報であれ、大半の人々は明確な反証もできずに拒絶するか、あるいは論拠もなく信じてしまうかの二択となる。
対極にあるはずの両者も無知という点ではまったく同じ存在なのだ。
それを知っている『第三の者』は、この無知なる両者を上手く操作して意図的に『騒乱』を生み出すことができる。
(そう、かつて僕が革命を起こした時のように。ジーギス司教は僕と同じ資質を持っているということだ。なんとも皮肉だけれど)
ファビオとベルナルドは似ている。
だからこそやり口もわかるし、人間が愚かであることも知っている。この程度のことで動揺はしない。
ただし、自分はよいが愛する妻までが悪意に晒されると、やはり許しがたい怒りを感じてしまう。
「俺もその女に誘惑されたぜ! なんてふしだらな女だ! へへ、胸もでけぇし、風俗店で働かせたほうがいい罰になるんじゃねえのか!」
カーリスが支給している服を着ている男が叫ぶ。
この男は都市に来た際、かなり衰弱していて金も持っていなかったため、ユーナたちによって介抱されて職まで紹介された過去を持つ。
本当ならば感謝してもしたりないはずだが、結局クズはクズ。
当人のやる気の無さからすぐに職を辞めてしまい、ユーナとファビオの面子を潰しただけでなく、わずかに得た金までギャンブルで擦って失くしてしまう。
そこで仕方なくカーリス教会に赴き、泣きながら懺悔したふりをして入信。衣食住の世話をしてもらっているが、当人は特に働く様子もない。
こういった者はカーリスにとっても害悪ではあるのだが、数こそ力であり、養うだけの財力を持っているので問題はないらしい。
そんな下品な野次に対しては、ファビオも無言で強い視線を向ける。
「なにを睨んでやがる! 目だけで人が殺せるものならやってみ―――っ!!」
たしかに睨むだけでは人は殺せない。
しかし、ファビオの中の『ヒトではない何か』を感じ取って途端に声が出なくなる。
まるで巨大な魔獣に睨まれたかのように凍りつき、突然喉が詰まって呼吸困難に陥り、ついに男は失神。
これ自体は、その下劣な発言にカーリス信者側も眉をひそめていた者がいたくらいなので、自業自得のざまぁ案件である。
だが、それによってこんな事態も起こった。
「悪魔だ! あいつはやっぱり悪魔なんだ!」
「あの女も悪魔に決まっているわ! 早く殺して!」
敬虔な信者の中には、ユーナの超常的な力に恐怖して『悪』と断定する者たちも一定数いた。
いつの時代もそうだが、大衆の多くは自分が理解できないものを拒む傾向にある。
とはいえ、ユーナの力は異常ではあるが、アンシュラオンやジ・オウンといった上位者、あるいは集団で行使する高レベルの能力や術と比べれば、そこまで異端と呼べるものではない。
これも無知から来るものであり、なおかつ聖典に『悪魔』が記されていることが要因となった差別や思い込みの一種といえる。
(さすがにうんざりはする。駄目だな。これではジーギス司教の思い通りだ)
ベルナルドはこうした者たちを放置することで、ファビオたちの『都市への愛着』も消そうとしている。
その手には乗らないと思いつつ、やはり不快なものは不快である。
一方、当のベルナルドは、感情のない静かな視線で『愚者』たちを見つめていた。
これが普通の策士と異なる点は、彼が絶対なる狂信者であること。
何を言われようが誰に脅されようがカーリスへの忠誠が揺らぐことはなく、それは禁書を読んでも変わらない。
当たり前だが、禁書であることを確認するためには内容を知る必要がある。確認の段階でそれを目にするが彼には何一つ響かないのだ。
そして、粛々と裁判は進み、ついに判決。
「両名には火刑の判決を下します。また、連座制として家族および、関与した者たちも同じく火刑に処します。判決は以上」
連座制とは、現在の日本では選挙違反の連帯責任を問うものだが、この場合は罪を近しい者にも負わせることを指す。
なぜベルナルドがこの宣言をしたかといえば、都市の管理をしやすくするためである。
たとえば、家族や親類の罪が自分にも降りかかるとすれば、必死になって監視するだろう。誰だって巻き添えは御免だからだ。
それによって同じ学校、会社、サークルに取引相手、あらゆる枠組みにおいて相互監視が生まれて密告する者が増える。(密告者は罪を免除されるが、結局は皆に疎まれて誰かに密告される)
カーリスはこの連座制を上手く使うことで、民衆をコントロールしているのだ。
イノールの時は連座制を適用しなかったことからも、恣意的な基準によって判断していることがわかるだろう。
こうしてすべてはベルナルドの思惑通りに進んでいく。




