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『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』(新版)  作者: 園島義船(ぷるっと企画)
「琴礼泉 制圧」編
375/618

375話 「憧れの価値」


「ううっーーー! うぐうううう―――っ!!」



 ソブカが葛藤している間も、ラーバンサーは手際良く相手に痛みを与え続けた。


 こういった拷問士の中にはサディストも多い(それ自体が威圧になる)が、彼の場合は淡々と任務を遂行するタイプであった。


 痛みに慣れないように、さまざまな箇所を刺激して変化をつけ、時には目隠しもすることで想像力を掻き立てるといった手法も取る。


 すぐ隣では烽螺も暴行を受けており、その声が聴こえることでさらに恐怖心が増すからだ。



「若、薬はどうする?」



 ラーバンサーの声で、はっとソブカの意識が現実に戻る。



(結局、現実は自らの力で変えるしかない。もはや迷うまい。迷うほど私の覚悟は甘くないのだ)



 マフィアの子はマフィア。


 いまさらやり方を変えることはできない。



「ディムレガンでの実験記録はあまり残っていません。誤って廃人になられても困ります。今一度交渉してみましょう」



 ソブカが炸加の前に立つ。


 まだ短時間の拷問とはいえ、彼の表情は涙や涎でかなり汚れていた。実際に拷問を受けるなど滅多にないことなので、これは仕方ないだろう。



「ふーー、ふーーー、ひくっ…」


「炸加さん、あなたの秘密を教えてくれませんか?」


「ひみ…つ?」


「そうです。誰にも教えられない秘密です。それを話してくだされば楽になれますよ」



 ソブカは、とてもとても優しい声音で話しかける。


 よく刑事ドラマでも、厳しく詰問したあとに優しい声音の人物に代わって質問すると、ころっと自白する場面を見かけるだろう。


 それと同じく、炸加の意識が痛みだけに集中する頃合いを見計らい、苦痛から解放されたいという欲求に付け込んだやり方である。



「さぁ、あなたの望みを教えてください。大丈夫。私はあなたを理解できます。あなたの味方なのですよ」


「望み……金……」


「そのお金は、何のために使うのですか?」


「欲しいものを……手に入れる…ために」


「あなたは何が欲しいのですか?」


「金があれば……なんでも…できる。結婚も…地位も……手に入る」



 炸加が望むのは、これまた一般人ならば誰でも考えるようなこと。


 金があれば、みんなからチヤホヤされる。


 金があれば、女性も振り向かせられる。


 金があれば、好きなものを買えて生活に不自由はしない。


 金があれば、金があれば、金があれば。


 なんとも下世話ではあるが、力無き一般人には最大の関心事である。



「五十億ならば、今すぐ手に入れることができますよ。それほどの財産があれば、女性も物も望むだけ手に入れることができます」


「………」


「目先のお金は貴重です。なにせ今すぐ手に入るのですからね。取引に応じてくだされば、お金は絶対に支払います。約束しましょう」



 マフィアとはいえ、いや、マフィアだからこそ信用が大切になる。


 小規模組織であるキブカ商会がここまでのし上がれたのは、かなり危ない橋を渡りつつも、しっかりと仁義を守ってきたからだ。


 今回も不確定な情報に五十億は高いと思う者もいるだろうが、約束した以上は守るつもりでいた。


 しかし、炸加は虚ろな瞳を向けたまま、わずかな理性をもって拒絶。



「もっと…ないと……」


「どうしてですか? 大金ですよ」


「…欲しいから。このみさん……を…」


「このみ…ディムレガンの炬乃未さんですか?」


「…アズ・アクス……継ぐ……から……お金…」


「なるほど。そういう理由ですか」



 どうしてこれほどの大金を欲するのか。


 ただの一般人である彼が、なぜ拷問されても譲らないのか。


 その理由は―――



「彼は【アズ・アクスを買い上げる資金】が欲しかったようですね」


「アズ・アクスを? 店ごとですか?」


「そうでしょうねぇ。彼の想い人は炬乃未さんのようです。彼女は今もハピ・クジュネに残っていますし、いずれは店を継ぐ流れになるでしょう。そもそも杷地火さんが彼女を連れていかなかったのは、何が起こっても店を存続させるためです」



 どちらが生き残っても家が存続できるように子供を両陣営に送り込む、というのは戦国時代ではよく聞く話だ。


 杷地火も同様に火乃呼と炬乃未を分けることで、もし事故があってもアズ・アクスが存続できるように配慮していた。


 ディムレガンの女性は人間の男と結婚しても、血が強いため子供はディムレガンになるからだ。



「炬乃未とその男は、恋仲ではありませんよね?」


「調べた限りではそうですね。彼の片思いではないでしょうか」


「では、金で店ごと女を手に入れようとしているのですか? それは…さすがに引きます」



 ファレアスティが露骨に嫌悪の表情を浮かべる。


 今までと違うのは、その中に「きもっ!」という感情が加わった点だろうか。


 たしかに炸加の容姿は、定番のデブキモオヤジと比べればましとはいえ、その考え自体は同種のものだ。女性から見れば、さぞやキモいに違いない。


 しかし、それほどの力が金にはある。


 財産目当てに否応なく嫁入りした女性など、人類史では腐るほどいるのだ。



「ただ、アズ・アクスの資産価値は百億程度のはずです。支店を入れても倍にはなりません。なぜ五百億なのでしょうか」


「それが…全盛期の俺たちの……『可能性』だからだよ」



 ボロボロになった烽螺が、口から血を流しながら呟く。


 クラマもあえて顔は避けているので、かろうじて話すくらいはできるようだ。



「可能性…ですか」


「そうだ。こんなもん…じゃねえんだ。俺たちは…こんなもんじゃ……昔はもっとすごかったんだよ…」



 アズ・アクスは子供の減少に伴う世代交代の失敗によって、年々技術と売り上げが減っている。


 武器の使い手が減っていることも痛い点だ。武人の衰退がダイレクトに鍛冶師にも悪影響を与えてしまっていた。


 どんなに強い武器も扱えなくては意味がない。今回ライザックが推し進めた政策も、元はと言えば使い手の減少が最大の原因である。


 使い手がいるからこそ需要が生まれ、研鑽する必要性と価値も生まれて優秀な鍛冶師が育つ。まさに経済と同じ仕組みが技術にもいえるわけだ。


 それゆえに炸加が言った五百億とは、『本来のアズ・アクスの値打ち』なのである。



「気持ちはわかります。本来はそうあるべきと誰もが思いながらも、どうしても現実は悪いほうに向かってしまう。そうやって妥協を繰り返した結果、もはや普通の方法では戻れない奈落にまで落ちてしまうのです。まったくもって哀しく愚かなことですねぇ」



 ソブカには炸加たちの気持ちが理解できる。自分自身が妥協の産物だからだ。


 しかしながら、それでも前に進まねばならない。


 嫌な現実を避けては通れない。



「炸加さん、五十億で我慢していただけませんか? あなたが炬乃未さんを連れて逃げるには十分な金額です。ご希望ならば脱出するお手伝いもしましょう」


「連れて…にげる?」


「あなたは南部に行こうとしていました。そこならばハピ・クジュネも手を回すことは難しいでしょう。私にはそれができるコネクションがあります。取引した秘密を口外しないと約束していただけるのならば、身の安全も保証いたします」


「………」


「それとも、ここで朽ちてしまいますか? 惨めに何の結果も残せず、ただの役立たずとして死にますか?」


「いや…だ……成功…するんだ……」


「ええ、そうです。一度始めたからには成功しなければいけません。あなたが欲しいものは目の前にありますよ。ほら、手を取って。楽になりましょう。人は『最悪のままの今』か『少しでもましな未来』を選ぶしかないのです。妥協するしかありません」


「ううう……」



 炸加の淀んだ意識の中で、さまざまな未来が浮かぶ。


 憧れの炬乃未と一緒に南部に行って、そこで何不自由なく暮らす。彼が求めているのは、そんな平凡な人生である。


 それが今、目の前にある。


 アズ・アクスを捨てれば難なく手に入る。言い換えれば、多くを望まなければ確実に、ソブカの言う『少しでもましな未来』を手に入れることができるわけだ。



「炬乃未さんが待っていますよ。さぁ、教えてください。あなたが見つけた鉱脈の場所はどこですか? 私だけに聴こえるように…」


「場所…は……」


「このおおおおおおおおおおお!」



 突然烽螺が立ち上がって、ソブカにタックルを仕掛けようとする。


 まだ立ち上がる力が残っていたことには驚きだが、途中であっけなくクラマに叩き落とされ、再び大地にひれ伏す。


 しかし、それでも烽螺は叫ぶ!



「馬鹿野郎! 簡単に負けてんじゃねええ!! そんなに大事なもんなら安く売るなよ!! それがお前のアズ・アクスにかける想いかよ!! 炬乃未さんにかける想いか!!」


「こいつ、おとなしくしろ!!」


「ぐっ…さくか……炬乃未さんをなめるんじゃねえぞ! そんなはした金で…なびく人かよ! そもそも、どうして金で動くと思った! この馬鹿野郎がああああああああああ」


「ほう…ら……ごめん。やっぱり…ぼく……」


「簡単に屈するな! それは俺たちまで売るってことだぞ!」


「………」


「迷うなよ!! 答えなんて最初から決まっているだろう! 俺たちは一蓮托生だ! 一緒に行くしかねえんだよ!」


「…でも、お金が欲しい……痛いの…嫌だし……五十おく…でも…」


「ふざけんな! どんだけ欲望に忠実だ! どうせ欲望塗れなら、とことんがめつくいけよ!!」


「ほうら…」



 烽螺の強い声に、落ちそうになっていた炸加が逡巡する。


 仲間意識が強いからこそ同族の炬乃未に固執するのだから、烽螺に対しても強い絆を感じるのは当然だ。


 彼は今、同族への執着と目先の利益の間で揺れていた。ここが最後の境界線である。



「やれやれ、困りましたねぇ。あと少しだったのですが」


「ソブカ様、こいつは殺しましょう。見せしめにもなりますし、試し斬りにちょうどよいです」



 ファレアスティが『水聯すいれん』を抜く。


 瑞々しい準魔剣の刃は、あっけなく彼の首を切り落とすことができるだろう。



「げっ! ま、マジで…やらないよな? な?」


「我々の覚悟を甘く見るなよ。今まで多くの邪魔者を排除してきたのだ。一人くらい増えても問題はない」


「問題はあるだろう! 大切な俺の人生だぞ!」


「それを守れぬほど、お前が弱かっただけだ! 自らの弱さを呪うがいい!」


「本気かよおおおおおおおお!」



 ファレアスティの目が据わっている。


 彼女はソブカのためならば、相手が誰であっても殺すことを厭わない。



「死ね!」


「ひいいいっ!」



 水聯が振り上げられ、烽螺も炸加も目を瞑る。


 そして、容赦なく剣先が落ちていこうとした時であった。



「組長、猿だよ」



 見張りを担当していたガンセイが、ぼそりと呟く。


 彼の人形は、それ自体が波動円の役割を果たすために、各地に配置しておくことでレーダーとして使うことができる。


 その一体が、猿の集団の存在をキャッチした。



「数は?」


「多いね。百以上はいる。どれも猿神だ」


「監視の魔獣たちは、アンシュラオンさんが集落の中に誘導していったはずですが?」


「それとは違う群れだね。…あっ! 人形が潰された! 僕のマリコがぁああああああああ!」


「違う群れ? この近くには他の群れはいなかったはずです。まさか魔獣の軍勢が動き出したのでしょうか?」



 マリコなる人形の哀れな死にざまを華麗にスルーしつつ、ソブカが思案する。


 ファレアスティも小者より猿のほうが気になるようで、慌てた様子で剣を鞘に納める。



「早く撤収しましょう! 戦闘になれば厄介です!」


「そのほうがよさそうですね。ラーバンサー、彼を連れて離脱します。カードさえ手に入れば目的は達したようなものです」


「了解した」


「ま、待て…炸加をどこに…」


「申し訳ありませんが、あなたはここに置いていきます。運が良ければ助かるかもしれません。それがせめてもの慈悲と思ってください」


「お、おい…ま、まて……」


「撤収します! 一度集落から離れますよ!」



 ソブカたちは烽螺を放置して離脱を開始。


 まずはゆっくりと尋問できる場所に逃げることが先決なので、琴礼泉から遠ざかっていく。


 火聯を手に入れたこともあり、無理にディムレガンとの接触を図る必要がなくなったからだ。


 がしかし、猿たちは執拗に追いかけてくる。



「なぜだ! 琴礼泉からは離れているのに!」


「このままでは追いつかれそうですね。応戦の準備をお願いします」


「我々が盾になりますので、ソブカ様とラーバンサーは標的を連れてお逃げください!」


「そうしたいところですが、それではあなたたちが危険です。まとまって戦ったほうが生存率は上がります。状況も把握したいですし、一度ぶつかってみましょう。もし本格的に軍勢が動き出したのならば、急いで下山しないといけません」


「…わかりました」



 ソブカは赤鳳隊全員での迎撃を指示。


 その理由は今述べた通りだが、猿の出現のタイミングが気になったからでもある。


 応戦の準備を整えた時、ついに敵と接触。


 現れたのは、手傷を負った成体のグラヌマ、およそ七十。


 武器はかなり摩耗しており、中には大怪我を負った個体も見受けられた。



「この猿たちは―――!」



 ファレアスティが最後までしゃべる暇もなく、両者が交戦状態に突入する。


 相手は怪我をしているとはいえ、大人のグラヌマである。屈強な肉体と豪快な剣撃は健在だ。


 鷹魁や隊員が壁になるが、その圧力に押されてしまう。



「この!!」



 ファレアスティも手に入れたばかりの水聯で迎撃。


 振った瞬間に刀身が青く輝くと、水流が飛び出してグラヌマの身体を切り裂いた。


 さすが準魔剣ということもあり、風聯や雷聯がそうであったように、こうして遠距離からでも術式攻撃が可能になっている。


 こちらは水属性なので、ほぼ常時『水刃砲』が発動できるようなものだ。それだけでも強いが、もちろん接近戦でも高威力の一撃を叩き込むことができる優れ物だ。


 ファレアスティは、的確な精密攻撃で敵の急所をつく剣士タイプであり、腕力ではクラマとそう大差ないが、武器の質の向上によって十分な戦闘力を有するに至っていた。


 ソブカも火聯を使って敵を屠っていく。


 この剣も離れた位置から火焔を放つことができ、その威力は『火痰煩』よりも上の『熱爆球』に匹敵していた。


 爆炎で敵が怯んだ隙に、持ち前の豪胆さで前に飛び出して一閃。


 赤い刀身でちょっと傷をつけただけでも、そこから火が入り込んで体内を焼き尽くす!


 攻撃をくらったグラヌマは、転げ回って苦しんだ末に炭化。恐るべき威力である。



「わざわざ山に出向いただけの価値はありましたねぇ。抜群の能力です!」



 ソブカも、この切れ味と特殊効果に大興奮だ。


 まるで玩具を手に入れた子供のように、楽しげに剣を振り回していた。



「組長、試し斬りで満足している場合じゃねえぞ! こいつら、かなり必死だ!」



 一方で、壁になっている鷹魁たちは大変だ。


 ここにいるのは精強なグラヌマ兵であり、単純な能力値では向こうが上。普通の隊員では一対一でも厳しい相手である。


 単独で何頭も請け負う鷹魁の負担は大きく、他にも手傷を負う者たちが増えていった。



(アンシュラオンさんに他者を操る能力はない。そして、この猿たちをけしかける方法も思いつかない。本当に偶然だとしたら、それこそ不運ですねぇ)



 ソブカはアンシュラオンの関与を疑っていたが、ここまで露骨に操ることができるのならば、そもそも陽動の必要などないだろう。


 だとすれば、たまたま相手の標的になっただけ。


 極めて単純な理由だが、魔獣は人間ほど物事を考えてはいない。怪我をして苛立った魔獣たちが、目の前にいた人間たちで鬱憤を晴らそうとしているだけかもしれないのだ。


 さらに最悪なことに、猿たちの攻撃がラーバンサーに集まり出した。


 炸加はラーバンサーが拘束しているが、その分だけ彼が戦闘に参加できなくなる。そこを狙われたのだ。



「ラーバンサーを守ってください! 炸加さんだけは渡すわけにはいきません!」



 穴を埋めようと各員が対応するものの、いかんせん敵の数が多い。


 赤鳳隊も度重なる戦いで疲弊しており、万全でなかったことも影響していただろう。


 猿たちが最初から全力で向かってきたことで、完全に劣勢に立たされてしまう。



「くっ、しつこい!」


「仕方ありません。集落のほうに誘導して海軍に押し付けましょう」



 赤鳳隊は後退しながら進路を変更。


 再び琴礼泉側に向かうが、仲間と合流すると勘違いしたのか、逆に猿たちの攻撃が苛烈になっていく。



「キキイイイッ!」



 一頭の猿がラーバンサーに斬りかかる。


 ラーバンサーは、布を操作して敵に毒針を打ち込みつつ、上手く足場に使って跳躍。見事にかわしてみせる。


 が、直後にもう一頭の猿が飛び込んできて、横薙ぎの剣撃を繰り出した。



「っ―――!」



 ギリギリ猿の攻撃を避けたラーバンサーであったが、剣は炸加を拘束していた布に当たり、大きく破れてしまった。


 それによって炸加は宙に放り投げられて、斜面に落下。


 どんどん下に転がっていく。



「若! すまぬ!」


「誰か! 炸加さんを!」


「駄目だ、組長! 猿が多すぎるぜ!」



 すでに撤退戦に突入していた赤鳳隊は、猿に邪魔されて誰もが動けないでいた。



「ガンセイ、人形で追えよ!」


「嫌だ! また壊される!」


「お前、惜しんでいる場合か!」



 頼みのガンセイもコレクションの人形を惜しんで、その場で防御を固めることを優先してしまう。


 とはいえ、ここで人形の戦力がなくなれば、数の差で猿たちに敗北するおそれもあった。無理強いはできない。



(ここまできて『ジョーカー』を手放すとは…。しかし、戦力を失うほうが今は痛い。生き残るほうが優先か)



「戦闘に集中してください! このまま一度後退します!」



 ソブカたちは、致し方なく集落側にまで退避を余儀なくされる。


 肝心の炸加は、霧の中に消えてしまうのであった。



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