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『覇王アンシュラオンの異世界スレイブサーガ』(新版)  作者: 園島義船(ぷるっと企画)
「翠清山死闘演義」編
295/619

295話 「山脈の洗礼 その5『終わらぬ因縁』」


「ねえ! なんかあっちでマキさんが戦っているんだけどー!? 味方同士で戦ってていいの!? 敵は魔獣だよねー!?」



 戦う二人をアイラがひやひやしながら眺める。


 それは誰しもが思っている疑問なので、アイラ自体は知能があまりよろしくないが、案外まともなことを言うものだ。


 しかし、武人の世界は常識では測れない。



「ファテロナさんか。相変わらず滅茶苦茶な人だな。でも、止める必要はない。『練習』には最高の相手だよ」


「練習って…本気で戦っているように見えるよー?」


「それくらいでないと武人は成長しないんだ。そもそもマキさんを本気で追い詰められる武人なんて、ここにはファテロナさん以外にはいないからな。実力的にはグランハムやアル先生もいるけど、殺す気で戦う理由がない。その点、彼女ならば安心だよ」


「殺す気って全然安心じゃないけどー!?」


「まあ、オレが近くにいる限りは、二人とも死にはしないから大丈夫さ。ファテロナさんだって理解しているよ。それに、グラス・ギースで長年一緒にいた二人だ。それなりに思うところもあるんだろう。ここで吐き出してもらうのも悪くない」



 今現在判明している情報では、グラス・ギースには優れた女性の武人が四人いる。


 病ではあるがベルロアナの母親のキャロアニーセ。


 五大派閥の一つ、ジングラス総裁である戦獣乙女いくさけものおとめ、プライリーラ・ジングラス。


 そして、ディングラス親衛隊長のファテロナと、ハピ・クジュネにまで名が知られていた元門番のマキ。


 このうちの二人が戦うのだから、特に衛士たちの中には勝敗が気になる者は大勢いるだろう。


 いけないと思いつつも、ちらちらと二人に視線を向けているのが、その証拠である。


 さて、その両者の評価だが、アンシュラオンから見ればこうなる。



(ファテロナさんは能力値以上に戦闘経験値が高い。技自体も暗殺に特化したものばかりだから使いこなしているし、エネルギーを無駄なく使っている点が特に優れている。この意味ではマキさんとは真逆。【燃費がすこぶる良い】んだ)



 ファテロナの最大の長所は、毒の存在でも多様な技でもなく、完璧に自身の能力を使いこなしている点だ。


 無駄に見える動きもフェイントのための準備だったり、いざという場合に「幅をもたせる余裕」だったりと、BP消費もぴったり計算して戦っている。


 なぜならば、自分に体力がないことを知っているからだ。



(ファテロナさんは体力がない。肉体が飛び抜けて強いわけでもないし、持久力自体は今のサナと大差ないだろう。能力で使うBP消費も多いしな。でも、だからこそ何一つ無駄にしないように調整して節約しているんだ。あのよくわからない発言以外はだけど)



 ファテロナに無駄があるとすれば、あの謎の言動だけだが、当人のテンションを上げる効果があるのならば意味があるのかもしれない。


 頭が良く基本的に嘘つきで曲がったことばかりして、行動に規則性がないことも特徴だ。


 たまに蟻との戦いのように無茶をすることもあるが、あれはベルロアナの覚醒を見たうえでの行動なので、それも計算ずくといえる。



(一方のマキさんはパワーと体力はあるけど、能力でエネルギーを馬鹿食いするから常にカツカツだ。性格も真っ直ぐでフェイントに弱い傾向にある。しかし両者は正反対がゆえに、マキさんの練習相手には最適といえる。現状ではかなり厳しい勝負だけど、この先のステージにいくためには乗り越えないといけない試練だよ。この戦いから学ぶことは多いはずだ)



 マキもサナ同様、組手相手に困っている現状だ。


 比較的実力が近いユキネも実戦以外ではあまり本気で戦わないので、ファテロナの暴走はむしろありがたい。


 と、二人のことは二人に任せるとして、こちらにも状況の変化があった。



「それより、あれを見ろ」


「え? なにあの大きな鹿!?」


「おそらくは群れのリーダーだな。角にも注目しろ」


「角? なんかキラキラしてるような…あれ? なんか付いてる?」



 群れのボスである『クロックソーネス〈駆崖角槍大闘鹿〉』が出現。


 他の個体よりも身体が大きく角も立派で、まさにボスなのだが、問題はそこではない。


 その頭には明らかに『武器』が装着されており、淡い輝きを放っていた。



「『術式武具』だ。ここからが本番だということがよくわかるな」



 森林での戦いでは、魔獣は生まれ持った肉体能力だけで戦っていた。そもそもそれが本来の魔獣の姿である。


 されど、この翠清山の魔獣が厄介なのは武具を使う点だ。


 ただでさえ能力の高い魔獣が武器を使い始めると、その戦闘力は劇的に向上する。


 クロックソーネスの武具は、頭部を守る兜の形状をしていた。頑強な槍状の角を守るように金属で覆われていて、通常の角の補強以外にも四本の刃が兜のサイドに付いている。


 あれで攻撃されれば、突き刺されたうえに他の箇所も刻まれて、ズタボロにされてしまうだろう。そこらの武人でも一撃死である。



「ふむ、どう考えてもあいつの頭に合わせて作っているよな。群れの他の個体は何も装備していないことを考えると、やはり武具自体の数は少ないのかもしれない。だとすると与える基準は何だ? ボス格から与えるのは当然として、猿に従順な種族からか? それとも別途契約しているのか? というか、あの装備はどうやって外すんだ? 四つ足動物には厳しいだろう。口が血まみれになるよな」


「ちょ、ちょっと! あの大きな鹿、マキさんたちのほうに向かっていっちゃったよ!」


「こちらのほうが距離的に近いのに、あえて遠回りして向こうに行ったか。仕方ない。こっちは雑魚の処理に集中しよう。ボスはマキさんたちに任せればいい」


「大丈夫かな…」


「マキさんとファテロナさんだぞ? 逆に魔獣のほうが災難だ」


「それもそっかー」



 アイラは単純にマキの安否を気にしているようだが、それよりは魔獣が『その場所』を狙ったことが気になる。



(他の個体もそうだが、敵の群れ全体が明らかに『イタ嬢がいるポイント』を狙っている。つまりはイタ嬢がこっちの群れのボスであることに気づいているんだ。いや、あそこまではっきり動く以上、最初から知っていたと考えるべきか? 特殊なスキルでもない限り、あんな魔獣の知能でそれを理解できるとは思えない。やはり誰かが命令しているようだな)



 混成軍の旗印は、アンシュラオンではなくベルロアナだ。


 彼女を倒せば軍が瓦解することを知っている何者かが、鹿を操っていると考えるべきだろう。


 アンシュラオンは戦いながら周囲を探る。



(半径一キロに怪しい気配はない。直接操っているわけではないのか? だが、たまにオレに注がれる異質な視線がある。少なくとも【三種類】だ。一つはグラス・ギースで感じたものと同じだが、残り二つは違う。一つはまったく新しい視線。もう一つは姉ちゃんに雰囲気が似ているが…姉ちゃんじゃない誰かだ)



 グラス・ギースから感じていた視線は、この作戦が始まる前、ハピ・クジュネにいる頃から始まったものだ。


 これに関してはグラス・ギース系列の密偵なのは間違いない。問題は、アンシュラオンにも悟られないレベルの隠密スキルを持っていることだ。いまだに誰のものか掴めていない。


 もう一つの視線は森林への侵攻作戦が始まってからで、最後の一つは山脈に入ってからとなる。



(これだけ目立てば注目されるのは仕方ないが、さすがに気持ち悪い。そろそろ誰のものか突き止めたいもんだな。特に最後の一つが気になる。姉ちゃんに関わるものならば見逃してはおけないぞ)



 アンシュラオンが視線の主探しに没頭している中、群れのボスがマキとファテロナの方向に突っ込んでいく。


 標的はその先にいるベルロアナだと思われるので、魔獣からすれば二人は障害物程度にしか思っていないだろう。


 しかし、劣勢のマキにとって、これほどの助け船はない。


 突っ込んできたクロックソーネスを回避し、ファテロナとの間に壁として利用。距離を取る。



(すーーはーーー! 生き返るわ!)



 その一回の呼吸は、まさに染み渡る水の一滴。


 血液中に酸素が行き渡り、細胞にエネルギーが満ちるのを感じる。



(この一呼吸が勝負! 長期戦は不利だわ!)



 マキが練気で戦気を大幅に強化。


 クロックソーネスの横から強烈な打撃を加え、吹き飛ばすと同時にファテロナの行動を阻害する。


 されど、ファテロナは剣をクロックソーネスに突き刺して、宙を回転しながら背の上に立つ。



「ロデオオオオ! ロデオはどこおおおおお! へい、カウガール! 今夜は牛乳で乾杯よぉおおおお!」



 ファテロナは、暴れまくるクロックソーネスの背の上で、ステップを踏むことでまったく揺れることもなく平然と立っている。


 発言自体は意味不明であるものの、その技術はすごい。



「あなたに付き合うのもこれまでよ! くたばりなさい!」



 マキが『焔華爆裂掌えんかばくれつしょう』を放つ。


 爆炎がクロックソーネスを包む中、ファテロナは上空に跳躍して回避。


 マキはその着地を狙って攻撃を仕掛けようと待ち構えるが、がくんとファテロナが背後に引っ張られる。


 その手には、剛糸ごうし


 アサシン部隊のメイドも使っていたが、糸を吐き出す魔獣の繊維を加工して生み出した、細いうえに極めて頑丈な糸である。


 それを角に絡ませることで、空中で軌道を変えて再びクロックソーネスの背の上に帰還。


 戻った際も剣を背中にぶっ刺すので、さらにクロックソーネスが暴れる。



「ロデオ! 焼かれちゃった! チョー獣くせー! ハイ、ドゥー! いけいけー!」


「―――ィイイッ!!」



 と言いながら、何度もぶすぶすと刺すので魔獣が興奮と激怒。


 焼かれたせいで肉が爛れたまま、マキに向かって突っ込んできた。



「なんでそっちの女には攻撃しないのよ! 嫌になっちゃうわ! ほあたぁああ!」



 今度はよけることはなく、真正面から拳で迎撃。


 マキの『六鉄功華ろくてつこうか』と、クロックソーネスの術式武具が激突。


 単純なパワーは両者ともに互角。


 相手も群れのボスなだけあって、マキにとっても侮れる相手ではないが―――メコォオオッ!


 術式武具の出来の差によってマキの拳が兜をへこませ、衝撃が頭部を突き抜ける。


 いくら魔獣のために作られた武具とて、炬乃未ほど優れた者が打ったわけではない。込められた意思が、願いが根本から異なる!


 クロックソーネスは首を大きく振って、ふらつく。


 決定的なとどめのチャンスだが、背上からファテロナが小剣でマキを攻撃。


 マキは篭手でガードするも、滑るようにうねった剣先が頬をかすめて切り裂く。


 これが通常の剣撃ならば完全なかすり傷だが、次の瞬間―――



「―――っ!!?」



 全身を駆け巡る「否定」の感覚。


 自分が人間であることを否定されたかのような衝撃で息が止まる。



「なにこれ…ぐうっ! かすり傷なのに異様なダメージが…!」


「どうですか? さっきよりも効くでしょう? 毒を使わずともいくらでも戦うすべはあるのですよ」



 暗殺術、『滅刃めつじん』。


 自身の肉体あるいは武器に『人間特効』を付与する【滅属性の技】である。


 こうした『種族特攻』は、ステータスの種族欄に該当する項目があった場合にダメージを二倍にする恐るべきもので、滅刃は人間への特効効果がある。


 これが普通の技と違うのは、属性剣と同じく刃そのものに付与するため、技を繰り出さないでも常にダメージを二倍にできる点だ。


 滅属性は名前が示す通り、何かを滅するための力を生み出す属性であり、破壊や混沌といったものを強く象徴している。


 以前アンシュラオンがガンプドルフに使った『覇王・滅忌濠狛掌めっきごうはくしょう』も滅属性の技なので、その威力は推して知るべきだろう。


 ファテロナは通常の暗殺者以上の血毒を持ち、『滅属性』まで持っているという破壊するために生まれたような女性であった。



「ハイハイハイハイ! イエスイエスイエスイエス! イエス、アイドゥー!」



 滅刃が付与されたことで、かすり傷さえも危険となり、マキはさらに防戦一方になってしまう。



(駄目! 呼吸がもたない! なんなの、この人の強さは! やっていることは滅茶苦茶なのに動き自体は洗練されているし、能力も飛び抜けている! 今の私でも、まだ届かないっていうの!?)



 階級的には第六階級の名崙めいろん級なので、マキのほうがファテロナの上にいる。


 アンシュラオンと出会ったことで限界値も上がり、将来性は間違いなくマキが勝っているものの、現時点での完成度ではファテロナのほうが上だった。


 アンシュラオンの批評通り、単なるステータス以上の強さが彼女にはあるのだ。



(もう迷っている暇はないわ)



 すぅうううと、マキが毒ごと酸素を取り入れてエネルギーを生み出し、体表に『無限抱擁』を展開。


 三百六十度、どこから来ても相打ち覚悟でカウンターをお見舞いするつもりだ。



「面白い技を使いますね。それならば感知される前に突き刺してあげましょう」



 ファテロナの目に殺気が宿る。


 どちらかが確実に致命傷を負うであろう雰囲気に、周囲にも緊張が走った。


 直後、ファテロナが消える。


 今までと違い、影に吸い込まれるモーションが完全になくなった本気モードの動きだ。



(相手を見る必要はないわ! あの時のように感じるのよ!)



 ハプリマン戦と同様に感覚だけで相手を感じ取り、一気に技を叩き込む。


 これ以外にマキに勝機はない。


 周囲に展開した無限抱擁にすべての意識を集中させて待つ。



(―――後―――ろ!?)



 しかし、マキの身体どころか意識すら超える速度で、ファテロナが背後から出現。


 気配を感じた瞬間には、ファテロナの血恕御前の先端が、マキの身体に刺さっていた。



(うそ―――速―――すぎ―――死)



 思考が間に合わない。身体も間に合わない。


 ただ脳裏に『死』の文字だけが浮かぶ。


 影隠の上位技、暗殺術奥義、『飛影とびかげ』。


 隠れるだけの影隠と違い、まさに影から影に【瞬間移動】する術である。


 小百合の能力との相違点は「空間を跳ぶ」というより、影から影という限定条件に限って「超加速」する術式といったほうが正しい。


 移動中は当人の意識すら間に合っていないので攻撃も防御もできず、出現するポイントも絞られるので、非常に無防備になってしまうという最大の弱点があるものの―――



 それを補って余りあるほど―――速い!



 今までファテロナが飛影を使って倒せなかった相手は、唯一キャロアニーセのみ。そんな彼女も単純な物理防御力で耐えるしかなかったほどだ。攻撃自体はかわせていない。


 完全に無防備状態のマキでは、この一撃には耐えられないだろう。


 しかし、絶体絶命のその時。




―――「ファテロナあぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」




「―――っ!」



 その大声を受けて、ファテロナの動きが止まった。


 一瞬アンシュラオンかと思ったが、声の主はもっと近くにいる。



「何を遊んでいるの! それが魔獣のボスなのでしょう! 早く倒してしまいなさい!」



 そこにいたのは、獅子の如く激しい威圧感を放っているベルロアナだった。


 ことスレイブに関しては本気になる彼女らしい変貌ぶりである。



「あなたはわたくしのスレイブよ! 言うことを聞きなさい!」


「かしこまりました、お嬢様」



 厳密には領主のスレイブだが、ファテロナが忠誠を誓うのはキャロアニーセと、その娘のベルロアナのみ。そもそもギアスを付けていないのだから、その選択権は彼女自身にだけ存在する。


 ファテロナは命令通りにマキから離れて剣の柄を強く握り込むと、そこからいくつもの刃が出てきて手の平に突き刺さる。


 自分が握る柄である。そこに刃があるなど何の罰ゲームだろうか。


 だが、本来ならば流れ落ちるであろう血液はどこにも見られない。地面にもこぼれていない。


 その代わりに刀身の色が少しずつ変化していき―――濃い紫色に染まる


 この『血恕御前ちじょごぜん』には、【吸った血液を力に変換する】という特殊な能力がある。それこそ血恕御前が準魔剣と呼ばれる所以だ。


 さらに彼女の【ドス黒い戦気】がまとわりつき、凶悪な剣気を生み出していく。



「ヒャッハー! 皆殺しだー!」



 ファテロナはクロックソーネスの首を一撃で撥ね飛ばし、切り口から侵入した毒が体内を汚染して蹂躙。


 どすんと倒れた巨体がびくびくと痙攣。完全に絶命した。


 そして、死骸から立ち昇った毒素が気化して、周囲の魔獣たちも殺していく。



「…ぐっ、はぁはぁ…!!」



 ここでマキが、大量の汗を搔きながら膝をついた。


 体内に入れた毒素と体力の消耗で限界がやってきたのだ。


 そんな無様な彼女をファテロナが見下す。



「あなたを殺すのは難しくありませんが、今はディングラスが力をつけることのほうが大事です。この獲物は我らがもらい受けます」


「く…う……」


「あーはん? 悔しい? 悔しいデスカー? ねぇねぇ、今どんな気持ち? どんなキモチー!? NDK! NDK!」


「あんた、いつか絶対ぶっ飛ばす…」


「負け犬の遠吠え、アリアトヤシターー! 今日はビールがうめー! ふふふ、ではまたのちほど。いつでもお相手いたしますよ、元門番で穴だらけの雌犬さん」



 魔獣の首を持って、ファテロナが隊に戻る。


 グラス・ギースにとってはハピ・クジュネと利権争いをしているのだ。敵の首級は挙げれば挙げるほどよい。


 アンシュラオンが述べたように戦いの終わりも考えねばならないことから、ここからは隊同士の戦功争いも激化するだろう。


 それに比べれば、個人同士の因縁など安いものだ。



 ―――などと口が裂けても言えない!



 この出来事がマキに火をつける!!!



(く、悔しいぃいいい! あんな女に負けるなんて!! しかも言い訳を何一つできない完全な敗北だわ! まだまだアンシュラオン君の妻としては失格! 失格だわ! 覚えていなさい! 必ずこの力を物にして、ぶっ飛ばしてやるから!)



 どうやら二人の因縁は、まだまだ続くようである。


 その後、他の隊の活躍もあって敵の奇襲を乗り切ることに成功するのであった。




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