キュンキュンが止まらない年下ツンデレ男
ゆうとの出会いは、マッチングアプリだった。
上京して5年、都内で働く26歳の私は
社会人になってから出会いなんていうものはほとんどない。
結婚をしている地元の友達は、というと
学生時代に付き合っていた人とそのまま結婚したり
子どもができて既に幸せな家庭を築いていたりする。
学生時代から東京の人と付き合うことに
憧れていた私には全く縁のない話だった。
周りを羨ましいな、と思いつつも
マッチングアプリで会う男の人に
自分を求められたり
自分の好きなように自由に過ごす時間が好きで
彼氏なんて別にいらないんじゃないかと思うこともよくある。
このご時世なかなか出会いが無いというのもあって
大抵の男は
1度目のデートで"可愛い"だとか"付き合いたい"と
御託を並べて口説いてくる
どうせ色んな子に言ってるんだろうなー
と思いながらも
やはり褒められると女は嬉しいものだ
でも、実際のところ
悪い人に出会ったことはないが
この人だと思う決定打になる人にも出会ったことがなかった。
結婚を意識し出すと、
なかなか付き合うという決断ができない
これが大人になることなのか、と
27歳を前にして気づいた。
そんなある日、私が出会ったのは
ゆう という青年だった。