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第57話 ガイアが俺にもっと輝けと言っている

カー((_- )( -。))、ペッペッペッ

どうも、チャーリー・ウィラポンです

早いところだと、年末の休みに入っているとか

ヶラ((´∀`*))ヶラ((*´∀`))ヶラ

あやかりたいものです~

(>Д<)カァーッ ( -д-) 、ペッ

 神経内に流れる電流が弾け、脳内麻薬が加速した世界を見せる。寸分化された意識の中、丁々発止を繰り広げるコクピット・インファントリがあった。一方に乗っているのは白い羽根の意匠の仮面、もう一方は眼窩に緑の複眼を象嵌された銀色のドクロの仮面。


 両者が開港したのは樹海――。朽ち()てた惑星の中で、数少ない緑を主張する領域だ。横たわる蔦と乱立する樹々の間に間に、炎色に閃光が瞬く。


 足場の悪さを物ともせず、互いに高速機動で渡り合っている。一手でもしくじれば、撃墜判定どころか致命的な事故にもなり得る危険な競り合い。通常ならば、とてもこの領域にまで踏み込んで鉾を交えるなどあり得ない。所詮は貴族学校の一行事。こんな一つのミスで重篤な事故に発展する高次元の戦闘など、誰がしようものか。


 譲れぬものがない限りは――。


 メイサーブレイドと拳銃(ハンドガン)が交錯。お互い踏み込んだだけあり、インファントリの腕同士がかち合う。鈍い衝撃。今度はほとんど足を止めての殺陣。小刻みに距離を測りながらの接近戦。素早く交差し接触する腕と腕。軽く触れ合う程度で高速で交わされる手数は、壮絶さに欠けているように映っても然るべきだが、その実は異なる。どちらが攻めているのか、捌いているのかが曖昧な攻防の中、ほんの僅かにでも出遅れたならば、それすなわち必殺の一手へと転じる、いわばと金となり得る歩なのだ。


 一髪千鈞を引く集中力の鬩ぎ合いを成立させているのは、相対している二名の実力が伯仲している事実と、それの高さだ。


 曲芸じみた剣技と銃技が絡み合う。一方は拳銃の射線を払い除け、一方は刃が届く前にいなす。時折銃声が叫び、哀れにも巻き込まれた樹々が幹を散らす。


 ――銃道(じゅうどう)ッ。厄介な。


 白い仮面――メイサーブレイドを振るうインファントリの操縦士は内心で歯噛みした。


 近接銃砲術、銃道。人型機動兵器はその速度と旋回力によって、距離の概念を置き去りにする。卓越した操縦士の場合、間合いを外していたとしても、一息で距離を殺されることもある。この、熟練者に対する備えとして開発されたのが、銃道である。


 接近時の格闘能力を高めた銃砲術は、極めれば時に刀剣の類にもひけを取らぬと言われているが――ここまで次元の高い攻防を見せられるということは、銀色ドクロの操縦士が値千騎の操縦士である証左だ。


 最短距離(ちょくせん)を疾走る銃弾は、刹那に伸びる刺突剣――否、槍に等しい。武技の冴えも然ることながら、銃爪を絞るタイミングが生命線である銃道をここまで使いこなすとは。技量だけで語るならば、或いは白仮面のそれを上回っているやもしれぬ。


 先ほどからメイサーブレイドで拳銃本体を狙っているのだが、自身の武術の弱点は充分心得ているとみえ、巧みに刃を躱すどころか、手首の内を絡めてあらぬ方向へと反らされる。


 もっとも、これは対手にとっても同様だった。


 ――ほう。やるッ。 


 油断したら斬られる。緊張感が高める集中力に浸りながら、銀色の仮面もまた白い仮面の剣の冴えに感心していた。凡庸な相手ならば初手の狙撃銃で仕留めていた。少々の相手ならば二手目の銃撃――壱の式・はらら花で屠っていた。そこそこできる相手ならば三手目の弐の式・彼岸花の連ね撃ちで蜂の巣にしていた。しかし、いずれも突破し、なおかつ距離を詰めてきたのだ。いくら、遮蔽物の多い樹海だとしても、環境を巧く活かせる腕がなければ、こうはいかない。


 そして、今。舷舷相摩(げんげんあいま)すが如き、接戦を繰り広げている。


 だが、千日手になれば、得物の差が優劣を決定づける。


 いくら、銃道を極めた者が近接戦闘に合わせられようが、埋められない性質というものがある。触れれば斬れる刃は刃が擦り切れるまで――メイサーブレイドの場合はインファントリから供給されるエネルギーが途絶えぬ限り――半永久的に扱えるだろうが、拳銃は銃弾という限界が存在する。相手もそれを理解している。先ほどから装填の暇も息をつかせる暇も与えぬと、一気呵成に攻め立ててきているのがいい証拠だ。


 ――それでも、負けるつもりはないがな。


 ドクロの仮面は、それでも己の勝ちを信じて疑っていなかったのだが……。


「なにっ、撃墜判定?」


 突然、動きを止めたコクピット・インファントリ。操縦桿からも手応えが失せる。出し抜けに張力を失った相手を訝しく思ったのか、白仮面が様子を伺おうとした瞬間、彼のインファントリもまた動きを止めた。



 * * *



「うわぁ。なんじゃ、あいつら……」


 もはや、人間レベルじゃない攻防を行っているインファントリが二機、樹々の間からちらちらと垣間見える。あんなのと戦ったら、間違いなくお陀仏だ。後ろから撃ってやりたいが、近づいたら見つかりそうで怖い。二機から同時に狙われたら、二秒も保たない自信が確固としてあるぞ、俺は!


 接近しないで仕留められないかな……と、俺は捨てられたスナイパーライフルを見つけた。お、いいのみっけ! 拾って残弾を見れば――なんと二発残っているではないかっ! これはガイアが俺にもっと輝けと言っているに違いない。この惑星、地球じゃないけど。


 ただ、二発ということはミスできないってことだ。外せば、肉を見つけた虎みたいに襲われるのは確定的に明らかだ。うう、プレッシャー……。俺、こういうのに弱いんだよなぁ。


「こ~わ~い~よ~」


 ライフルを構えると、白仮面を狙う。両者共々、足を止めているようで小刻みに動いているから狙いにくい。外れたら速攻で逃げよう。どうでもいいけど、速攻なのに逃げるってなんかおかしくね?


 よしっ。狙撃(シュート・ヒム)


 万感の思い――当たってくれ、気づくなよ等々――を乗せた銃弾が放たれる直前、あいつら動きやがった! あかん、外れた⁉


 反動を抑え、もう一度スコープを覗く。こっちに向かってきたら、すぐ逃げる。どうだ?


 ………………あ、銀色ドクロに当たっているじゃないか! なら、調子に乗って、もう一発。


 いきなり動きを止めた相手に戸惑っていたのであろう白仮面のインファントリを、俺は今度こそ狙い撃った。


『サバイバル・ツー・アワーズ、終了。同率が出なかったため、優勝決定戦はありません。優勝者の発表を行いますので、コロシアムまで集まってください!』


 ちょうど、二時間が経ったらしい。しんどかった……。結局、イヴァルの奴が優勝したのだろうか? 最終的に棚ボタラッキーはあったものの、俺が仕留められたのは一〇機に満たない。う~ん。

(-_-;)「主人公の勝ち方じゃありませんね」

(´・ω・`)「あ、唯桜さんもそう思いますよね?」

(・・;)「あのさ、エレア。卑怯かもしれないけど、リベルも……あれ?」

(*´艸`*)(はぁぁぁ!リベルリベルリベルリベル!私のために必死に戦ってくれてる!)

※この後書きではエレアが誰がリベルがわかっていますが、本編ではわかっていません

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