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第41話 テロリストの反攻

(・∀・)♪+.゜

どうも、チャーリー・ウィラポンです

ァヒャヒャヒャ(゜∀゜)( ゜∀)( ゜)( )(゜ )(∀゜ )(゜∀゜)ァヒャヒャヒャ

( ゜д゜)、ペッ

 フフ、さて。種は撒いた。あとは林檎が芽吹くかどうか――。


 魔王は、コクピット・インファントリの中にいた。帝国側――伯爵軍の位置が表示されている。今回は、月影狼(つきかげろう)の性能を客観視することが目的だ。彼らが意地を張り月影狼の出番なく全滅したとしても、それは致し方ないが、できれば試金石程度の役には立ってもらいたいものだ。


 今回の作戦も、またファベーラに潜むテロリスト掃討が目的だが、作戦と同時に帝国民の避難も行われている。コクピット・インファントリで包囲を狭めつつ、包囲網にかかった者はIDが調べられる。ラルフグレイン伯爵は帝国貴族には珍しく慈悲深い。十把一絡げの貴族ならば、庶民の犠牲なぞ痛痒にも感じぬのだが、彼には貴き者としての誇りがある。


 ――とはいえ、それが何の役に立つのかはわからんがな。


 魔王は輝点で表示される伯爵軍が取り囲む円が、その半径を狭めていく様子を眺めていた。



 * * *



 ザイーコは焦りを見せていた。当然だ。真綿で首を絞められるように、ゆっくりと――しかし確実に伯爵軍が迫ってきている。その包囲円の中心は、予め知っていたようにザイーコ達のいる組織のアジトであった。


 ――どうする? どうする?


 打つ手が、ない。銃器の備えはあるものの、包囲の網を突き破れる戦力には到底なりえない。かといって、逃亡が許される状況でもない。完全に取り囲まれた網に絡め取られ、選別され、彼ら組織の者は処刑台行きは免れぬ。


「ザイーコさん、どうします? このままじゃ……」

「冗談じゃねぇ。こんなのどうしようもねぇじゃねえか」


 騒ぎ立てる周囲。所詮は烏合の衆か。あくまで、惑星ファルネジアから惑星クシオラへの密輸ルートの経由地として、ファルネジアのファベーラを利用していた。だからこそ、ここにアジトを構えていたのだが、クシオラのそれと違って、構成員の練度は低い。体のいい下っ端仕事を何の疑問なく行える者を集めただけなのだ。自分たちが非合法の仕事に手を染めていたくせに、いざとなれば騒ぎ、無様に逃走を図るのがいい例だ。


 先ほど、こっそりと逃亡した者はどうやら射殺されたらしい。あえて傍受されるように伯爵軍はオープンチャンネルで状況を伝達しており、テロリストを一人血祭りにあげた結果が報告されていた。


「魔王を呼び出す」


 ことここに至っては致し方あるまい。ファーマスの二の舞になる可能性があるが、現状を打破しなければ、ザイーコに勝ちの目はない。魔王との契約を結ぶ――。ファーマスのアドレスを使用していることから、そして秘匿回線に容易にアクセスしていることから、おそらくファーマスは殺されている。彼が無事なら、魔王とてファーマスをつなぎ役にするはずだ。その方が我が方に接触するとしても、ことが進みやすいのは間違いないと魔王本人も考えていないわけがない。


 ファーマスを殺した真意は――おそらく、組織の乗っ取りが目的か。邪魔なリーダーを排斥して、あとは正体不明の存在として君臨する。そうすれば、頭を知らぬ手足の出来上がり。組織の者が締め上げられたとしても、魔王の正体には辿り着けぬ。


 ――ならば、魔王におもねるのが最善か。


 しかし、あまりにもあからさまならば、ザイーコの真意は見破られる。あくまで対等かつ利用価値があると思わせること……。


 ――本当に可能なのか? いや、やるしかない。



 * * *



『かなり悩んでいたようだな。君の懊悩が、そのまま状況の深刻さを顕している』


 ザイーコの連絡は、予想よりも遅かった。ここから趨勢をひっくり返すのは困難だが……決して不可能ではない。そう、武器があれば……。


『一つ確認しておく。俺たちはあんたの指揮下には入るが、決しておもねるわけではない。納得できないことは拒否する』

『フフ、お好きにどうぞ?』


 この念押しが、既に魔王に身を委ねた証拠だ。ザイーコの奴、無言のメッセージを理解したらしい。


『では、君たちのアジトを(ゼロ)ポイントとして、N23とS83にそれぞれ行きたまえ』

『この状況で、不用意に出ていけと?』

『早くしないと、それこそ見つかるぞ。それに、不用意なのは今の君たちだ。心配するな。私からのプレゼントを用意している』


 目算通り、八分ほどで現場に到着したザイーコが、弾む声で連絡をよこしてくる。


『あんたのプレゼントってのは、このコンテナか?』

『そうだ。パスワードはKGFU40ED.Fだ。それなりの武装は用意している』


 あらかじめ、廃墟に隠してあったコンテナ。その中には払い下げのコクピット・インファントリと銃火器が鎮座している。馬鹿なテロリストでも、これほどの戦力があれば、そこそこの戦いはできるだろう。ただし、戦術なくしては、それでも大波に飲まれるだけの運命でしかないが。


『魔王。あんたの指揮下に入れってことは、これから反撃を行うという認識でいいか?』


 おやおや。魔王への呼びかけが変わってきていることに、自分で気づいているのかな、ザイーコくん。


『当然だ。ここからが始まりだ』


 そう、月影狼の実力を図るテストの……な。

アハハ((⊂(∇`*)⊃))パタパタ

ここからどうなるか、私自身も考えていません!

カーッ(゜Д゜≡゜д゜)、ペッ

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