第83録 飛竜討伐隊野営地
前回のあらすじ
・野営地に向かって出発!
・暇すぎるので久し振りにステータス確認
今回は野営地に到着します。
ステータスを確認してから後は再びすることがなくなり、皆で御者を交代しながら目的地へと進み、もうまもなくと言うところまで来ていた。
因みに俺のステータスを確認したあと、シャルロッテさんが「戦闘時に私の能力がわからないというのは問題かと思いますので、是非私のステータスもご確認下さい」と言い、冒険者カードを見せてくれている。
名前:シャルロッテ・エイルナート
年齢:22才
状態:普通
所属:教会・冒険者
ステータス
Lv.45
HP:1020/1020
MP:300/300
STR:B
VIT:A
DEX:D
INT:C
AGL:A
LUK:C
所持スキル
【剣術Lv.4】【槍術Lv.4】【弓術Lv.3】【活性魔法Lv.3】【一意専心】【信仰心】【女神の加護】
DEX以外はC以上、防御力と速さが高いという騎士である彼女らしいステータスだ。
スキルに関しても【信仰心】を持っていたりと、【教会】に所属しているだけはある。
俺達のパーティーは後衛が多い、というか後衛しか居ないので、彼女の存在は非常に心強い。
この一週間という旅路は、シャルロッテさんと皆の距離を縮めるのに十分な時間であり、最初はぎこちなかった会話も今は普通にしているほどだ。
これなら戦闘の際の声かけも心配は少ないだろう。
「マキジ。もうまもなく飛竜討伐隊の居る野営地に着くと思います。後ろの皆さんにも伝えて貰えますか?」
「わかった。伝えてくるよ」
シャルロッテさんと御者台に居た俺は彼女に頼まれて、後ろに乗っている皆に間も無く到着する旨を伝える。
「皆、もうすぐ討伐隊の野営地に着くから、馬車を降りる準備をしておいて欲しい」
「私はもう準備出来てますよ。荷物は杖くらいですし」
「右に同じでござるな」
「わかったわ~。ほら~エレミアさん起きて~もうすぐ着くって~」
【んん……わかった。うぅ……やっぱり揺れない馬車はズルい。お尻とか痛くならないから、つい寝てしまう……】
まぁ、準備と言っても手持ちの武器とか位だもんな。あとの荷物は大体俺の【ストレージ】の中な訳だし。
エレミアさんは寝てたみたいだけど……やっぱり【振動阻害】で馬車の揺れを無くすのは色々とズルらしいな。
俺が街を離れて少ししてから【振動阻害】をかけるまでは馬車の振動で気分悪くなってたみたいだし。
因みにシャルロッテさんは【振動阻害】で揺れなくなった馬車に大層感激して、「流石は使徒様……素晴らしいお力です」と全力で俺を誉めていた。
誉められ慣れてないから普通に恥ずかしかったが……
そうこうしているうちに、馬車の外から人の声が聞こえ始め、馬車が止まった。
「お、止まったって事は着いたかな。外に出ようか」
「そうですね。シャルロッテさんの話では、昼夜問わず魔法や弓で攻撃を続けることで、山岳地帯に飛竜を釘付けにしてるそうですが……」
「まぁ、怪我人とかはいるだろうな。もし協力を要請されたらマールは手伝ってあげて」
「はい、そうしますね。あ、でもちゃんと出発するときは教えて下さいよ?」
「そりゃもちろん。それじゃあ先に降りるよ」
俺はマールと話終えると、馬車の後ろから外に出る。
するとそこには……
「おぉ! 【教会】の【勇者】が連れてきたっていうパーティーの男が出てきたぞぉぉぉぉ!」
「漸く……! 漸くこの終わりの見えない任務から解放されるのね……!」
「もう、もう限界まで魔力を絞り出して魔法を打ち続けなくてもいいんじゃな……!」
多くの冒険者達が、希望を見るような顔で集まってきていたのだった。
※※※※※※※※※※
「……大変な目にあった」
「すみませんマキジ……まさかここまでの現状とは思ってなかったので……」
「全員で移動する道すがら、すれ違う人に拝まれていたでござるからな……どれだけ過酷だったんでござるか……」
【ちょっと恐怖を感じた……】
馬車を降りた俺達は、野営地に居た冒険者達から歓声を持って受け入れられていた。
どうにもずっとここで交代しながら飛竜の相手をしていたことで、ストレスが溜まりに溜まっていたらしい。
俺達が飛竜を倒しさえすれば、任務から解放されるため、嬉しさが爆発したようだ。中には泣き出す人まで居る始末。
なので、手頃な場所にパパっとテントを立てると全員で中に入り、一旦一息付くことにした訳だ。
因みにマールは早速治療所に行って、怪我人の治療の協力をしている。普段は食いしん坊で可愛い女の子だが、こういう時は本当に行動力のある冒険者だ。
「さて、マールは行っちゃったけど、俺達はこれからどうするかな」
「そうですね……まずここの指揮官に話を伺いに行き、現在の状況を共有するのが良いかと思います。我々がここに来るまでに変わったこともあるでしょうし」
「そうね~。少しでも情報があった方が安全なのは間違いないわ~。私はシャルロッテさんの意見に賛成ね~」
「そうですね。さっき野営地を騒がせてしまったことも含めて、まずここの指揮官にここにいる皆で会いに行こうか」
何事も挨拶は基本だ。流石に勝手に討伐に行くのもどうかと思うしな。
何せ今まで飛竜を抑え込んでいたのは彼等な訳だし。
だからここにいるメンバー位は挨拶に、と思ったのだが、ララーナから待ったがかかる。
「いや、主殿。拙者は先に飛竜の様子を見てくるでござるよ」
「え、ララーナ一人で?」
「当然でござる。こういう時の斥候は正に拙者の務め、任せていただきたい」
うーん、ちょっと心配だ……
まぁでも実際ララーナは俺よりもずっとレベルも高いし、なんだかんだ実力も高い。
ここは一つ、お願いするとしようか。
「わかった。でも絶対無理はしないこと。不味いと思ったらすぐに帰ってくるように」
「……はっ! 承知にござる。それでは御免!」
俺の言葉に答えると、ララーナは素早くテントから出ていった。
「……大丈夫かな……」
【マキジは心配しすぎ。ララーナは強いんだから大丈夫。ほら、私達は私達のすることをしよう】
俺の呟きを【以心伝心】で拾ったんだろう。エレミアさんが心配する俺に声を伝えてくれる。
「……そうだな。じゃあ俺達はここの指揮官に会いにいこう」
こうして俺達は、飛竜討伐隊の野営地で、それぞれ三方に別れた。
マールは治療所に、ララーナは飛竜の所に、そして俺達は討伐隊指揮官の所に。
それぞれの役割を果たすために。
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