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第76録 大図書館へ

前回のあらすじ

・ルージェニア様のありがたーいお話

・いずれ勇者がやってくる……


今回は大図書館へと向かいます。

 

 話したいことを話終えた俺達は、会議室を出てギルドのメインホールへと戻ってきた。俺はカウンターにいたナタリアさんを見つけ、使用が終わったことを報告する。


「ナタリアさん、会議室使い終わりました」

「あぁマキジさん。分かりました。他に御用は御座いますか?」

「いえ、特には。会議室、ありがとうございました」

「はい、またのご利用をお待ちしております」


 そう言うとナタリアさんはカウンターの裏へと姿を消した。

 それを見届けた俺も皆の元に戻る。


「さて、ここから各人自由行動かな。俺は大図書館に行くつもりだけど、皆は朝言っていた通りに?」

「そうね~、私はこのままギルドですこ~しお仕事をしていくわ~」


 マリアさんはギルドでお仕事だな。


「もう行きますか?」

「そうね~。早めに帰りたいし~、先に行くわね~」


 そう言うとマリアさんは俺とは逆にカウンターの方へと歩いて行った。


「じゃあ私とララーナさんは何か任務でも受けましょうか」

「そうでござるな。二人で討伐任務……はちょっと危ないでござるから、採取任務辺りが妥当でござろうか」

「そうですね。マキジくん、いいですか?」


 そうだなぁ、討伐任務ってなると何があるかわからないし、皆で行った方が良いだろう。採取任務なら大丈夫かな。


「うん。でも気を付けて行ってきてね。【攻撃阻害】スキルはかけてるから大丈夫だと思うけど」


「はい! 分かりました!」

「承知でござる! それじゃマール殿、行くでござるよ!」


 二人はそのままギルドの掲示板の方へと向かっていく。

 ……何人か男の冒険者がそれをみて近づいていったが、ギルド職員がそれを見て彼らに何か話すと、驚いた表情をした後すごすごと元居た場所に戻っていった……最後に凄い形相で俺の方を見てたけどな!


「さてと、それじゃ俺達は大図書館に行こうか」

【うん。場所は私が知っているから、案内する】

「分かった。お願いするよ」


 大図書館……一体どんな場所なんだろうか。今から楽しみだな。


 ※※※※※※※※※※


 エレミアさんと二人、ギルドを出たあと街の東へと向かう。

 最初は歩いて向かっていたのだが……流石に広すぎるため、駅馬車を利用して向かうことに。


「それにしても広い街だなぁ……流石は首都と言ったところか」


 大きいと感じた【モデラータ】よりも更に大きく、優にその倍はあるのではないかと思う。


【なんと言ってもこの国の首都だから。規模は【モデラータ】の比じゃない。当然その人口も】


 そう言われて馬車の外に目をやると、確かに大通りから離れたにも関わらず、通りには多くの人が自分の目的を果たそうと活動しており、その活気には驚かされる。


【それにこの【レムリアリア】にはこの大陸一と言われている魔術学園もある。だから、大陸中から優れた魔術師や学者がやってくる。そんな人たちが利用しているのが、大図書館。そして、学園や図書館が集まっているのが東地区なの】

「はぁ~、成る程。じゃあ東地区は学生や学者さんの町って感じになってるわけですね」


 これだけ大きいと地区によって特色が出て、そこだけが別の町のような感じになるんだろう。

 そして東地区は学術都市って感じなんだろうな。


【……あの、マキジ。ちょっといい?】

「? どうしたのエレミアさん」


 俺がそんな風に考えていると、袖を引っ張りながらエレミアさんが問いかけてくる。


【私の声が聞こえるのは、私が伝えたいと思った相手だけ。だからあんまり声に出して喋ると、その……】

「あっ……」


 言われて馬車に居た別の人を見ると、こちらを怪訝そうな顔で見ている。

 ……そりゃそうか、周りから見れば独り言を言っているようにしか見えないもんな。


【……降りましょうか】

【……それがいいと思う】


 俺達二人は途中で馬車を降りると、そこから大図書館へと歩いて向かうのだった。


 ※※※※※※※※※※


「……着いたな」


 馬車を降りてから一時間程歩いただろうか。

 俺とエレミアさんの前には、目的地の石造りの大きな建物が建っている。

 これが大図書館らしい。思っていたよりは武骨な作りだな。


【途中まで馬車を使ったからこれでも早く着いた。早速入ろう】


 言うなり俺の手を握り、早く入ろうと急かすエレミアさん。

 その目はキラキラと今まで見たことがないほど輝いている。


 俺が握られた手を見ると、それに気が付いたエレミアさんがパッと手を離し、顔を赤らめて俯いてしまった。


【あ……ご、ごめんなさい。ここに来るのが久し振りで、少し舞い上がってしまった。急に手を握ったりして……】

「ははは、気にしてないですよ。それじゃあ入りましょうか」


 俺は離されてしまった手をこちらから繋ぎ直す。


【あ……】


 手を繋いだ瞬間、エレミアさんから声が漏れたが、そのあとは俺に手を引かれるがまま、黙って図書館の中へと二人で入る。


 そして、入り口から中に入った瞬間。


「……おぉ」

【……いつ来ても、本当に凄い】


 目の前には、奥までズラリと並べられた本棚。そしてそこに並べられた本、本、本。

 それは一階だけに留まらず、二階、三階と積み上げられているのだ。

 一言で表現するのであれば、圧巻、だろう。


 本棚も二段に積まれており、見たい本が上にある場合は梯子で取るようだ。目の前で初老の男性が丁度、登った先で本を取り出している。


 俺が大図書館の光景に圧倒されていると、エレミアさんが隣から手を引いてきた。


【……マキジ、先ずは席を確保しよう。さっきも言ったけれど、学生や学者が多いから、割と席が埋まりがち】

【了解。それじゃあ向こうの方に探しに行こうか】


 今度は声を出さないように注意しつつ、エレミアさんに答えると、俺とエレミアさんは机や椅子が多く設置されている方へと向かうのであった。


続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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