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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
2章~自分の行き先はダーツでなんて決められない~
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第64録 【レムリアリア】冒険者ギルド長

前回のあらすじ

・レムリアリアの冒険者ギルドに到着

・マリアさんの謎が深まる

 

 受付嬢さんの案内で、【レムリアリア】ギルドの裏にある倉庫にやって来た俺達。

 流石に首都のギルドということもあって、大きさもさることながら、倉庫の中がビックリするほど広い。あとは同じ風景が続くものだから、フラッと訪れたりしたら迷ってしまいそうだ。


「それにしても広い倉庫ですね。どういうものを仕舞っているんですか?」


 ただ黙々と歩くだけなのもなんなので、前を歩く受付嬢さんに聞いてみる。


「すみません。中には個人の物もありますのであまり詳しく話すことは……」

「ここの倉庫にはね~、食料や建材の他に~魔物の素材や倉庫を借りてる冒険者の私物が入ってるのよ~」

「アンナマリア女史!?」

「まぁまぁ~。マキジくんは信用が置ける冒険者だから大丈夫よ~。それに~これから有名になるかもしれないから~貴女も今のうちにコネを作っておいたほうがいいわよ~?」

「は、はぁ……」


 ……マリアさん、受付嬢さん困ってるから……


「……まぁ、アンナマリア女史がそう言われるのでしたらご説明しますが、こちらの倉庫は私共ギルドが管理しているもので、基本的にはギルドで買い取らせて頂いた魔物の素材を保管しています。あとは有事の際の食料、建材の備蓄ですね。そして数は多くありませんが、一部の冒険者が倉庫内の部屋を借りて、パーティーの武器や防具などを保管しています」


 説明、しちゃうんだ……


「あの、なんかすいません。余計なこと聞いてしまって」

「アンナマリア女史が信用されているとのことですので……その、あまり他言はしないで頂けますと」

「あ、それはもちろんです」

「有難う御座います」


 俺が他言しないことを了承すると、受付嬢さんはほっとした顔をしたあと、一つの扉の前で立ち止まった。


「着きました。ここが今回荷物を入れてもらう部屋です。中で既にギルド長がお待ちですので、どうぞお入り下さい」


 そう言って受付嬢さんが扉を開くと、中は物置のようになっており、壁には大量の棚が設置されている。

 そして、その部屋の中央にその人は居た。


 銀色に見間違えるほどに整えられた白髪に、年月を感じさせる目元の小皺、服装はシックなもので年相応の服装に思える、がしかし、体つきはまだまだ現役だとばかりにがっしりとしており、何より大きかった。

 優に2mを越える大男が、俺達を真っ直ぐに見つめてくる。それが部屋に入った瞬間の出来事だったのだ。


「久し振りね~エドワード~。元気にしていたかしら~?」


 大男に見つめられ俺達が驚いている間に、知り合いらしいマリアさんが声をかける。


「うむ、久し振りだな。【アレグレッテ】の方はどうだ?」

「可もなく不可もなく、ね~。たまに魔物の群れが現れるけど~、冒険者だけでなんとかなってるわ~」

「そうか、それならば良いのだが。まだまだ【アレグレッテ】周辺は未探索エリアも多い。何かあればこちらを頼ってくれ」

「はぁい、頼りにしてます~」


 声は想像通りのダンディーボイスだし、凄い丁寧だ。

 何処かのハゲとは雲泥の差だな。


「さて、それでは【アレグレッテ】から持ってきてもらった物資を出して貰いたいのだが……君がマキジくんかな?」


 そう言って俺を見やると近付いてくるエドワードさん。


「は、はい! マキジ・ヨコシマと言います!」

「ははは! そう緊張するでない。儂はエドワード・エーデリック。この【レムリアリア】冒険者ギルドのギルド長を務めている。よろしく頼むよ」

「宜しくお願いします!」


 やっぱり近くで見るとデカいな。近づいた来たときの圧力といい、ハゲはあの光る頭部のインパクトくらいしか勝ち目がないのではないだろうか。


「それじゃ、何から出しましょうか」


 適当に出してしまってもいいのだが、【ストレージ】から出すとき品物の名称を操作するので、出してほしいものがあるならそれを優先的に出したほうがいいだろう。


「ふむ、ナタリアくん。アンナマリア殿から頂いた目録で何か優先するものはあったかね?」

「そうですね……見た限り特にありません。順次出して頂ければと」

「だ、そうだ。頼めるかな?」

「分かりました。では出します」


 特にないとのことなので、さっさと出してしまおうか。

 俺は壁の棚に近づくと、【ストレージ】から荷物をどんどん出していく。いちいち床に出すと棚に入れるのが大変なので、棚の中に直接出して……と。


「おぉ……」

「凄い……」


 ポンポンと荷物を棚に出していく俺を見て、エドワードさんとナタリアさんが感嘆の声をあげる。


「これで最後……と」


 そして数分も経たないうちに、【ストレージ】の中にあったギルドの荷物は、全て棚に納まってしまった。

 すると後ろからパチパチと手を叩く音が聞こえてきた。


「いや、実際に【ストレージ】スキルを見るのは初めてだが、これは凄いな。これでMPはどれくらい使うのかね?」


 エドワードさんが興味津々で聞いてくる。

 うーん、教えてもいいんだろうけど……マリアさんが前に冒険者のスキルは生命線って言ってたしな。明言は避けるか。


「そうですね。明確な数字は言えませんが、これでもまだ余裕がある、とだけ」


 これくらいなら構わないだろう。


「そうか。だがこの【ストレージ】スキルがどれ程有用かは良く分かったよ。なぁナタリアくん?」

「は、はい……【ストレージバッグ】のようなものを考えてましたが、これは規格外ですね……」


 ナタリアさんにも驚いてもらえたようで何よりだ。【運び屋】の面目躍如って所だな……何とも言えない気持ちになるけど。


「ではナタリアくんも納得したところで、アンナマリア殿。今回この【レムリアリア】まで来られたのは定期報告よりもマキジくんのことでですな?」

「正解~。ちょっとこのままにしておくと~危ない連中に目を付けられそうだったから~」


 おっと、遂にマリアさんが俺達の旅に付いてきたか分かりそうだな。

 一体どんな理由なんだろか……?

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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