第61録 いざ!レムリアリアへ!
前回のあらすじ
・帰ってきたら宿が騒がしい
・マキジ、まさかの有名人!?
今回は、レムリアリアにつく前に、今までの振り返りをするよ!
宿の前に集まっていた人達が居なくなったので、俺はマール達が買ってきてくれた主に食材を【ストレージ】仕舞い込むと、宿に入る。
「そう言えばマリアさんはまだ帰って来てないの?」
「はい、まだみたいです。昨日色々あったせいで、やりたかった仕事が残ってる~って出掛ける前に言ってましたよ?」
あ~、そうだな。昨日元々ギルドの入り口で別れた後、ゲイルの一件があったから、ここのギルドでは挨拶ぐらいしか出来て無かっただろうからな……
「まぁ何かあってもマリア殿ならあの自称【勇者】程度のレベルであれば倒せるでござる。我々の中で一番強いでござるからな」
「そうなんだよなぁ」
ステータスは俺達の中でぶっちぎりのトップな上、感知スキルで不意討ちを受けない。更に土魔法のゴーレムは数と強さを兼ね備えてるときた。
……なんかこういうと俺よりマリアさんの方がチートな気がするぞ!
「……(くいくい)」
「エレミアさん? どうかしたんですか?」
俺の袖を引っ張って注意を引くと、エレミアさんはメモ用紙に文字を綴る。
【マキジ達はマリアの護衛任務をしているはず。仮にもこの街の【勇者】より強いマキジを更に上回る強い人に護衛は必要?】
尤もな疑問だ。まぁでも理由は分かってるんだよね。
「多分だけど、護衛と言うよりは荷物持ちなんだと思うよ。出発の時に随分と荷物を【ストレージ】に仕舞ったからね」
馬車一台分以上の荷物が今、俺の【ストレージ】に入っているからな。
俺の答えを聞いたエレミアさんの手が動く。
【成る程。確かにマキジの【ストレージ】スキルは有用。それにゲイルの動きを止めたりしたスキルもかなり強力。もしかすると首都のギルドに連れていきたいのかもしれない】
「? それはどういう……」
「あら~、皆集まって私を待ってくれてたのかしら~?」
事か聞きたかったが、タイミング良く……いや、この場合悪いのか? マリアさんが帰って来た。
「エレミアさんのメンバー登録も問題なし~。これで明日には出発出来るわね~」
そう言うと食堂へと歩いていく。
「エレミアさん、さっきの話はまた今度。今は晩御飯にしましょう。お腹も空きましたしね」
「……(こくり)」
エレミアさんの言いたかったことは気になるけど、マリアさんのことだ。そう悪いことにはならないだろう。
「マキジくん、エレミアさん、私もお腹空いちゃいました。私達も行きましょう!」
「今日の夕食はなんでござろうか……最近しっかり食べてるからか肌艶がよくなってきた気がするでござるよ」
エレミアさんと俺にマールが声をかけてくる。
明日の活力の為にも、食べられるときにしっかり食べるとしようか!
※※※※※※※※※※
「よし、それじゃ行こうか」
夕食を全員でとり、雑談を少ししたあとそれぞれの部屋に戻ってゆっくりと休息を取った翌朝。
俺達は馬車に乗り込んで、今から目的地【レムリアリア】へ向かう。
なかなか道中色々あったが、漸くだ。
【アレグレッテ】からギルドの護衛依頼を受けて旅立つ時はまさかのマリアさんが護衛対象で。
【アーダジオ】では闇ギルドに目をつけられた結果、ララーナが事故で俺の奴隷になってしまい、ここ【モデラータ】では【勇者】に絡まれてエレミアさんの【無声病】の治療に尽力することになった。
元々は俺がこの世界の知識を身に付ける為に【レムリアリア】へ行く旅だったが、本当に色々とあったものだ……
「漸くですね、マキジくん」
マールさんも同じように思っているんだろう。
漸く、に中々力が籠っているな。
「まぁ無事にたどり着けるのが一番だろうし、マリアさん達と会えたのは良かったと思ってるよ」
これは心からそう思っている。
マリアさんは冒険者としての先輩だし、ララーナはいつも会話しながらも周りに気を配ってくれたりしてる。エレミアさんは俺の頼りになる先生になってくれる予定だ。
「あらあら~マキジくんたら~、お姉さん照れちゃうわ~」
「ふふふ、主殿にそう言っていただけると嬉しいでござるな!」
【まだ特になにもしてない。そう言うことは言わないで、私も照れる】
「いやいや、ホントにそう思ってますから。マールもそうだよな?」
「はい! 私とマキジくんだけだと、どんな風な旅になってたか想像もつかないですよ」
マールの言うとおりだ。
最初の盗賊ですらどうなってたか分からないからな!
そんなこれまでのことを話している間も馬車は大通りを進む。
そして……
「そろそろ門につくわね~」
【モデラータ】の門へとたどり着いた。
ここを出れば、後は【レムリアリア】へ一直線だ。
「【レムリアリア】に着いたら先ずは、ギルドへの任務達成報告、その後はエレミアさんの【無声病】治療の為の資金稼ぎや材料集めをしながら俺は大図書館で勉強かな……ララーナは本当に後回しでいいのか?」
【不幸体質】を【阻害】で何とかしてからこっち、ララーナの俺に対する株は勝手に上がっていくばかりで、最近は「拙者、もうこのままでもかまわないのでござるが……」としょっちゅう言っている。
とは言え契約は契約なので、今のところララーナの隷属紋の解除を一番最後にした形に収まっている。
「しつこいでござるよ主殿。当人が良いと言っているのでござる。気にしすぎるのは逆に失礼でござるよ?」
「う……まぁそれもそうだな。分かったよ」
「分かればいいでござる!」
全く……強情なダークエルフ忍者なんだから……
「手続きに問題はありません! どうぞお気を付けて!」
おっと、どうやらララーナと話している間に通行許可が下りたみたいだな。
「さぁ~、それじゃ~【レムリアリア】へ出発よ~」
御者のマリアさんがそう言うと、馬車は再び動き出した。
さて、では残りの旅路も安全第一で行くとしよう!
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