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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
2章~自分の行き先はダーツでなんて決められない~
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第48録 優男と厄介事

前回のあらすじ

・問題の先送り

・厄介事の香り


今回は厄介な優男に終始絡まれます

 

「おい! 僕の話を聞いているのかお前!」


 【モデラータ】の冒険者ギルドに、ララーナと合流するためにやって来た俺達。マリアさんはギルドの勝手口に向かったので、俺とマールの二人でララーナを見つけようとギルドに入ったまでは良かったのだが、何やら面倒事に巻き込まれてしまった。


「おい! 無視するな!」


 俺が無反応なのに腹を立てたのか、ズカズカとこちらへやって来る金髪碧眼の優男。

 後ろにはパーティーメンバーらしき女性が三人いるな。

 ……いかんいかん。余りの面倒事に頭が拒絶反応を起こしてるな。


「あ~すいません。急に凄い剣幕でこられたので驚いてしまって。それで? 何か御用ですか?」

「くっ! 僕をバカにしているのか!? 彼女達二人を解放しろと言っているんだ!」


 いや、別にバカにはしていないんだけどね?

 まぁこれ以上なにか言われても面倒なのでこちらの状況を説明してしまおう。

 多分聞かないとは思うけど。


「んー、なにか勘違いされてると思うんですけど、マールは俺のパーティーメンバーでララーナも同様です。マールは別に奴隷ではありませんし、ララーナに関しても現在双方の合意の上で隷属紋を解除するまでの雇用契約を結んでいる形で、奴隷として扱ったりはしていません。なのでそんな事を言われても困ります。」


 うむ、我ながら事務的だが的確な説明だと思う。

 で、それを聞いた彼の反応はというと。


「そんな説明で騙されるわけないだろう! 君みたいな才能の無さそうな男が彼女等を隷属紋無しに連れ歩けるハズがない!」


 ……まぁ予想通りの反応だ。


「そう言われても事実なんです。今はギルド職員の方の護衛任務に付いていまして、護衛対象の方もこちらに来ています。事実確認が必要なら説明して頂きますが?」

「なに? ギルド職員の護衛だと? はっ! それも嘘だろう! 護衛任務はギルドからの信頼がなければ斡旋されない! お前みたいな奴が任される分けないだろう!」


 ……どうしよう、流石に一発殴りたくなってきたぞこいつ。

 話が平行線で、このまま一戦もあるんじゃないか、そういう空気がギルド内に流れ始めたとき、カウンターの方から声がかかった。


「あらあら~駄目よ~マキジくん~こんなところでケンカしちゃ~」

「誰かは知らないが放っておいてくれ! これは俺とこいつの問題……っ!?」


 そう言って振り返った優男くんの前には先程別れたばかりのマリアさんが。

 言葉を詰まらせた所と若干後ろ頭が下を向いている辺り、マリアさんの母性の象徴にでも目を奪われてるんだろう。

 ……男としてその気持ちにだけは同意しておく。

 だがパーティーメンバーらしき女性陣が凄い顔で睨んでるからそれくらいにしておくと良い。

 特に優男くんが発言を続けないので、マリアさんが話し出す。


「そうね~、君とマキジくんの問題かもしないけど~、ギルド内でケンカは駄目よ~?罰則として当分任務が受けられなくなるし~。マキジくんは私の護衛任務中なんだからね~?」

「分かってますよマリアさん。別に俺はケンカをしようだなんて……」


 思ってませんよ。そう続けようとしたのだが。


「貴様ァ! 既にパーティーに二人も見目麗しい女性を侍らせておきながら! 更にこれ程美しい方の護衛任務を受けているだと!? 一体どんなスキルを使った!?」


 なんかもう、ある意味凄いぞこいつ。

 お前もパーティーメンバー女性ばっかりじゃないか。なんでそんなに俺に突っ掛かってくるんだ!?

 俺も大概周りの男冒険者から白い目で見られてるけどお前もどっこいどっこいじゃないか!


「だからなにもしてませんってば……マリアさん、俺が嘘を付いてないって証明出来るものありませんか?」

「マキジくんも大変ね~。ここのギルドに丁度【真偽の風見鶏】っていう魔道具があるからそれを借りましょうか~」


 お、そんな便利なものがあるのか。凄い助かる。


「取り敢えず、貴方の質問にそれを使って答えるので、俺の言ったことが嘘じゃないと証明されたら納得してくださいね?」

「ふんっ! いいだろう! 貴様の化けの皮を剥がしてやる!」


 はぁ……もうホントに面倒くさいことに……


 ※※※※※※※※※


【モデラータ】ギルド職員の方に【真偽の風見鶏】を準備してもらって、優男くんと対面に座る。


「それじゃ~始めましょうか~。先ずはお互いに名前を名乗りあってくださいね~。偽名だと風見鶏が反応しちゃうからちゃんと名乗ること~」

「わかりました。俺の名前はマキジ・ヨコシマです」

「言われずとも。僕の名前はゲイル・ガストン。栄光の道を進む者だ!」


 お互いに名乗るが、特に風見鶏は反応を示さない。


「問題無いわね~。それじゃ~ゲイルさんが質問をして~、マキジくんが答えてね~。マキジくんが嘘をついていたら風見鶏はゲイルさんの方を~ついていなければマキジくんの方を向くから~」


 なるほど、そういう動きをするんだな。


「では遠慮なく行かせてもらう!始めに……」


 そこからゲイルの怒濤の質問が始まる。

 マールとララーナが奴隷扱いを受けていないかとか違法に手に入れた奴隷じゃないかとか。

 ただ、俺はそれに正直に答えていく。

 ララーナが違法奴隷かどうかは怪しい所だったが、事の経緯をかいつまんで説明したところ、風見鶏はこちらを向いてくれたので問題無さそうだ。


「くそっ……! では貴様はスキルで彼女達の意思とは無関係に操っているのではないか!?」

「そんなことはしていません」


 当然これも俺の方を向く。

 もういいだろうか……?

 そう、ため息をつきそうになったとき、思わぬ方から声が飛んできた。


「ゲイル! もう御託はいいから力の差を見せつけてあげれば良いじゃない!」

「そうですよぉゲイルさぁん。私ぃ立ってて疲れちゃいましたぁ」

「……(こくこく)」


 優男ゲイルくんのパーティーメンバーだ。

 なんていうか、彼の強さを信じてると言った感じだろうか?

 こちらにとって迷惑なことに変わりはないけど。


 パーティーメンバーから声がかかると、風見鶏で俺が嘘をついていない事が証明されて焦りはじめていたゲイルくんが、急に落ち着いたかと思うと


「……そうだな、確かに君は嘘をついていなかった。だが、君の実力が伴わなければ何れ彼女達を危険に晒す。今ここで僕と戦って力が及ばなければ、彼女達とのパーティーを解散したまえ!」


 等と言い出した。

 ……こいつの頭のネジはどうなってるんだろうか?

 これ、戦わなきゃいけないの?

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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