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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
2章~自分の行き先はダーツでなんて決められない~
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第42録 ダークエルフNINJA、ララーナ

前回のあらすじ

・対◯忍?ダークエルフ

・淫紋じゃなくて隷属紋


今回はダークエルフNINJAとお話しするよ

 

 俺のせいで隷属紋が励起してしまったダークエルフの女性を何とか宥めた俺達は、闇ギルドの拠点内で衰弱していた奴隷の人々をマールに頼んで回復してもらった後、予定通り西区の衛兵詰め所に匿名で闇ギルドの拠点を潰した旨の投書を投げ込み、そのまま【銀の跳ね馬亭】へと戻ってきた。


 一応念の為、マリアさんの探知魔法を使ってもらったが、重要拠点との連絡が取れなくなったことで慌てたのか構成員の姿はないと言うことだ。


 そして俺達はそのままアンジェさんに事の経緯を説明すると、宿の一室を借りて話し合いをすることに。


「えぇっと……先ずは自己紹介したほうがいいと思うので……私はマール・ロゼットと言います。こちらのギルド職員であるアンナマリアさんを首都【レムリアリア】まで護衛する任務をこちらのマキジさんと受けています」


 俺は当事者、マリアさんは案外言いにくいことを言ったりするので、今回の件についてはマールに一任することに。

 俺の時といい、面倒見良いからな。


「むぅ……そちらから名乗られたのなら、拙者も名乗らねばならないでござる……拙者の名前は【黒い森ベルデナット】のララーナ。貴殿ら風に言うならばララーナ・ベルデナットと言ったところでござる」


 ……こう、あれだな。見た目バリバリのダークエルフの美女で名前がララーナなのに、口調がござるなだけで凄く残念な感じになるのはなんでなんだろうな……


「ではララーナさん、とお呼びします……今回の件はこちらも見知らずの貴女に、事情があったとは言えいきなり魔法やスキルを使用したことは本当に申し訳なく思ってます」

「……もうその件についてはもういいでござるよ……そちらも闇ギルドの拠点を落とすという目的を達成するために取った行動……任務を達成するために些事には目を瞑る、拙者たちも同じような事をすることがあるでござるからな……」

「……そう言ってもらえると助かります……」


 任務……ねぇ。やっぱり口調から連想出来るように忍者的なお仕事をしてるんだろうか……?


「とはいえ! これをどうにか出来ないのは困るでござるよ……」


 そう言ってお腹に刻まれた隷属紋を指差すララーナ。

 ちょっと前までは光っていたのだが、今は落ち着いている。


 そう、ララーナの隷属紋が消せないでいるのだ。

 本人の了解を得た上で、ステータスを【分析】で見せてもらったところ……


 名前:ララーナ・ベルデナット

 年齢:207才

 状態:隷属(特殊)

 所属:マキジ・ヨコシマ


 ステータス

 Lv.52

 HP:2110/2110

 MP:2050/2050

 STR:B

 VIT:C

 DEX:A

 INT:C

 AGL:S

 LUK:B(E)


 所持スキル


【拳闘術Lv.4】【忍術Lv.4】【探知魔法Lv3】【投擲Lv.3】【悪運】【ハイド&シーク】【不幸体質】


 取り敢えず【忍術】があるから忍者というのは確定したな。

 そもそも忍者という概念があるのかこの世界……


 まぁそれは置いておいて、問題は状態にある【隷属(特殊)】だ。【分析】によると


【隷属(特殊)】

 カメレオールの特殊な皮脂から作られたインクが使用された隷属紋が刻まれた状態。高位解呪魔法でのみ消去可能。


 どうやらこの隷属紋、特殊なインクで刺青にしたらしく、普通には消せないらしい。


 それに【忍術】の他にも変わったスキルをお持ちなのでそちらも【分析】させてもらったのだが……


【悪運】

 ユニークスキル。

 自らの身に不幸が降りかかったとき、被害を最小限にする。


【ハイド&シーク】

 ユニークスキル。

 潜伏行動をとっている間、感知系スキル及び探知魔法にかからなくなる。

 ただし、察知・感知されている状態では発動しない。


【不幸体質】

 所持者のLUKを大幅に下げる。

 また、所持者が不幸に遭遇しやすくなる。


 ……何て言うか……これは酷い……

 兎に角不幸ごとに遭遇するのか……【悪運】のお陰で何とかなっているんだろう。【ハイド&シーク】は普通に便利そうだが。


 恐らく今回の一件もこの辺りのスキルが影響してそうだ。

【不幸体質】で闇ギルドに捕まり奴隷にされそうになったが、【悪運】のお陰で寸前に脱出出来たんだろう。


 ……俺の奴隷になってしまったのは【不幸体質】と【悪運】どっちのせいなんだろうな……?


「うぅ……昔からこのスキルのせいで運は悪かったでござるが……遂に奴隷にまでなってしまうなんて……」

「その、本当に申し訳ない……」


 取り敢えずいまの俺には謝ることしか出来ない……

【分析】に出ていた高位解呪魔法は使い手が殆どいない上、大半が北方にある宗教国家の所属らしく、すぐに依頼は出来ない。

【阻害】で何とか出来ないかと思ったんだが……こいつはそもそも妨げる、防ぐのが主体効果であって、既に影響を受けている場合効果を発揮出来ないようだ。【認識阻害】がいい例だな。


「……こうなった以上、貴様には責任をとってもらうでござる」

「せ、責任ですか……まぁそうですよね……いいですか? マキジくん」


 責任、という言葉に反応するマール。

 恐らく俺がどんなことを言われるか気にしているんだろう。


 ……よかれと思ってやったこととはいえ、結果はこの様だ。

 俺も男だ、責任は取って然るべき。どんな難題も甘んじて受けよう。


「分かりました。俺に出来ることならどんな方法でもその責任は取らせて貰います」

「む、意外と潔いでござるな……では拙者から要求するのは2つ。一つは当然この隷属紋の除去に尽力すること」


「はい、それは間違いなく」


 まぁこれは当然だよな。問題はもう一つか……


「もう一つは、隷属紋が除去出来るまで拙者を雇って欲しいでござる!」


 ……え?


「雇う……ですか?」

「そうでござる。今拙者は奴隷という状態でござるが、それは不慮の事故によるもの。それが解除されるまで一緒に居るということであれば、一種の契約みたいなものでござろう? 聞いたところ三人旅の様子。拙者、密偵としての腕は確かでござるよ? 悪い話ではないと思うでござる」


 なんか凄い捲し立ててきたな……


「えっと……別に問題は無いんですが……」


 チラッとマールとマリアさんを見ると構わないという風に頷いてくれた。


「分かりました。その条件を呑みます」

「おぉぉ! 1つ目はともかく2つ目はダメかと思ってたでござる! 闇ギルドに捕らわれて路銀も無かった故、助かったでござるよ……」


 了承の旨を伝えると、目を輝かせて喜ぶララーナ。

 一体今までどれだけ苦労してきたんだろうか……


 取り敢えず、契約でどれくらいのお金が必要なのかとか、ここから話を詰めないとな……

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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