第30録 アーダジオ
前回のあらすじ
・盗賊あらわる!
・うらやまサンドイッチ
今回は街に到着!
数時間に及ぶある意味地獄のようなサンドイッチを鋼の精神耐えきった俺は、遂に【アーダジオ】の城壁を目にしていた。
「……つ、着いた……」
「はい! 盗賊の襲撃もありましたけど、何とか日暮れ前に着けましたね」
「うふふ~、先ずは街に入って~後ろの荷物を引き取って貰わないとね~」
盗賊達はあの後、このままじゃ街に連行されると冷静になって気付いたのだろう。再出発後少ししてから暴れ始めた。
……そして、暴れる度にマリアさんによって手枷だけだったのが足枷も追加され、更に猿轡を噛まされて今は馬車の中で芋虫になっている。
「さぁ~、入り口で手続きを済ませましょうか~」
「……そうですね。早いところ受付して馬車から降りましょうそうしましょう」
「マキジくん、どうしてそんなに馬車から降りたいんですか?」
このままだと色々キツいからだよ!?
くそ……っ! 体が若いだけあってそっちの方も18歳相当になってるのかこれ……あのジジ神め……!
「そ、それはあれだよ。新しい街着いたから早く見たいなぁーと思ってね!あははは!」
「? そうですか? 確かにアレグレッテより発展してるのは間違いないですけど……」
「……男の子ね~色々と~」
マールはわかってないけど、マリアさんはわかってるよね色々と……
「あの~すみません、後ろにもまだまだ人がいるので入場のお手続きをお願いします」
そんな事をやってたら入り口の衛兵さんに怒られてしまった……
「あ、すいません……これギルドカードです」
「はい、私のはこちらです」
「私は~、はい職員カードです~」
「はい、確かに……で、こちらの馬車の中身は? 確認させていただいても?」
そう言って後ろの荷台を見る衛兵さん。
まぁ御者台に三人も乗ってるもんな。なに積んでるか気になるか……変なもの持ち込んだりしないしようにってことで、こう言う検問みたいな作業もあるんだな。衛兵さんも大変だなぁ。
「どうぞ~、後ろには途中で襲ってきた盗賊を捕まえて詰め込んであるだけなので~」
「と、盗賊!? 大丈夫だったのですか!?」
荷物どころか、盗賊が詰め込まれてるということで驚く衛兵さん……まぁそうなるよな。
「えぇ~、二人とも優秀な冒険者ですので~。それで、引き取りをお願いしたいのだけど~」
「は、はい! それはもちろん! おい! 詰め所の連中を呼んできてくれ!」
「は!」
驚きながらも直ぐに対応してくれるのは流石本職ってとこだな。
「それでは申し訳ないのですが、少々手続きがありますのでこちらにお願いできますか? 後ろの方々の入場が先になってしまうのはご容赦願えると」
「あ、それは大丈夫ですよ。俺達のせいで街に入るのが遅くなるのも悪いですから」
「ありがとうございます。では馬車の移動を」
衛兵さんの指示に従って、馬車を門側へ移動する。
「それでは罪人はこちらでお預かりします。皆様は詰め所の方へどうぞ」
「分かりました」
盗賊の入った馬車を衛兵さんに預けると、俺達三人は詰め所に入った。
「それでは、あの盗賊共の確認をしている間に、報酬の話をしておきたいと思います。アンナマリアさんはギルド職員の方ということで、身分の保証は問題ありません。ですのであの盗賊を奴隷として売却するか、そのまま所有するかという選択が選べますが」
「奴隷は必要ありませんので~、売却しておいて下さい~」
「残りのお二人もそれで?」
「「はい」」
別に男の、しかもむくつけき男の奴隷なんて要らないよね……美人なお姉さんとかなら別だけど。
……あ、お茶が出てきた……ありがたい。
「ではそのようにします。売却額に関してはその80%を捕縛された方に渡すことになっていますが……こちらの分配はどうされますか?」
「三人で均等にお願いします~ギルドの方に書面と報酬を送って頂ければこちらで処理しますので~」
お、こういう時そのまま貰えるかと思ったけど……ギルドってこう言うところでも出てくるんだな。
「わかりました、そのようにします……あ、盗賊の移送が終わったようですね……どうだった?」
「は! このところ森の近くの街道で被害の出ていた事件の犯人のようです! 討伐、捕縛には商人組合から金貨30枚が出ています!」
300万か……多いのか少ないのか相場はちょっと分かんないな……
まぁ分割しても1人100万円……ちょっとの間は余裕ができるな。
「ではこちらも後程ギルドの方へお送りしておきます……盗賊の件については以上です。お待たせしましたが、街への入場に問題ありません。ようこそアーダジオへ!」
そう言うと街側の扉を開けてくれる衛兵さん。
そこには俺達の馬車もまわしてあり、その向こうにはアレグレッテよりも古いながら、活気のある町並みが見えていた。
「それじゃ~、行きましょうか~」
「そうですね! マキジくんも気になっていたみたいですし、宿を決めたら三人で出掛けましょう!」
二人とも元気だなぁ……ま、さっきはああ言ったけど新しい街が気になるのは確かだ。
「……そうだね。宿を決めたら色々と見て回ろうか」
そうと決まったら行動だ、もうすぐ日が落ちる。
「ここには~オススメの宿があるから~そこへいきましょ~」
「お、そうなんですか。じゃあお願いできますか」
「任せて~」
道案内を馬車の手綱を持つマリアさんに任せて後ろから付いていく。
「……新しい街、楽しみですね!」
「……うん、楽しみだ!」
石畳を踏みしめながら、そんな事を話してマリアさんオススメの宿へと俺達は進むのであった。
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