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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
2章~自分の行き先はダーツでなんて決められない~
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第28録 旅は道連れ世は情け

前回のあらすじ

・護衛依頼

・また会う日まで


今回は三人旅、スタート

 

「……えーっと、マリアさん?」

「はぁい、マリアですよ~おはようございます~」

「あ、おはようございます……じゃなくて!」


 なんでここにマリアさんが!?

 いやまぁ、多分此処にいるってことはそう言うことなんだろうけど!


「ギルドから依頼の護衛対象はマリアさんだったんですね……」

「いやまぁ、知ってる相手なのは嬉しいんですが……」

「あら~? 私だと何か問題が~?」


 問題と言えば問題な気が……マリアさん割とギルドの実務面でも重要なポジションらしいし……


「いや、別に俺達は何も問題ないんですが……ギルドの方はいいんですか?」

「いいのよ~、普段なぁんにもしない癖にお給料持ってく上に~、事後承諾の経費申請する人や~引きこもって研究ばぁっかりの人が居るから~」

「あ、はい……」


 なにしてんだあのハゲとメガネ……マリアさん笑顔だけど怒りのオーラが……


「あの……でも、ホントにいいんですか? 私達結構のんびりと行くつもりなんですけど……」

「も~、マールさんは心配性ね~……本当に大丈夫よ~。あの二人もいざとなったらちゃあんと仕事するし~、それにこれは私の休暇も兼ねてますからね~」

「休暇ですか。それなら仕方ないですね!」


 あ、マールが諦めた。

 ……なんかこう、置き手紙で「明日から首都に行く序でに~、最低一週間は休暇取るから宜しくね~」とかやってそうだなマリアさん……頑張れ、ハゲ&メガネ……


「まぁ、マリアさんが来た理由は分かりました……それで? 運ぶ荷物とかはあるんですか?」

「あるわよ~。こっちに馬車が用意してあるから~中身を【ストレージ】に仕舞って貰えるかしら~?」


 そう言って門の側を指すマリアさんの指の先には、門の横にある勝手口に停めてある馬車があった。

 ……馬車に積みきれない荷物もあるな……


「……成る程、結構な量ですね……でもあの荷物位なら全部【ストレージ】に仕舞える量ですし、馬さえあればよかったのでは?」


 その方が身軽だと思うんだけど……


「……まぁ理由は色々あるんだけど~……因みに~そう言うマキジさんは~乗馬経験があるのかしら~?」

「……えっと……ない、と思います……はい……」


 ないと思うっていうかまるっきりないよね!

 記憶喪失ってことになってるからこう言うしかないけど!


「じゃあ~やっぱり馬車の方がいいわね~。マールさんは御者の経験は~?」

「あ、はい。ありますよ。マキジくんは多分御者の経験ない……というか覚えてないと思うので、私達でやりましょう」

「そうね~それがいいと思うわ~」


 ……いや、あの。なんか全く何もせずに馬車に揺られてるとか居心地が悪いというかなんというか……

 ……せめて! 努力はするべきだな!


「……頑張って覚えるので教えて下さい」

「はい! それじゃあ私が!」「いいわよ~教えてあげる~」


 えーっと……


「……二人とも、宜しくお願いします……」

「はい!」「はぁい」


 なんか、出発する瞬間からドッと疲れた気がするなぁ……取り敢えず荷物を【ストレージ】に入れてしまおう……


 ※※※※※※※※※※


 馬車の周りにある荷物と馬車の中の荷物を【ストレージ】に仕舞うと、マールさんを最初の御者にして、馬車が出発する。

 ……すんごいガタガタするなぁ……


「マキジくん、こんな風に軽く引いてあげれば引いた方へ馬が向いてくれますから。やってみますか?」

「……やってみるよ。何だか馬も大人しいみたいだし」


 俺とマールは御者台に並んで座っていた。

 マリアさんは馬車の中だ。後で休憩を挟んでマールと交代する。

 ……俺は二人から御者のやり方を教えて貰わないといけないからここが定位置になる……


 マールから手綱を預かって、握る。

 この辺りは少し道が曲がってるので少し進路を調整しながら進む必要がある。そういう時は、曲がりたいほうの手綱を軽く引く。

 手綱は馬の(くつわ)に繋がっているので、軽く引いても十分にこちらの進む方向を伝えることが出来た。


「そうですそうです。そんな感じで大丈夫ですよ」

「あはは、馬が大人しく言うことを聞いてくれるからだよ」


 実際、この馬二頭はギルドで飼い慣らされた熟練の馬車馬だ。

 ……何となく、そんな風貌を彼らから感じるのは気のせいではないだろう。


「うふふ~、この二頭はギルドでもかなり優秀なお馬さんですからね~。練習には最適ですよ~」


 俺達の話を聞いていたのか後ろからマリアさんが話しかけてきた。


「ところでマキジさん~、【阻害】スキルでこの馬車の揺れ~、何とかなりませんか~? さっきから揺れが凄くて~……」

「そ、そうですね。ちょっと考えてみます……」


 ……ちなみに揺れが凄いというのは、どっちのことだろうか?

 チラッと後ろを見たときに存在を主張していたもののことだろうか……?


「(私だって小さい訳じゃないのに……)」

「え? マール何か言った?」

「何でもないですっ!」


 ツーン、とそっぽを向いてしまうマール。

 ……あれかな、やっぱりちょっと見てたのがバレたんだろうか。

 自重自重……


「……あ、そうだ。安直ですけど一つ効果があると思うのがありますよ」

「あら~、あるなら是非お願いします~」

「……私も、お尻が痛いのでお願いします」


 さて、それじゃあやってみようか。

 対象は……馬車でいいか。


「【振動阻害】!」


 馬車を対象として【振動阻害】をかける。

 そして、いつも通り【分析】をかけて状態を確認。


 分析結果:小型馬車。【振動阻害】状態。この馬車は外部からの影響によって振動することがない。


 ……かけた瞬間から馬車の揺れがピタリと収まる。

 ガデツさんの小型炉もそうだったけど、物理法則とかどこ行ったんだって感じだな……【破損阻害】もかけとこう。


「凄いわ~、全く揺れなくなったわね~。これならゆったりと次の街まで行けるわ~」

「はい! 流石マキジくんです!」

「喜んでもらえたなら何よりだよ」


 俺としてもあの揺れはキツいものがあったから上手くいって良かった。

 さぁ、次の街まで御者の練習をしながらのんびりと向かおうか……

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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