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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
2章~自分の行き先はダーツでなんて決められない~
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第27録 首都へ向けて

前回のあらすじ

・デート回(吐血)

・マール が なかまになった !


今回から二章スタート!

 

 マールさんが俺の旅に付いて来ることが決まって数日後……

 アレグレッテからの出発を明日に控えていた俺は、冒険者ギルドに呼び出されていた。


「マキジさ~ん、こちらですよ~」

「今行きます!」


 まぁ、俺を呼び出すとすればギルド長のハゲかマリアさんな訳だが……なんかあと一人居たような気もするな……?


「どうも、マリアさん。呼び出しを受けて来たんですが……」

「えぇ~そうよ~。ちょっと依頼したい任務があってね~」

「え? もしかして指名ですか?」


 いや、明日もうこの街を出るんだけど……マリアさんには事前に話しておいたはず……


「あ~、心配しなくても~、依頼はレムリア王国の首都【レムリアリア】への護衛任務なの~。護衛対象もギルド職員だから安心してね~」

「あ、そうなんですね……でも俺で大丈夫なんですか? 特に実績も何もないですけど……」

「実績ならあるじゃない~。大量の物資輸送っていう実績が~」


 ……要は【ストレージ】要員と言うわけか……まぁそれなら納得かな。


「あとは、俺達の旅程に合うかどうかですが」

「それはこちらが合わせるわ~、そんなに急ぐ任務じゃないから~」


 う~ん、それなら問題ないだろうか……マールさんもギルドの依頼とあれば断らないだろうし……


「分かりました。一応マールさんにも確認しておきます。夕方にもう一度こちらに来させてもらいま……」

「その必要はないですよマキジくん(・・)


 すると、当の本人が後ろからやって来た。

 ……薬草類を持ってるところを見るに、採取系の任務に行っていたのだろう。明日が出発なのにマメだなぁ……


「マリアさん、こちらが今回の採取任務で依頼された薬草です。確認お願いします」

「……はぁい、確認します~」


 そう言うとマリアさんは一旦こちらを置いておいて薬草を見始めた。

 ……今のうちに話をつけろと言うことだろう。


「……マールさん、ギルドからの指名依頼として、俺達の行く【レムリアリア】へのギルド職員護衛を依頼されたんだけど……マールさん?」

「……」


 なんでジト目で見られてんの俺……なんか変なこと言ったか……?


「……マール」

「え?」

「年齢もあまり変わりませんし、一緒に旅をするんですから"さん"付けは止めましょうって言いましたよね?」


 ……しまった、そうだった。ロイドさん達に旅に出ることを報告した後、俺は呼び捨てで、マールさんは"くん"付けで呼ぶって決めたんだった……マリアさんと話してたから流れでさん付けで呼んじゃったよ……


「あー、ごめん。次から気を付けるよマール」

「はい、気を付けてくださいね?」


 ……マールさんの方が年上なんだから俺のことも呼び捨てでいいんだけどな……まぁいいか。


「で、さっきの話なんだけど……」

「私はいいですよ。それにギルドの依頼であれば宿泊費もギルド負担ですからね。寧ろありがたいくらいです」


 へぇ……討伐が終わった後の宴会もギルド持ちだったけど、意外とその辺りしっかりしてるんだな……


「話は終わったかしら~? あ、マールさん~こちら報酬です~」

「依頼は受けることにしますよマリアさん」

「ありがとうございます。私のほうも受ける方向で問題ないです」

「あら~助かるわ~。それじゃあこっちは貴方達の出発時間に合わせるわね~。何時に出発するのかしら~?」

「一応、早朝を予定してます」


 ここは魔物の出る異世界。道中で何かある可能性も考えて、早めに出発することにしていたのだ。


「わかったわ~。早朝に~、【レムリアリア】方面だと~、北門ね~」

「はい、それでお願いします」

「はぁい、宜しくお願いしますね~」


 こうして急なことだが、首都【レムリアリア】までの護衛任務を請け負った俺とマールさ……マールは、太陽の剣のセーフハウスに戻り、荷物の最終確認を行うと、それぞれ早めに眠りについた。

 そして次の日……


 ※※※※※※※※※※


「それじゃあなマキジ、マール。道中気を付けるんだぞ」

「うぅ……マキジさんが【阻害】をかけてくれてるとはいえ、マールさんが居なくなるのはちょっと心配っすね……」

「ライル……マキジくんのスキルがあるだけいいでしょ。それにまた帰ってくる……わよね?」


 俺達は街の北門付近で太陽の剣の見送りを受けていた。

 ……ヴァージニアさんが意外としおらしいの珍しいな……


「(マキジくん、こっちへ帰ってこられたらヴァージニアさんにもデートか何か要求するといいと思います)」


 とか思ってたらマールがとんでもないことを耳打ちしだした。


「(なんでだよ!?)」

「(この間のデート、意外とヴァージニアさんも行きたかったみたいでしたので)」


 ……一体女子同士でどんな会話をしていたんだ……?


「……何かしら、こっちをチラチラ見て」

「い、いえ。何でもないです……それじゃそろそろ行きますね!」


 いかん、あんまり長引くと変な目で見てしまいそうだ……それにやっぱり寂しいしな……早く行こう!


「またな! マキジ、マール!」

「絶対! 絶対また会うっすよ! 約束っす!」

「……必ず帰ってきなさいよ!」


 北門へ歩く俺とマールに後ろから声をかけながら手を振ってくれるロイドさん達と別れ、その姿が徐々に見えなくなる。


「……さぁ! ギルド職員の人と合流して出発しよう!」

「……そうですね! 北門を出たところで待ってくれているんでしょうか?」

「ですかね? こっちには居ないみたいだ……」


 門の内側で待ってると思ってたんだけどな。

 ……考えても仕方ないので、衛兵に手続きしてもらって門を出る。


「……あ、多分あの人じゃない……です……か……」

「? マールどうしたん……だ……」


 門を出るとそこには確かにギルド職員の人がいた。

 ……ギルド職員なのは間違いない。ないんだけど……


「あら~来たわね~、それじゃあ今日から【レムリアリア】まで~宜しくね~」


 何故かそこには、アンナマリアさんが立っていたのだった……

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価して頂けますと作者が泣いて喜びます。

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