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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第23録 任務完了と打ち上げ

前回のあらすじ

・冒険者は死と隣り合わせの仕事

・アンナマリアさんとお茶


今回は片付けをして街へと帰還を帰還します

 

 キャンプ地で一晩過ごし、ゆっくりと体を休めたゴブリン討伐部隊の面々は朝から解体作業を始めていた。

 ……今回も俺は解体し終えた資材を仕舞えるだけ【ストレージ】に仕舞い込んで、馬車に運ぶお仕事だ。


「おう! 【運び屋】! こいつも頼むぜ!」

「【運び屋】! それが終わったらこっちお願い!」


 ……当然というかなんというか……来た時と帰る時でずっとこの作業を続けてるもんだから、変な渾名も付いてしまった。

 もう【ストレージ】持ちってのを全面に出して、【阻害】の強さを誤魔化す方がいい気がしてきたぞ……


「はーい、こっち終わったら行きますんでー!」

「ははは! 大人気っすねマキジさん! 冒険者より輸送業の方が向いてるんじゃないっすか?」

「こんなことで人気になっても嬉しくないぞ!?」


 ライルくん……冗談でもこれがメインの仕事とか考えたくないから止めてくれ……


「まぁでも実際便利だしねぇ……あ、そうだマキジくん」


 そう言うとそそっと顔を耳に近付けてくるヴァージニアさん。

 って近い近い!


「な、なんですか……?」

「あのね……昨日かけて貰ってた【攻撃阻害】、そのままにしておいてくれないかしら……?」


 あー、そう言えばかけたまんまだ。ゴタゴタしてたからすっかり解除するのを忘れてたな……

 ……ヴァージニアさんは自分のスキルのせいで受けるダメージが増えるんだったか。じゃあまぁそのままでいいかな……でも


「いいですけど……防げる攻撃に限度があるのは覚えてますよね?」

「えぇ、悪意ある攻撃にしか反応しない……よね? 大丈夫、その辺はちゃんと覚えてるわ」

「その辺に注意してもらえれば問題ないです。ただ解除出来るのは俺だけなんで、そこも覚えておいてくださいね」

「あら、そうだったわね……つまり、もう私の体はマキジくんが居ないと満足できないわけね?」

「ちょっ!?」


 なんでそう誤解を招きそうな言い回しを……!

 だ、誰も回りにいな……い……


「むぅー……」


 ……こう言うのってアニメしか無いと思ってたけど、実際にあるんだな……いやまぁ異世界に来てる時点であれだけどさ……

 俺達の後ろには膨れっ面のマールさんが居たのだ。


「……マキジさん」

「は、はいっ!」


 無意識に背筋が伸びる。


「……別にいいんです。私の知り合いにも何人も奥さんの居る方がいますし、逆に夫が複数居る女性も居ますので」

「……はい」


 はい、しか言えないよ……ていうかこの世界その辺の決まりとか無いのか……? 逆ハーレムまであるとか……


「でも! 私とデートの約束をして! その、ヴァージニアさんと、あ、ああああんなこととかするのはどうかと思いますっ!!!」

「わあぁぁぁ! 声が大きいよマールさん! それに何もしてない! してないから!」

「でもさっき!」

「誤解ですから! ね! そうですよねヴァージニアさん!?」


 否定してくれ火付け役!


「ふふふ……さぁどうだったかしらね~?」

「ヴァージニアさん!?」


 駄目だ! 完全にからかいモードだこの人!

 ……その後、なんとか誤解は解いたが、周りからは好奇の視線を受ける羽目に……俺、悪くないよな……?


「……ライル」

「……なんっすかロイドさん」

「お前幼馴染がいたな」

「……いるっすね」

「……ああいうのに盗られんようにな」

「ちょっ!? なんすかいきなり!? 大丈夫っすよ!」


 なんかロイドさんにも言われてるし……ぐぬぬ……


 ※※※※※※※※※※※※


 なんだかんだあったが、撤収作業はつつがなく終わり俺達は街へと帰還を果たした。

 そして、討伐任務の参加者全員がギルドホールへと集められる。


「皆、今回の討伐任務ご苦労だった! 残念ながら不測の事態もあり、数名の犠牲者が出てしまったが……それでも任務を全うしてここに戻ってきてくれた全員に先ずは礼を言いたい! よくやってくれた! そして、ここに戻って来られなかったものにも、同様に礼を送ろう! 全員黙祷!」


 ロドリゲスさんの号令で、全員が黙祷をする。

 ……俺みたいに、別の世界でやり直せる人もいるのだろうか……


「……よし! ではあとは任務達成を祝して宴会だ! 当然費用はギルド持ちだ! 盛大に飲み食いしていけよ!」


 おおおぉぉぉぉーーー! と地鳴りのような歓声が上がる。

 ……要はタダ酒とタダ飯だもんな。そりゃテンションも上がるか。


「お! 居た居た! 今回のMVPがよ!」


 そんな事を考えていたらロドリゲスさんがこっちへやって来た。

 ……任務成功が余程嬉しかったんだろうな、肌艶がいい。よく光っている。


「いえ、何もそこまで言うほどのことをしたわけじゃ……」

「……ロイドとアンナから聞いた。トロールを仕留めたのはお前だってな……」


 急に声を潜めたかと思うと、そんな事を言い出すロドリゲスさん。

 ……まぁ、マリアさんは職員だもんな、ギルド長にもちゃんとした報告は必要だ……

 ロイドさんをチラッとみると、済まなさそうな顔をしているのでどうせこのハゲ頭が無理矢理聞き出したんだろう。


「……あんまり感心しませんよ。無理に聞き出すのは」

「……まぁそういうな……俺だってしたくねぇが、これでもギルド長だからな……安心しろ、言い触らしたりはしない」

「……俺はまだロドリゲスさんとそこまで面識がある訳じゃないので、信用はあんまりできないですね?」

「手厳しいなぁ……まぁなんだ。聞いちまった礼じゃないがトロール討伐の報酬は太陽の剣とお前に割り振る。今はそれで勘弁してくれ」


 軽く頭を下げるロドリゲスさん。

 ……まぁ、ギルド長としては所属している冒険者の能力はちゃんと把握しておきたいんだろう……ここは折れておくか。


「……わかりました。その代わりホントに秘密ですよ? もし破ったら……」

「や、破ったら……?」

「……その時までに考えておきます」

「お、おい!? 逆に怖ぇぞ!? わ、わかった、絶対に洩らさねぇ……!」


 まぁこうやって釘を刺しておけば大丈夫だろう。

 さて、折角だから俺も宴会に参加しよう。お腹も空いたしね!

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価していって頂けますと作者が泣いて喜びます。

気に入って頂けたらブックマークも宜しくお願いします~。

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