表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
25/117

第19録 ゴブリン討伐任務④

前回のあらすじ

・給食当番

・討伐戦参戦

・アンナマリアさんは心配性?


今回は戦闘前のスキルタイム

 

 キャンプ地を出発したゴブリン討伐部隊は、時折斥候を出しながら徐々にゴブリンの巣へと前進している。

 今のところたまに少数のゴブリンと先頭集団が戦闘しているだけで、こちらまで影響はない。


「……ということで皆さんに【攻撃阻害】かけさせて欲しいんですよ」


 俺と太陽の剣の面々は集団の後方に位置しており、その役目は主に先頭集団の援護だ。

 その為小規模な戦闘しかない今、かなり手が空いている。


 なので、その時間を利用してロイドさん達にこの任務までの間にテストした【阻害】スキルの可能性について話していた。

 ……全力で行くって決めたからね。

 ただ流石にこの【阻害】スキルの可能性というか特性はホントにヤバイので信用出来る人にしか話すことは無いと思うけど。

 話したついでにロイドさん達にも【攻撃阻害】をかけさせてもらうように言う。もしものことがあってもこれをかけておけば大体はなんとかなるからだ。


「……なんというか、【ストレージ】だけでも規格外だと思っていたんだがこれは……」

「……殆どインチキね……悪意を持った、っていう括りがあったとしても、大体の攻撃には悪意があるもの」

「いやー、ヤバイっすねマキジさん……さっき戦闘じゃ俺の方が活躍するっていったっすけど撤回していいっすか?」

「マキジさんあの数日間でそんなに頑張ってたんですね……私ももっと頑張らないと……」


 四人それぞれ異なるリアクションをくれる。

 まぁ、大体予想通りの反応だ。マールさん以外。


「いやいや、マールさんだっていつも頑張ってるじゃないですか」

「……でも、今のままじゃマキジさんの隣で戦うには……」

「……え?」


 なんで俺の隣……?

 えっ、なにそういう展開なのこれ?


「あの日……マキジさんに危ないところを助けてもらって、それでもマキジさんはそれを誇るわけでもなく、お互い様だって言ってくれました。でもやっぱり、それじゃ私が納得出来ないんです。あの日の御礼をするならマキジさんの隣で戦って、マキジさんを助けて、それで漸く私が返せたって納得出来るんです」


 違ったぁぁぁぁ!

 ……でもうん、なんかマールさんらしくて安心した。


「うーん……じゃあマールさん、こうしましょうよ」

「……? なんですか?」

「この任務が終わったらデートしてくださいよ」

「……えっ、デー……ふえぇぇぇぇ!?」


 うむ、勢いで言ってしまったが助けたお礼にデート一回は妥当ではないだろうか。

 ……妥当では、ないだろうか!


「要は、俺が助けた御礼を何も要求しないからそんな風に悩んでるんですよね?」

「えっとえっと、そうなのかなぁ?!」

「そうです。そうなんです。だからもう悩むのなしですよ」

「うぅ……はいぃ……」


 ……おうぅ、顔真っ赤だマールさん。多分俺もだけど。

 ……てかこれデートしていいってことでいいよね?

 なんか戦いの前にこういう約束すると良くない気がするけど……まぁなんとかなるだろ!


「……俺達は何を見せられてんっすかね?」

「……知らないわよ」

「若いな……」


 ちょっと、生暖かい目で見るのやめてくださいよ!


 ※※※※※※※※※※


 マールさんには一旦落ち着いて貰った後、太陽の剣全員に【攻撃阻害】かける。

 ……後、こそっと【防御阻害】もかけておくことにした。

 今俺が同じ対象にかけられる【阻害】スキルは二つまでだ。

【攻撃阻害】と【防御阻害】の両方かければ終わりだが、これ程強力なものは無い。

 これホントにMP使わないの詐欺だろう。ジジ神が修正した時に余計バグったんじゃないのか……?


「これでOKです。奇襲なんかも悪意ある攻撃なんで、不意打ちを受けることもありませんよ」

「助かる。ゴブリンは意外と狡猾だからな。待ち伏せなんかはよくされる。不意打ちを受けなくなるのは相当大きいアドバンテージだ」

「なにか劇的に変わるって訳でもないのね。あんまり実感湧かないわ……」

「とは言え俺達同士で試しても意味ないっすもんね……まぁ、実践で様子見るしかないっすよ」

「わ、私はマキジさんを信じてますので!」


 皆特に変わった様子がないから実感が湧かないか。

 ……まぁ俺もテストの時にわざわざ攻撃受けにいったもんな。気持ちはわかる。

 そしてマールさんはまだちょっとさっきのが残ってるね。


「まぁ俺達は後方部隊だ。此方に大量のゴブリンが流れてくると言うことは、前線が崩壊したか、ゴブリンの方がうまく我々を出し抜いた場合だが……」

「今のところはその心配はないってところね」


 確かに、無駄な戦闘は避けるに越したことはないもんな。


「さて、そろそろ前線がゴブリンの巣に到着する頃だ。俺達も気を引き閉めなおすぞ! ゴブリンとは言え魔物だ。油断が命取りになることもある。接敵した場合は一体づつ確実に始末するんだ、いいな?」

「了解よ」「っす!」「はい!」「分かりました!」


 ロイドさんの訓示に返事を返すと、それと間を置かずして前方から怒号が聞こえて来はじめた。

 ……どうやら前線の方では大規模な戦闘が行われていそうだ。


 ロイドさんとヴァージニアさんはここまでそんなにゴブリンは来ないだろうと言っていたけど何があるかはわからない。

 ……それこそ賽の目……いや、俺ならダーツの結果といった方がいいかか。兎に角何が起こるかわからない。ここからは常に緊張感を持っておくべきだろう。


「……さぁ、来るならこい……!」


 そう、独りごちて気合いをいれる。


 ゴブリン討伐は遂に、その戦端が開かれた……!

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆で評価していって頂けると作者が泣いて喜びます。

気に入って頂けたらブックマークも宜しくお願いします~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ