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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第18録 ゴブリン討伐任務③

前回のあらすじ

・ここをキャンプ地とする!

・スキルは使う人次第


今回はご飯配ったり配置替えだったり

 

 先行部隊が帰還し始めた為、お昼の準備を急ぐ俺達。

 食事に関してはまとめて作ってそれを配給する形だ。所謂炊き出しだね。

 怪我の治療を終えた冒険者達が匂いに釣られて集まってくる。


「はぁい、皆順番に並んでね~。喧嘩なんかしちゃ駄目よ~?お昼抜きにしちゃいますからね~?」


 俺とライルくんが汁物を注いでいると、その前にマリアさんが冒険者達を綺麗に整列させていく……ってホントに綺麗に並ぶな!?


「……そりゃそうっすよ。問題起こした時点で飯抜き、しかも采配するのはアンナマリアさんっすからね。自分で食糧を用意できるならまだしも、ここのは全部ギルド管轄っすから。飯抜きにされたら干からびちゃうっすよ」


 冒険者は命懸けの戦いが仕事だもんな……

 飯抜きなんかにされたら力も出ないし、それが原因で大怪我や運が悪ければ死に繋がるとくれば、従順なのも頷けるか。


「……まぁ、それだけじゃないっすけどね。多分何人かはそもそもアンナマリアさんに好意を持ってるっすし、逆に恐れてるやつもいるはずっす……何でかは本人に聞いてください、まだ死にたくないっすから」


 ……まぁ、従順ならそれでいいよね!


「……大人しく受け取ってくれるならそれに越したことはないよな!」

「そうっす! 面倒事より何倍もいいっすよ!」


 並んで食事を受けとる冒険者達に、俺とライルくんも真面目に汁物を配っていく。

 ……そうこうしているうちに、出発するときに見た食い詰め者達もちらほら並び始めた。


「……うーん……」

「どうしたっすか?」


 ……何人かの視線がなぁ……こう……妬みを含んでるというかなんというか……昔こういう視線を向けた(・・・)事があるからよく分かる。


「……いや、何でもないよ。まだまだ並んでるみたいだから頑張ろう」

「……? 了解っす!」


 どのみちこう言うときは此方から何かするとかはなんの意味も持たないことが多いし、そっとしておくのがいいだろう。


 ……こうして昼食を配り終えた後、俺とライルくんは残りの太陽の剣メンバーと合流し、周囲を警戒しつつもゆったりとした時間を過ごす。

 そして……


 ※※※※※※※※※※


 それは、夕食の準備をそろそろ始めようかというタイミングだった。

 ……森に入っている部隊のグループの一つが、ゴブリンの巣を発見したという報告が入ったのだ。


「……明日は忙しくなるぞ」


 報告の後各パーティーのリーダーが召集され、明日の攻略についての会議が行われた。

 当然ロイドさんも呼ばれており、今しがた戻ってきたところだ。


「何かあったんですか?」


 渋い表情をしたロイドさんにマールさんが話しかける。


「……明日のゴブリンの巣攻略戦だが、俺達も参加することになった」

「……どういうこと? 私達は馬車の護衛のハズよね?」


 ヴァージニアさんのいうことは最もだ。

 ここに来て変更とはちょっと違和感がある。


「何があったんすか?」

「……実はな」


 一瞬ロイドさんがこちらを見てなんとも言えないような表情をした。

 ……俺が原因なんだろうか。


「……マキジの【ストレージ】が思った以上に有用だということでな……攻略時に回復アイテム等を収納して部隊の後方に付いていて欲しいそうだ」

「あー……なんか申し訳ないですね……」

「マキジが気にすることじゃないさ。俺も一応予定と違うとは言ったんだが、随分と多くのパーティーから打診されたようでな……まぁ、皆我が身が大事だ。少しでも有利になるなら、なりふりかまっていられないものさ」

「どうせマキジくんのことを羨ましそうに見てた奴等が言い出したんでしょ……多少無茶しても回復アイテムに頼れるものね」


 あー……今日朝からやたら視線を感じてたのはそれが原因か……

 うぅん……ちょっとでも助けになるならと思って使ってたけど、こういうのって見せすぎるのも良くないか……? 色んなことに巻き込まれそうだし……


「まぁでも前に出られるならそれを利用して活躍してやればいいっすよ! 目にもの見せてやるっす!」

「ライルくんの言うとおりですよ。私も冒険者の端くれです。活躍出来る機会があるなら生かしますよ!」


 ……そっか、そういう考え方も出来るのか。

 やっぱりあれだな、日本の考え方が抜けないんだな、俺。ちょっと保守的というか。

 俺も冒険者になったんだし、少しは強気にいかないとな!


「……うん。折角なんで俺も、出来る限り活躍してみせますよ!」

「おっ? 急にやる気になったっすね? でも負けないっすよ! マキジさんは既に設営の時に活躍してんすから、戦闘でも負けちゃあ立つ瀬ないっすからね!」

「私もです! 回復術士として大活躍しちゃいます!」

「いやマール、あなたが大活躍するような事態は避けたいわよ?」

「あっ!? そ、そうですね。じゃあ補助魔法で頑張っちゃいます!」


 よし、マールさん見てたらやる気出てきた! 明日は頑張ろう!


 ※※※※※※※※※※


 俺と太陽の剣が攻略部隊に組み込まれることが決まった翌日。

 戦闘の準備が問題ないか確認していると、マリアさんがやって来た。


「……マキジさん~、ごめんなさいね~……急にこんなことになって~」

「いえ、俺も出来ることを出来るだけやろうって決めたんで。寧ろこれをチャンスと捉えて活躍してやりますよ」


 俺の【ストレージ】には既に、ギルドから渡された回復系のアイテムが詰め込まれている。

 MPは空っぽだが、どのみち使うのは【阻害】だ。問題ない。


「そう……わかったわ~。その代わり~、お姉さんと一つ約束してね~?」

「なんですか?」


 ……何だろう……戦いに行く前の約束とか、もしやそういう……!?


「あんまり無茶はしないように~。【ストレージ】を持ってる貴方は~、これからも活躍出来るから~、こんなところでなにかあったら困るもの~」

「アッハイ……」


 ですよねー……特にアプローチしたわけでもないしねー……


「……(個人的にも~、心配だしね~)」

「? なにか言いました?」

「いいえ~? なんにも~」


 なんだろ……気になるなぁもう……


「それよりそろそろ出発よ~」

「あ、そうですね……それじゃ行ってきます!」

「はぁい、いってらっしゃ~い」


 ……こうして、後衛とはいえゴブリン討伐に参加することになった俺と太陽の剣の一日が始まる。

 ゴブリン討伐戦、開始だ。

続きがきになるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価していって頂けますと、作者が泣いて喜びます。

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