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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
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第17録 ゴブリン討伐任務②

前回のあらすじ

・ゴブリン討伐開始

・アンナマリアさんは強者?


今回はキャンプ地設営

 

 アレグレッテを出発してから周囲を警戒しつつ【黒狼の森】へと進んだ俺達は、二時間程で当初の設営場所へとたどり着いた。

 ……道中は本当に何ともなく、これから大規模な討伐が行われるなんて嘘のようだったな……


「はぁい、では設営を開始しますね~」


 そう言うとマリアさんが指示を出し始めた。

 ……俺もなにか手伝わないとな。

 そう思っていたらマリアさんから声がかかった。


「マキジさんはこっちに来てください~」

「はーい!」

「マキジさんには~、特別なお仕事があります~」

「特別な……?」


 現状も【ストレージ】を使うある意味特別なお仕事を実行中なのだが……


「取り敢えずこれとこれ~、あとこの馬車の荷台が空いたので~、食糧を出しちゃってください~」

「え?いいんですか?」

「はぁい、お願いします~」


 ……マリアさんの意図がちょっとわからないなぁ。

【ストレージ】は物を異空間に収納してる間、その時間が経過しない。

 ギルドに買い取って貰ったホーンラビットがどれも(・・・)狩って来たばかりの新鮮さだったとマリアさんに教えて貰ってわかったことだ。

 だからわざわざ外に出すよりは俺が【ストレージ】に仕舞っておく方が良いように思うんだけど……


「……分かりました。じゃあ出してしまいますね」

「お願いね~。終わったら声をかけてくれるかしら~?」

「分かりました!」


 何はともあれマリアさんからの指示ってことはギルドからのお仕事だ。しっかりこなすとしよう。


 ※※※※※※※※※※


「……よしっと。これで全部かな?」


 マリアさんから指示された荷物を指定の場所に取り出す。

 ……結局、食糧を出したあと他の荷物を仕舞えるだけ【ストレージ】に仕舞い込み、現場に持っていって出す、という作業を繰り返した。その代わり設営は免除していただいたが。


「ありがとう~、助かったわ~。運ぶ作業がかなりの短縮されたもの~」

「設営は免除してもらいましたからね。これくらい御安い御用です」


 俺の運んだキャンプ用資材は、後方支援部隊の面々が次々組み上げている。

 太陽の剣も同様だ。……結構なスピードで組み上げてる。手慣れてるなぁ。

 そうして少しの間皆の作業を見つめていると、馬車の状態を見ていたマリアさんが側にやって来た。


「……マキジさんは~、この任務が終わったあとも~、太陽の剣と一緒に行動するんですか~?」

「……あー、それは……実は悩んでまして」


 ……このまま太陽の剣として皆と活動する……っていうのも確かに選択肢の一つだ。

 多分、俺が入れて欲しいと言えばロイドさん達は二つ返事で了承してくれるだろう。皆いい人だし居心地も間違いなく良い。


 でもそれじゃ駄目だと思う自分がいるのだ。

 神の気紛れでダーツでスキルを決められてこの世界にやって来た。

 元の世界で一度終えた人生を、此処でやり直す。そういう思いがあったのは間違いない。


 だから、この奇跡のようなやり直しは自分の出来る限りのことをしてみたいのだ。

 ……その上でもし、太陽の剣ともう一度があるならその時は……胸を張って「パーティーに入れて欲しい」と頼もう。


「……多分、ロイドさん達はマキジさんがどんな選択をしても応援してくれます。そんな人たちですよ」

「……マリアさん……?」

「さぁ~、そろそろ設営も終わりそうですね~。私たちも行きましょうか~」


 ……一瞬、マリアさんの雰囲気が変わったような……気のせいかな……?

 気にはなったがマリアさんはスタスタとロイドさん達の方へ歩いていってしまった。


「……マリアさんにも色々あるのかもしれない、か」


 今のやり取りは心の片隅に置いておき、俺もマリアさんを追ってロイドさんの方へと歩いていく。


 ※※※※※※※※※※


「おっ! 影の功労者が来たっすよ!」

「マキジさん、お疲れ様です!」


 ロイドさん達の設営キャンプに近付くと、ライルくんとマールさんが声をかけてくれる。


「大活躍だったな、マキジ。普通は荷物を下ろして運ぶ作業だけでもかなりかかるんだが……やはり便利だな【ストレージ】は」

「私達も設営に集中出来たものね。これだけ早くキャンプ設営が終わるのはなかなかないわ」


 ……ロイドさんとヴァージニアさんまで誉めてくれるのはなんか照れ臭いなぁ……


「いえ……俺は自分のスキルで出来ることをしただけですよ。大したことじゃないです」


 ダーツで決められたとんでもスキルではあるけどね。

 俺の努力で得た力って訳じゃないし。


「それは違うぞマキジ」

「え?」

「例えどんなに良いスキルを持っていたとしても、それをどう使うかは人間次第だ。だからそれは誇っていいんだ」

「……そう、なんですかね」


 ……チートスキルってだけで俺はズルしてるようなものなんじゃないだろうか、って悩んでたけど……

 そっか……ロイドさんは少なくともそう思ってくれるんだな。


「あぁ、だから自信をもっていい。お前はいい仕事をしたんだ」

「……ありがとうございます」


 ……なんとなく、胸の支えがとれたような思いだ。

 ロイドさん、頼りになるなぁ。俺もあんな立派なリーダーに何時かなれるだろうか……


「あら……先行部隊の一部が帰ってきたわね」


 ヴァージニアさんの台詞に振り替えると、丁度森から先行部隊の何グループから帰って来た。

 ……何人か怪我もしてるな。


「さぁ~、怪我人の治療に~、お昼の準備~。忙しくなりそうね~」


 マリアさんの言うとおり、そのあと続々と先行部隊が森から帰ってくる。

 果たしてゴブリンの巣はあったのだろうか……

 ゴブリン討伐は、まだ終わりそうにない。

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