表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
22/117

第16録 ゴブリン討伐任務①

前回のあらすじ

・ステータス確認

・リッチーの呪い


ゴブリン討伐任務、開始

 

 ロイドさん達とステータスの確認をした次の日は思い思いに一日を過ごした。

 そしてその明くる日。

 ……ゴブリンの大規模討伐が、遂に始まる。


 ※※※※※※※※※※


 俺と太陽の剣は後方部隊と言うことで、物資を積んだ馬車の護衛が主な仕事だ。

 ギルドに到着した俺達は護衛対象である馬車の方へ向かう。


 ……因みに、物資を積んだ護衛対象には俺も含まれる……いやまぁ、確かにさっき食料関係の物資を限界まで【ストレージ】に仕舞いましたよ?だからと言って馬車と同じ扱いってどうなの……


「お待ちしてました~。太陽の剣の皆さんとマキジさん~」


 数台の馬車の前で陣頭指揮をしていたマリアさんがこちらにやって来た。……取り敢えず心のなかで拝んでおく。


「お早うございますマリアさん。物資の確認ですか?」

「お早うございますマキジさん~。違いますよ~。それは昨日済んでますから~」

「マキジ、アンナマリアさんは馬車に対するギルド側の護衛だ」

「……え?」


 ……すいませんロイドさん。よく聞こえなかったんですけど……マリアさんが護衛対象じゃなくて、護衛?


「……納得出来ないと言った顔だが、事実だ」

「アンナさんは強いわよ。下手に手を出そうとした男共が何人も酷い目に合ってるわ」

「……ヴァージニアさん~? マキジさんに変なこと教えちゃめっ、ですよ~……?」

「ヒッ……!? す、すみません!」


 ……ヴァージニアさんがあんな反応するの初めて見たんだが……

 これはマジでマリアさん強いんだろうな……


「……まぁ何はともあれ一緒ってことですよね。宜しくお願いします」

「……なんだか釈然としないけど~……宜しくね~」


 こういうのは深く突っ込まないに限る。

 ……火傷じゃ済まなくなる時もあるからね……


「……おっ? どうやらギルド長の挨拶があるみたいっすよ。行きましょうっす!」


 ……どうやら出発前にギルド長から訓示のようなものがあるようだ。

 皆向かうようだし、俺達も行くとしよう。


 ※※※※※※※※※※


「よぉし! 全員集まったな!? これから出発前に改めて今回の目的を説明する!」


 少し高くなった段の上でロドリゲスさんが声を張り上げている。

 ……朝日が反射してちょっと眩しいな。


「今回の目的は、事前に通達した通り【黒狼の森】に存在すると思われるゴブリンの巣の発見とその駆除が目的だ! 全体数は不明だが、かなりの数がいると予想して事にあたってくれ! 以上だ!」


 訓示というよりは再確認みたいな感じだったな。なんにせよこう言うのは短い方がいい。長々と話を聞くだけってそれだけで疲れるからね。


「それにしても結構集まったわね」

「久しぶりのギルド動員の依頼だからでしょうか?」

「……そうだな。ゴブリンの討伐にしてはギルドが用意した報酬が良いのもあるが、討伐が終わるまでの食料もギルド持ちと言うのもデカいんだろう……見ろ」


 そう言うと一緒スッと目線を横に動かすロイドさん。

 俺もそちらをソッと確認すると……


「……うわぁ……」

「あれは食い詰め者よ……冒険者っていうと性格の荒い奴が多いからね……ああいう金と食い物に困ってる奴も多いの……マキジくんも気を付けてね?」


 それは何だろうか、身持ちを崩さないようにと言うことなのか、それともあいつらに気を付けろと言うことなのか、その両方なのか……

 まぁ兎に角気を付けよう……


「……そろそろ出発だろう。俺達も馬車の方に戻ろう。」


 ロイドさんに促され、俺達は馬車の方へと戻る。

 ……?


「…………」


 何だろう……見られてる……?

 視線を感じて振り返るが特にこちらを伺っている人はいないように見えるけど……

 ……戦闘があるから自分が思ってるより気が立ってるんだろうか?

 気にはなったが今は出発だ。

 俺は急いでロイドさん達の後を追った。


 ※※※※※※※※※※


「よし! それじゃ出発!」


 ロドリゲスさんの号令で冒険者達が【黒狼の森】へと百を越える冒険者が向かう。

 その光景は圧巻だ。何せ全員が戦闘を行う人間、ただの人の集まりなんかとは迫力が違う。

 ……熱気だけなら日本の一大イベントの方があるかもだが。


「それでは~私たちも行きましょう~」


 ある程度先行の冒険者達が進んだ後、マリアさんの号令で俺達後方の部隊も前進する。


「【黒狼の森】迄はまだ距離がある。あまり気負わなくてもいいぞマキジ」

「あっ……はい。やっぱり緊張してるように見えますかね? 自分ではそんなつもり無いんですけど……」

「マキジさん、自分で感じるよりもこういう時は周りの人がより敏感にそういうところを感じるものですよ」


 マールさんもそう言うってことは、やっぱり端から見れば緊張しているんだろうな。

 ……当然か。前回はゴブリンの死体を見はすれども自分でやった訳じゃない。あいつらの見た目はあれでも人のそれと良く似ている。

 それを自分の手で、となるとやはり何処か来るものがあるんだろう。


「大丈夫です! マキジさんの側には私がついてますから! 何かあれば今度は私がマキジさんを助けますね!」

「……ありがとうマールさん」


 いつも元気っ子可愛いなんて言ってるマールさんもやっぱり冒険者だ。こういう時しっかりしてるなぁ……


「なぁに! そもそもマールさんが助ける前に俺がしっかりゴブリンを抑えるから大丈夫っすよ!」

「……本当に大丈夫かしらね? 前の戦闘ではやられそうになってたけど?」

「あ、あれはたまたまっす! 今回は大丈夫っすよ」


 ……これはライルくんにも気を使われたな。

 ……うん、皆居るんだ。あまり気負わずにいこう!


「ふふふ~、マキジさんもう大丈夫そうですね~」

「……あぁ、思ったより切り替えがいい。マキジはいい冒険者になるだろうな」

「あら~、ロイドさんがそう言うなら期待できるわね~」

「……そう言う貴女も期待してるのでは?」

「……なんの事かしらね~?」


 ……ロイドさんとマリアさんが何か意味ありげな表情でこっち見てるけど、なにかあったんだろうか……?


「……ロイドさん?俺に何か?」

「いや、何でもない。【黒狼の森】まではもう少しある。確実に進むとしよう。」


 こうして、俺は二度目の【黒狼の森】へと進んでいく……ゴブリン討伐任務は、始まったばかりだ。

続きが気になるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も下の☆から評価していって下さいますと作者が泣いて悶えます。

気に入っていただけたら是非ブックマークもしていって下さいね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ