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ダーツで始まる異世界転移冒険録〜【阻害】スキルが存外チートだった件~  作者: 奈良よしひろ
1章~現実はダーツのように運任せとはいかない~
20/117

第14録 初めての買取り査定

前回のあらすじ

・スライム

・【阻害】がヤバい


今回はあの人再登場

 

「……よし! 今日もこんなところかな!」


 昨日に引き続き【トアタス平原】で経験値を稼ぐ俺。

 まだ確認はしていないが、鞭も軽く振れるようになったし、多分ステータスも上がっていることだろう。


「……それに色々実験出来たしな」


 一番の成果と言えるのは【阻害】の理解を深められたことだろう。

 あれから【攻撃阻害】ではなく【防御阻害】を自分と魔物に付与してみたが、やはりというか自分にかけた場合はバフのような、敵にかけた場合はデバフのような効果を付与するようだ。


 自分にかけたときは、


【防御阻害(自)】

 付与者及び協力者に付与された場合のみ適用。

 付与されたものが敵対者に攻撃した場合、相手の防御を無視してダメージを与える。


 敵にかけたときは、


【防御阻害(敵)】

 付与者の敵対対象に対して付与。

 付与された対象は防御行動が取れなくなる。


 となる。

 要は敵からの(・・・)攻撃を妨げるのと敵()攻撃を妨げるのの違いだな。……違い、あるよな?

 ……まぁ簡単に言えば防御無視に防御不能だ。自分のやってる事だが理不尽過ぎる気がする。


「でもまぁ、チートスキルなのは最初から宣言されてたわけだしな」


 今更、理不尽だからと使うのを止めるのも何か違うし、元日本人の俺がこの魔物のいる不条理な世界で生き抜くには必要な力だ。

 ……精々うまく使わせてもらうとしよう。


 ※※※※※※※※※※


 【トアタス平原】から戻った俺は、真っ直ぐセーフハウスには戻らず、大通りにある冒険者ギルドにやって来ていた。

 ……ここに来たのは、レベリングの為に倒したスライムのドロップ品や、ホーンラビットの死体を買い取って貰うためだ。


 上手い具合に買い取りカウンターが空いてる様なので向かう。

 ……するとそこには、男性を魅了するそれは見事なボリュームが……


「あら~?この間冒険者登録したお兄さん~、いらっしゃいませ~」

「あ……どうも……」


 そう、冒険者登録するときに対応してくれたギルド職員さんだ。

 緑色のふんわりとした長い髪、細い糸目におっとりした雰囲気そして何よりその圧倒的な胸部ッッッ! 忘れようハズがない!


「今日は~、どうされましたか~? もしかして~買い取りですか~?」


 相変わらずの間延びした口調だ。だが、不思議とイライラしないのは彼女の醸し出す母性のなせる技だろう……雰囲気の話ですよ?


「えぇ、買い取りをお願いしたいと思います。えぇっと……」

「アンナマリア、です~。宜しくお願いしますね~? マキジさん~?」


 おぉ、お名前を頂戴出来た……あとなんか名前覚えてもらえてた……普通に嬉しいぞ。

 ……周りの男性陣からの視線は死ぬほど怖いが。


「あ、あはは。覚えていて貰って光栄です。アンナマリアさん」

「あら~、私のことなら名前が長いし~アンナか~マリアって呼んでね~」

「そ、そうですか……じゃあマリアさん、と呼ばせて頂きます……!?」


 殺気が!俺素人なのに殺気を感じる! なんか後ろの方から

「……新人の癖に……」とか「……俺のアンナマリアさんを……」とか聞こえてくるぅ!?


「え、えっと! と、兎に角買い取りを依頼しに来たんですよ!」

「あら~、そうだったわねぇ。じゃあこっちの置き場にどうぞ~」


 カウンターの側にある買い取り物置き場を指差すマリアさん。

 言われた通り、スライムの魔石とホーンラビットを【ストレージ】から取り出していく。


「……っと。これで全部ですね」


 最終的に、スライムの魔石25個とホーンラビットを18羽取り出した。


「あらあら~、ギルド長から聞いていたけど~、凄いわね~?」

「ん? 何がですか?」


 ……あ、マリアさんの糸目がうっすら開いてる。余程驚いてるんだなこれ。


「貴方の【ストレージ】スキルよ~。他にも【ストレージ】を持った人はいるらしいけど~、こんな辺境には居ないもの~……実際に見るのは初めて~」

「そうでしたか……」


 そうか、【ストレージ】を持った人間はこの世界に何人か居るのか。

 ユニークスキルだからこの世に一つとないかと思ってたけど……良く考えたらこれ、セットで貰ったスキルだったな。


「まぁ驚いて頂けたなら何よりということで、買い取りお願いできますか?」

「はぁい、承りました~。少々お待ちくださいね~」


 そう言うとマリアさんは魔石やホーンラビットを検分し始めた。

 ……美人がウサギとはいえ死体を触ってるのは何とも言いがたいな……不思議な光景というかなんというか……


「うん、それぞれ状態はいいわ~。魔石は一つ銅貨3枚~。ホーンラビットは一羽銀貨2枚ですね~」

「分かりました。それで買い取りお願いします」

「はぁい、それではこちら~、銀貨36枚と銅貨75枚になります~」


 銀貨36……銅貨75……っと。


「はい、確認しました。ありがとうございます」

「いえいえ~、お仕事ですから~」


 そう言うとにこりと微笑むマリアさん。

 女神のようだ……

 しかし、銀貨36枚に銅貨75枚……日本円で36750円か。2日で。

 ……そう考えると現状危険度に対してあんまり稼げる仕事ではないかな?俺は安全だけども。

 まぁ買い取りに出したのがスライムとホーンラビットだしな。

 もっと珍しいモンスターなら高くなるだろう……多分。


「それじゃ、また来ます」

「はぁい、また来てね~」


 帰りがけ手を振ってくるマリアさん。

 思わず振り返したが、周りの凄い視線を感じてすぐに止めておいた……止めたらなんかちょっとマリアさん寂しそうな顔してたのは何だろうか。


 ……まぁいいか、何はともあれこれは正真正銘自分で稼いだ金だ。よく考えて使うことにしよう。

 こうして初めてのギルド買い取りを終え、俺は今日も太陽の剣のセーフハウスへと帰るのだった。

続きがきになるぞい!な貴方も、なんじゃつまらんのぅ、な貴方も、下の☆から評価していって頂けたなら、作者が泣いて喜びます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] この阻害と言うスキル、自分の思ったような阻害が出来るなら全知全能にもなれる。ある程度縛りが無いと面白くない。
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